2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2019/07/15

19.7.15 さぬき鉄2019・8/瓦町留置・志度線

旅3日目。本日が最終日。
非鉄の用事を消化するため6時台に宿をチェックアウトし、瓦町駅方面へ向かった。
体力的にはゆっくりしていたかったが。


寝床訪問

瓦町駅から長尾線に沿って留置線が続いていることは昨年知ったところ。
昨年は流れで2日に分けて訪れたが、今回はまとめて観ていく。

まずは瓦町駅南側の琴平線と長尾線の分岐点の踏切。
線路の高架化に転用できる人工地盤の下を、琴平線の複線と長尾線の単線、そして長尾線に沿った留置線(見た目は長尾線の複線状態)が並ぶ。




長尾線1200形(瓦町—花園)

1251Fが通電状態で停まっていた。写っている職員が起こしたんだろう。
平木(ひらぎ)行は現在1日1本、8時台にある。以前はもっと本数があったようだ。
長尾線内途中駅止まりの列車そのものもその1本だけ。





長尾線600形(瓦町—花園)

人工地盤が途切れた先の位置にいたのはこれも通電状態の613F。昨年訪問時と同じ位置・同じ編成の組合せ。
613Fは元・名古屋市営地下鉄名城線の中間車1700・1900形で、ことでん移籍のために先頭車化改造したものだ。
全体的にピカピカで、検査明けからあまり日が経過していないのかも。

この留置線は4枚目の手前(長尾方)で途切れている。
長尾方へ進むと、本線は踏切を境に進行方向右側にシフトし、今度は左側に留置線が現れる。




長尾線600形(瓦町—花園)

こちらには踏切を挟んで長尾線600形と琴平線1070形が縦列留置されている。
601Fは元・名古屋市営地下鉄東山線の250形。さらに元を辿ると長編成化用の増結中間車として造られた700形だ。
編成を組んでいた古い車両の廃車に伴い、先頭車化改造して車齢の若い車両で編成を組み直したのだ。
613Fとは出身路線も先頭車化のタイミングも異なる。


長尾線1200形・600形(瓦町—花園)

営業列車の1253Fが横を通り抜ける。



長尾線600形(瓦町—花園)

601Fと613Fでは出自が異なるため、顔のパーツは似ているが車体断面の違いから601Fのほうがおでこが広い。
また窓の支持方式も601Fは金属押さえ・613Fは黒Hゴムとなっている。ただし601号の運転台窓は黒Hゴムとまちまちな感じ。
この601Fも通電状態。





琴平線1070形(瓦町—花園)

601Fの長尾方に押し込められているのは1073F。
これまた場所も編成も昨年とまったく同じ。



琴平線1070形(瓦町—花園)

1073号は昨年訪問時は正面の車号周りの塗装が剥がれた悲しい姿であったが、その後補修されている。


志度線に乗ろう

瓦町近くの留置線を経由して非鉄の用事をこなし、そのまま歩いてことでん志度線の今橋駅へ向かう。


600形(今橋)

今橋駅東側の踏切から、今橋駅と併設する今橋工場を見渡す。
思ったほど広くない感じだ。



600形(今橋)

胴回りがピンクの600形が集まる。現在の志度線は元・名古屋市営地下鉄車のみで占められている。
顔の上の角Rが小さく窓が黒Hゴム支持の632は名城線、角Rが大きく窓が金属押さえの630と624は東山線出身車とわかる。


700形(今橋)

反対側の踏切に回り込む際、建屋内を覗くことができた。
ここにいたのが721号。志度線にはこれまでちょろちょろと数回訪れたが、マトモに顔を見たのはこれが初めて。
もともと地下鉄で先頭車として新製された車両は700形とされ、721Fは名城線1200形の改造。
700形はもう1本、元・東山線300形の723Fがあるのみで、それぞれの編成で顔が異なる。
つまりこの写真の顔の列車の走行シーンはきょうは撮れなそうだ。


600形(今橋)

800台の車両は600形に含まれる。800形と呼ぶ人もいるようだが、通称だ。




600形(今橋)

この位置での写真は5年前の3月に撮った。この場所はそのとき以来の訪問。
同じ元・東山線車両だが、800番台車は黒Hゴムが用いられている。



600形(今橋)

800番台車は増結用兼「サイクルトレイン」の自転車持ち込み指定車両。
元は長尾線で2連を組んで走っていた4両を志度線に転用し、すべて瓦町方を向いた増結用Tcにまとめた。
全車集電用パンタを搭載している。


(今橋)

志度線の起点・瓦町の次の今橋(いまばし)駅は有人駅。ここから琴電志度行の列車に乗る。


700形(今橋)

現れたのは何と723F。
建屋内にいた721号同様、1編成2両しかない顔の持ち主。これは運が良かった。



700形(今橋)

交換駅の今橋は右側通行。
723Fは元・東山線300形。地下鉄時代は貫通扉窓下のサボを使用し最後まで方向幕は取り付けられなかった。
ことでん移籍時に後付けされた方向幕は窓の横幅に対してずいぶん遠慮がちであるが、これは京王3000系の側面用の発生品を使用しているため、窓のサイズには合っていないのだ。




700形

724号車内。昭和の抵抗制御車の走行音が鳴り響く。


700形

723号車内。
わざわざ向かい合って座る男性客同士の足の投げ出し方で、車体幅が狭いことがよくわかる。



700形

塗装ドアが昭和感を醸し出す。

志度線は駅間が短めで、列車は忍び足のように進んで小さな駅に停まっていく。


(春日川— 湯元の車内より)

3つの川がまとまる春日川駅先の橋梁付近から、台形の山・屋島を眺める。いちおう水鏡。



600形(琴電屋島入線時の車内より)

窓越しに対向列車を撮る。625Fも登場当初京王3000系の側面方向幕を正面に付けていたそう。
おそらく位置は今と同じで、登場翌年には他車と同じ現在のものに改造されたそうだ。


(古高松—八栗の車内より)

古高松(ふるたかまつ)駅を出た先。道路と線路を隔てるのは柵のない水路。夜は危険だ。


600形(大町停車中の車内より)

大町駅では804号を先頭とした3両編成と交換。
600・700形の1両分の冷房装置3台は、中央が京王、前後が小田急3100形ロマンスカーもしくは泉北100系の発生品という組合せで高さが揃わず、全車両デコボコの姿である。



(塩屋—房前の車内より)

塩屋駅を出ると、志度湾が線路脇に迫ってくる。


700形(房前)

その先の房前(ふさざき)駅で下車。




700形(房前)

去りゆく723Fを撮る。
723号のおでこの汚れは、800番台車連結時のパンタからの飛沫によるものであろう。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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