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2019/07/15

19.7.15 びぜん鉄2019

マリンライナーのグリーン席に揺られ、途中寝たり寝なかったりで岡山に到着。

昨年に続き、新幹線乗車まで在来線の車両をどんどん撮るのだ。
当駅では1時間5分の滞在時間を設けて新幹線の席を取ってある。


ハロウィンですか?

昨年目に入ることもなくすっかり忘れていたのが当駅と日本海側の出雲市を結ぶ伯備線特急「やくも」の存在。
それもそのはず、昨年は豪雨の影響で運休していたのだ。
前夜宿でそのダイヤを調べたら、「マリンライナー」到着の2分後の出発となっている。


381系特急「やくも」(岡山)

「マリンライナー」を降りて最初の行動はその「やくも」の記録。これが私の「やくも」初撮影だ。
「マリンライナー」が少々遅れたため、「やくも」は私がホームに降りた時点でもう動き始めていた。
つまるところ、両列車の接続は考慮されていないということ。のりかえ需要もそうないのかもね。
ただし瀬戸大橋が開通した1988(昭和63)年には高松発着の臨時列車の設定があったそうだ。


223系+5000系快速「マリンライナー」(岡山)

乗ってきた車両。



宇野みなと線115系(岡山)

切り欠き7番線には黄色の115系。乗務員室背後の戸袋窓が埋まった独特の風情。
この塗色の呼び方は「真っ黄色」→「末期色」と、国鉄形を使い続けるJR西を揶揄したものとして有名。
列車は宇野みなと線の宇野行。かつては高松連絡のメインルートだった路線だ。
現在は「瀬戸大橋線」の一部である岡山—茶屋町は正式には宇野線。同区間は「瀬戸大橋線」と「宇野みなと線」の愛称設定が重複しているが、列車本数は「瀬戸大橋線」のほうが断然多い。



キハ187系(岡山)

びっくりしたのはこの車両。「やくも」からたった1分後に出て行った回送列車。
キハ187系は山陰線を走る列車だけと思っていたら、「スーパーいなば」で岡山まで顔を出しているのか。
「スーパーいなば」は岡山から東へ向かって出て、山陽線上郡から智頭急行に入り、あとは「スーパーはくと」と同じく鳥取を目指す。
この回送列車は「スーパーいなば6号」の到着後の入庫と思われる。
キハ187系はほか「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」に使用される。キハ181系の系統にキハ187系が入り、区別のため『スーパー』が付いたわけだが、キハ181系は姿を消し、スーパー感はなくなった。
はくとも含め『スーパー』はもう取ろうよ。ダサすぎる。



宇野みなと線115系(岡山)

突如出てきたキハ187系に面食らったあと、改めて115系の日が当たるほうの顔を撮る。
岡山駅は南南西〜北北東方向にレールが通っている。
3連のD-18編成。ピラーが廃止され遮光ガラスが入ったパノラミックウィンドウだけ見ていると、ツヤツヤの塗装も相まって新しい車両にさえ見えてくる。ただし側窓は新製時からの角張ったもののままだ。
LEDテールライトが滅のときは白目になるのも黄色い車両の特徴。


津山線キハ40系(岡山)

こちらは津山線のキハ40系。JR西の塗装電車が地方によって別々の単色になったのに対し、塗装気動車(ほとんどがキハ40系で、ほかはキハ120 200番台が数両)は全域にわたって首都圏色に回帰している。
このキハ40系は側窓が角が丸まったまろやかなものに交換されているが、前面のパノラミックウィンドウはピラーが健在という、115系とは逆の形。



山陽線115系・223系+5000系快速「マリンライナー」(岡山)

本線ローカルと「マリンライナー」の顔合わせ。
115系は4連のA-10編成。下関方クハ以外は40N体質改善工事施工車。


213系「La Malle de Bois」・山陽線115系(岡山)

出発した115系を追ったら、ラマルがおった。




213系「La Malle de Bois」(岡山)

『La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)』は213系を改造した観光列車。
岡山DC、瀬戸内国際芸術祭、岡山市内のアートプロジェクト実施に合わせ2017(平成29)年に登場した。
車内は自転車を積める「サイクルスペース」や物販コーナーの設置、アート作品展示などが行われている。


213系「La Malle de Bois」(岡山)


現在は土曜が岡山—宇野間の「ラ・マル せとうち」、日曜が岡山—尾道間の「ラ・マル しまなみ」、土日以外の祝日が岡山—琴平間の「ラ・マル ことひら」での運転。
本日はHMのとおり「ラ・マル ことひら」運用で、私の乗った「マリンライナー」の3分前に岡山に終着したところであった。
昨年善通寺駅で待ち構えたものの運休で空振りだったので、この独特の車両を撮れたのは嬉しい。



213系「La Malle de Bois」(岡山)

『La Malle de Bois』は「旅行かばん」という意味。側面の窓やドアはみんな「かばん化」されている。
自転車が実際に置かれているのが見える。営業運転を終えたところであるが、デモ用なのか詳細不明。
それにしても、ドア右上の号車札差しに差した小さなグリーン車マークが面白い。こんなに小さいのは見たことがない。
この列車は全車グリーン席扱いとなっている。



213系「La Malle de Bois」(岡山)

213系としては唯一の観光列車用改造車。


山陽線115系(岡山)

4連のA-14編成。山陽線下り糸崎行。
三原駅の一つ手前の糸崎駅はJR西日本岡山支社と広島支社の境界であり、現在岡山支社エリアからの列車は同駅もしくは三原までしか行かなくなっている。




赤穂線115系(岡山)

出ました! ブサイク先頭車。3連のD-30編成の神戸方はクモハ115-1663。
2004(平成16)年に4連→3連への変更のためモハ115を先頭車化したもの。
メトロ東西線利用者の私としては、この面構えは301系を思い出さずにはいられない。


赤穂線115系(岡山)

下関方は東海顔のクハ115-1079。赤穂線の列車。


EF210-104+貨車(岡山)

1番線に列車通過アナウンスが流れたので行ってみると、貨物列車。
「桃太郎」ことEF210が桃太郎に縁がある岡山に凱旋した姿。



山陽線117系快速「サンライナー」(岡山)

昨年会えなかった顔が次から次へ現れる。黄色のブサイク顔が続いて、ハロウィン状態。
こんどは117系。これも会えるとは思っていなかったな。
岡山の117系はすべて4連。E-07編成は100番台のトップナンバーで、前所属は下関。
この編成を含む100番台3本が下関から移り、0番台3本が2015(平成27)年に廃車されたそうだ。廃車編成のうち2本はサンライナー色だった。




山陽線117系快速「サンライナー」(岡山)

同族の先輩・0番台を追い出した一段下降窓の100番台であるが、おでこや側面は塗装剥がれが目立っている。
2枚目はJR西日本お得意の「ガムテープ補修」というやつか?



伯備線115系(岡山)

117系を向かいのホームから撮ろうと移動すると、そこにはまた新たなブサイクさん。
1枚目はエスカレーターの途中から思わず撮ったもの。
G-01編成は伯備線向けに改造された2連口。3連の下関方クハを外しモハ114を先頭車化改造したもので、写真の一枚窓の顔はクモハ114-1096。
やっつけの切妻で助士側おでこにぽつんと小窓があるあたり、同じ先頭車化改造車の旧国80系のクハ85にそっくりである。
伯備線の当駅止まりの列車として到着し、回送されるところ。神戸方の顔を撮る前に動いてしまった。



山陽線117系(岡山)

離れて観れば、美しき2扉一段下降窓の転換クロスシート車。



山陽線113系(岡山)

こちらは115系と見分けがつかない113系。
4両とも2000番台かつ40N体質改善工事車で揃ったB-10編成。


山陽線117系快速「サンライナー」(岡山)

2つの国鉄形が並ぶ。



山陽線113系(岡山)

岡山の113系は11本あるようだ。
115系とのパッと見の違いは正面方向幕がLED化されず死んでいる点だろうか?



山陽線115系(岡山)

これまた113系で、B-12編成。やっぱり正面方向幕が死んでいる。


223系+5000系快速「マリンライナー」(岡山)

この編成は私が乗ってきた列車の次の列車だと思う。グリーン車は同じ青系カラーリング。


山陽線113系(岡山)

B-12編成の神戸方先頭車・クハ111-2161。
B-10編成の2119よりもパノラミックウィンドウの黒フチが薄めで目立たない(Hゴムじゃないともうなんと呼んでいいのやら)。




津山線キハ40系(岡山)

津山線ホームにはキハ40系4両編成が登場。さっそくホームを移って撮りに。
山陽地区ではキハ40系の長めの編成を営業列車・回送列車で見られることは知っていたが、会えるとはね。
下関方からキハ47 1128−キハ47 44+キハ40 2049+キハ47 45の編成。



土佐くろしお鉄道2000系特急「南風」(岡山)

キハ40系4連を撮っていたら手前に現れたのは、アンパンパンの「南風」。


津山線キハ40系(岡山)

キハ40系は回送で出て行った。奥には先ほど引き上げたブサイク115系の姿。


土佐くろしお鉄道2000系特急「南風」(岡山)

昨年狙わずに2度遭遇した土佐くろしお鉄道所属の編成。またもやくされ縁ですな。
(2020.8追記)後継の2700系にアンパンマン車両が登場し、残念ながらこの編成は1年後の8月17〜19日に多度津工場で解体されました。

…何て思ってたら、またまたまた見逃せない車両が。



山陽線115系(岡山)

何と湘南色の115系登場。これも予期も期待もしていなかった。もう次から次へで何が何だか…。
岡山の115系はこのD-26とD-27の2本のみ湘南色を存置していて、ともに4両とも古い300番台車で組成されている。
より親しみのあるカボチャ色が来たわけだ。やっぱりハロウィンだな。


213系「La Malle de Bois」(岡山)

ラマルとカボチャの出会い。






381系(岡山)

3番線に「やくも」編成が回送で登場。
先ほどは出て行く姿しか撮れなかったが、こんどは近くで撮れた。
振り子制御の車体傾斜装置の付いた381系は、バランスをとるため485系に比べ下ぶくれである。


山陽線115系(岡山)

115系A-15編成。
写真3両目のモハ114-1095はA編成12本中唯一のダブルパンタ車となっている。


赤穂線213系(岡山)

本日初遭遇のノーマル213系。
山陽線福山始発当駅経由の赤穂線備前片上行。ドットの粗いLEDでギチギチ表示。
(助士側窓ガラスに映っているのは私ではありません)


赤穂線213系(岡山)

そして、経由表示の岡山駅に達したのでシンプルな「備前片上」表示に変更。
京葉線に入ったのに「外房線」っていつまでも表示しているどっかの路線の快速列車も見倣ってほしいな。
…どっかの路線て、書いてるか。



山陽線117系快速「サンライナー」(岡山)

2番線には117系E-04編成の「サンライナー」が到着。
側面2段窓の0番台編成も来てくれた。岡山の117系では一番の若番編成だ。


山陽線117系快速「サンライナー」(岡山)

さっきのE-07編成よりこちらのほうがお化粧のノリがいいようだ。


381系特急「やくも」(岡山)

引上線の381系は「やくも」のHMをセットしヘッドライト点灯。
HMの「やくも」の文字は大きいバージョンと小さいバージョンの2つがあるようだが、これは小さいほう。
当駅到着時に後追いした編成も小さいバージョンだったな。
小さいのは、貫通路がある関係でHM窓の横幅が狭いクモハ381向けのもののようだ。


山陽線117系快速「サンライナー」・213系(岡山)

こちらでは2ドア転換クロスシート車の並び。
岡山地区は様々な用途で設計・製造された車両たちが集まり、ローカル輸送に奔走している。



381系特急「やくも」(岡山)

ホームの途中にあるポイントを渡り2番線に入線。
「やくも」というと、私の中ではキハ181系の列車が思い浮かぶ。なぜなら、ガキの頃にプラレールのキハ181系を持っていたから。ヘッドマークが「やくも」だったのだ。
そのキハ181系から、伯備線電化に伴い381系に替わったのが1982(昭和57)年7月のこと。
それから37年、381系は国鉄色・スーパーやくも色(紫系)・やくも色(緑帯)そして現在のゆったりやくも色と姿を変えながらも、平成を跨ぎ令和になっても他形式に脅かされることなく走り続けている。




381系特急「やくも」(岡山)

そんな381系も、2022(令和4)年頃を目途に新型車両に置き換わる話が出ている。
現在と同じくカーブ区間も高速で走行できる車体傾斜装置付の車両となる見込みで、おととしには空気バネ式車体傾斜の試験のためJR四国の8600系を借りて試運転も行われた。
「くろしお」や丹後地区の特急から381系が撤退し、国鉄形電車特急が堂々と走っているのはいまやこの「やくも」だけとなった(「踊り子」185系もあるが、先に消えよう)。その最後は大注目を浴びることになるだろう。

アングルはどうにせよ「やくも」の記録も終わり、17:08発の「のぞみ180号」に乗るため新幹線ホームへ急ぐ。



N700系(岡山)

一旦博多方ホーム端まで行き、乗る列車を記録。
2000番台のX27編成で、0番台をN700A化した際に番号が+2000された。
グリーン席を確保してあり、旅の疲れがドッと出た状態で東京まで新幹線を満喫した。


武蔵野線209系500番台(東京)

2年連続で武蔵野線の東京始発列車でゆったりと座って帰った。ケヨM71。

長い旅の記事もこれでおしまい。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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