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2019/07/14

19.7.14 さぬき鉄2019・7/琴平線・築港線

一宮の踏切でレトロ電車を待つ。


レトロ電車と讃岐のおむすび山

レトロ電車は毎月1回、指定の日曜日に特別運行されている。
昨年はタイミングが合わなかったが、今年はばっちり私の来る海の日三連休に充ててくれた。
その昨年は団臨運行のレトロ電車にゲリラ遭遇し、ちょうどこの地であたふたしていたっけ。
営業ダイヤは午前に高松築港発琴電琴平行、午後に琴電琴平発高松築港行がそれぞれ1本ずつという設定。誰もが乗車できる一般列車としての運行だ。
ただし高松築港まで来るのは9月の運行までで、今年10月以降は仏生山—琴電琴平間の運転となることが発表されている。

またそれよりも重大な事柄として5月に「廃車計画」が発表された。
詳細はリンク先の通りだが、来年GWに23号、SWに500号、再来年GWに120号と300号のさよならイベントが行われ、それぞれイベント後に引退、事業用車として残る300号以外は譲渡希望(無論、静態保存のための)が出ない限りは解体の道をたどるそうだ。




300号+23号+500号(一宮—円座)

待望のレトロ電車! 六ツ目山との絡みを撮れた。
讃岐にはこういうおむすび山がたくさんあり、ことでんらしい風景なのだ。
前記事で触れた木製の柱は避けることにしたが、まぁこの踏切は私のようなシロウトには難しい。



300号+23号+500号(一宮—円座)

後追い。それぞれ両運転台車であり、3つのパンタが立つ。
車体幅が細いことから、パンタを含めるとだいぶ縦長な印象だ。
編成は琴電琴平方から下記の通り。
3000形300号/茶色一色・1926(大正15)年製
20形23号/赤胴ツートン・1925(大正14)年製 ※日本最古の現役電車
5000形500号/茶胴ツートン・1928(昭和3)年製
昨日仏生山で撮影した1000形120号/茶胴ツートンは1926(大正15)年製



300号+23号+500号(一宮—円座)

一宮駅では5分停車であることは確認している。
早歩きで駅に向かう。どうせ来たんだから乗りたい。


乗り鉄堪能

停車中の300号の顔をズームで撮ってから3分後、一宮駅にたどり着いた。
通勤で使っているPASMO定期券があったからこそのギリギリ乗車。きっぷを買っていたら間に合わないタイミングだった。
私が乗るのを待ってドアを閉めてもらえた。ありがとうございます!


500号車内

先頭車500号の中央のドア。無論製造時はHゴムなんぞなく、交換されたドアであろう。
でも今や淡緑の塗装であるだけでもじゅーぶんレトロである。


500号車内

近年の日本からは信じられない7月の梅雨寒の中、閉まっている窓が多い。扇風機は当然回っている。
ゴリゴリの猛暑だった昨年の120号+23号遭遇時には全開だった。
やっぱり同業者率が高い感じ。讃岐っぽさがない顔をした人が多い。千葉県人のお前が言うなってか。
先頭は…羊囲いの羊のようだ。



500号車内

なんだかんだ古さを感じるパーツを探してしまう。荷棚の梁はステキな意匠。
5000形はそもそも片運転台のTcとして建造された車両だが、1950年代に両運転台のMcに改造されている。


300号+23号+500号(仏生山)

空港通り駅を経て仏生山駅に到着。4分停車。1071Fと絡める。



1080形・300号+23号+500号(仏生山)

対向列車が来た。やっぱりあんたか。


300号+23号+500号(仏生山)

隣の23号に移ることにした。顔を出しているのは職員さん。
昨日大奥で撮った23号は塗装がきれいな印象があったが、やはりホーム面が映り込むほどツヤツヤしている。


23号車内

乗務員スペース。開放型である。




23号車内

23号の特徴のひとつがドア脇の「飾り柱」。
昨年仏生山駅でのぞき込んだときは露出が合わず鮮明に撮れなかった。
20形は大阪鉄道(近鉄南大阪線の前身)デロ20形4両すべてを1961(昭和36)年に譲受したもので、「20形」という形式はことでんでは3代目。レトロ電車のなかでは唯一の外様車両。
21〜24号のうち飾り柱が健在だった23号が動態保存車に選ばれたとの話がある。



23号車内

「コトデン」表記の路線図。ラインカラー導入前で3路線すべて赤で描かれている。
現在の23形の赤胴はこの当時の琴電を2015(平成27)年に再現したもの。
赤の名前は『ファンタゴンレッド』。ほんとうは「ファンタンゴレッド」なのに、読み違いが定着してしまったそうだ。


23号車内

揺れが凄く、走行中の速度計をかっちり撮るのが大変。



23号車内

ニス塗りの車内。吊革を通す棒を吊り下げる金具もステキな意匠。
太田で300号に移動。



300号車内

500号と同じく淡緑の車内。500号に似ているが、大きく違うのは両端のドアの戸袋窓。
昨日見たとおり、楕円窓になっている。これは製造当初の姿に2003(平成15)年に復元したもの。


300号車内

パッと見500号と同じように見える荷棚の梁は、また似て非なるデザイン。


300号車内

レトロ電車のうち23号以外の3両は近代化産業遺産の指定を受けている。
23号は顔が5枚窓丸妻から3枚窓平妻に変わっていたり、側窓上の飾り窓がなくなっているなど原型から変わっているためか、その指定からは外れている。



300号+23号+500号(片原町)

終点・高松築港の1つ手前、片原町駅で下りる。
出発は動画を撮りながら見送った。ほか、3両とも車内で走行音を記録するため動画撮影も行った。
いつもどおり、ブログには載せない。


定番の場所で

高松築港で営業運転を終えたレトロ電車は回送で引き返してくる。
昨日の復刻京急は、同じく片原町で下りたあと高松築港との駅間のカーブ(かなり片原町寄り)で撮影した。
同じく本日も線路際の道を常に進みどこで現れても撮れるようにしておいたが、結局取りたい場所に到着できた。



300号+23号+500号(高松築港—片原町)

高松築港発車直後のカーブ。
300号はサボを外している。「回送」が入るかと思ったが。



300号+23号+500号(高松築港—片原町)

お堀脇のシーサスクロッシングを通過。



300号+23号+500号(高松築港—片原町)

そして、念願のレトロ電車+艮櫓。
先客さんがいるため金網が入ってしまう位置で撮ったが、そんなに気にならないや。
気になるとすれば露出か。300号は曇り空とのコントラストがすごい。


300号+23号+500号(高松築港—片原町)

500号は「高松築港」を着けっぱなし。
これにてレトロ電車堪能終了。



琴平線1080形(高松築港—片原町)

そのまま線路際の道を高松駅へ向かうあいだ、列車が来れば撮る。
艮櫓裏アングル。



長尾線1200形(高松築港—片原町)

昨日仏生山で寝ているところ回送されていくところを撮った1251F。



琴平線1080形(高松築港—片原町)

1087Fの出発を撮って本日の鉄活動は終了。

このあと高松駅のセブンイレブン兼おみやげ屋でおみやげを買い、そのまま自宅への配送を手配。
宿までたっぷり歩いて戻り、本日も大浴場で疲れを癒やした。
非鉄の用事は夜に続いたのであった。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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