3日に訪れたのは江戸川放水路の左岸(右か左かは上流から下流を見た向きで指す)。
1枚だけ写真が出てきたが、右岸にはメトロ東西線の車庫がある。それが深川検車区行徳分室だ。
この呼び名になったのは今年からで、それまでは行徳検車区と呼ばれていた。
1988
1988(昭和63)年、まだ妙典の駅や新しい街が姿を見せていない頃に、行徳検車区の近くまでチャリで行って撮った写真が手元にある。
あまり数は多くないが、今回はそれを載せよう。
5000系アルミ車(行徳—原木中山・1988)
江戸川第二橋りょうの行徳方。当時、東西線の橋りょうはどれもグレーに塗られていた。
8000系・5000系(行徳検車区付近・1988)
1つ前の写真のちょっと手前(行徳方)で撮った写真。
8000系(行徳検車区付近・1988)
8000系は半蔵門線三越前開業用に用意された10連3本が東西線の輸送増強用に暫定投入された。わざわざ東西線用に運転台を2ハンドルに改造しての投入だった。
当時の東西線は営団5000系・JR301系が10連と7連の混在、JR103系1200番台は7連のみとなっていた。
05系投入までの「つなぎ」のため、8000系は半蔵門線カラーのまま走り、ドア上に「東西線」ステッカーを貼っていた。
5000系(行徳—原木中山・1988)
本線へ向かって回送されていく5000系。
行徳検車区は本線上の下妙典信号所から複線の引込線で地上に降り、右へ90度曲がった先の川沿いにある。
下妙典信号所は現在の妙典駅。建設当初から駅設置の準備はできていて、島式ホーム2面分のスペース(階段を通す開口部も1面に2カ所)を設けた複々線の状態で造られた。
入庫・出庫や行徳折り返しの車両は現在の駅ホームの位置で待機してから進んでいた。
妙典開業後、行徳折り返し列車は妙典に移ることになり、朝にドア毎の行列ができるB線(西行)ホームは建設された幅から拡幅された。
そのため、A線は建設時のままだが、B線外側線は新規に付け足した高架の上を通っている。
5000系(行徳—原木中山・1988)
写真手前の金網は当時あったアンダーパスを囲っているもの。コンクリート舗装で車が通れるサイズだったが、道はできぬままこのアンダーパスは埋められた。
現在本線と車庫を結ぶ線路は3線になっていて、写真左の本線の外側に1本、新たな勾配の線路が設けられている。
JR301系(行徳—原木中山・1988)
5000系(行徳—原木中山・1988)
現在公園やマンションとなっているこのスペースも、ご覧のとおりだった。
この辺り、元は湿地帯のようになっていたが、この頃は区画整理の準備として土が敷かれていたと記憶している。
301系が走る線路の手前が、新たな出庫線が設けられた位置だ。
8000系・5000系(行徳検車区付近・1988)
検車区の入口で並んだ8000系と5000系。とにかく車庫の西側はなーんにもなかった。背後の柱は3連アーチの水管橋の端っこだ。
そして、この先の車庫の写真をなぜか撮っていない中2の私だった。
5000系の終焉
わりと近い頃にケイタイで撮ったちょっと粗めの写真がちょいちょいあるので公開。
5000系(行徳検車区・2006.5.24・mb)
東西線5000系は2007年3月に最後の59Fが引退した。
この3連はそれより一足先に引退した97Fのうちの3両で、教習用車両として使われていたんだそう。翌年解体された。
5000系アルミ車(行徳検車区・2007.3.31・mb)
行徳検車区の特徴は、この解体作業にある。この写真は何も知らずたまたま散歩で通り掛かったときに目の当たりにしたものだ。
この日解体されていたのは5452号。
5000系アルミ車(行徳検車区・2007.3.31・mb)
解体は川に面したエリアの一番奥で行われる。現役の車両達が悲しそうに見つめる中で最期を迎えるのだ。
解体を待つ車両は窓やドアが外され、まるで組み立て前の一体ボディキットのようになっている。現役の状態で残っているのは、先の97F同様、5000系最小編成の3連を組んで訓練用に存置される車両。
5000系アルミ車(行徳検車区・2007.3.31・mb)
最期まで看取った。悲しいの一言だ。
05系・07系(行徳検車区・2007.3.31・mb)
5000系の後釜、07系74Fが手ぐすね引いて待っていた。
05系(行徳検車区・2007.6.16・mb)
日の出を迎える行徳検車区。川から撮った車体にオレンジの空が映るのは朝。
5000系アルミ車(行徳検車区・2007.6.16・mb)
解体を観た日から場所が変わっていないアルミ3連。
05系(行徳検車区・2007.6.16・mb)
そして、オレンジから金色に変わったのであった。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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