2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2019/07/13

19.7.13 さぬき鉄2019・3/築港線・栗林公園・仏生山

高松駅を出て、これまで訪れなかった海岸へ出てみた。

そこに強烈な存在感の軍艦の姿。自衛隊のイージス艦「きりしま」だった。
一般公開で初めて高松港に来港したとのこと。思わぬ出会いであった。
こちらには載せないが、写真はしっかり撮った。


テンエイティ

高松港から玉藻公園の外縁を伝って、これまでも数度訪れていることでんの踏切に出た。
高松築港〜瓦町の3駅の間は琴平線に加えて長尾線の列車も乗り入れており、さまざまな車両が通る。



琴平線1080形(高松築港—片原町)

で、現れたのはなんとニセ京急スタイルの1080形。
元・京急初代1000形でありながら、2代目の現1000形風の塗装を再現した広告車だ。
昨年仏生山で留置中の姿は見たものの、走行シーンに遭遇するのは初めて。
ことでんは2014年昨年についで3度目の訪問だが、このラッピング編成に限らず1080形が営業運転に就いている姿自体初めて撮れた。

高松築港駅からほどなく折り返してくるはずなので、同駅方へ線路際を進む。





琴平線1080形(高松築港—片原町)

2014年・昨年とも用いた玉藻公園(高松城趾)のお濠と艮櫓(うしとらやぐら)を絡めたアングル。
日当たりが芳しくないのが惜しい。
ことでんでは今年1080形のもう1本が移籍前の正しい姿(をベースとした形)に復刻された。それはこのニセ京急登場時の肩すかし感を解消してくれたものだ。できたらそっちを撮りたかったところではある。




長尾線1200形(高松築港—片原町)

線路沿いに高松築港駅へ向かって進み、駅直前の踏切で長尾線1200形の正調編成を捕らえる。
過去の訪問では広告車に多く遭遇した印象があり、標準塗装の編成は私の中では新鮮だ。
1200形は元・京急700形で、4ドア車である。琴平線・長尾線の両方に所属する。



琴平線1080形(高松築港—片原町)

次に現れた琴平線列車はまたしても1080形。分散冷房・白地方向幕。
ことでんには1080形と1300形という、元・京急初代1000形の車両が2形式ある。1300形は車齢が若いほうの車両で、集中冷房・黒地方向幕となっており、長尾線用に4編成ある。
これまでの訪問で撮った元・京急初代1000形が運用に就いたシーンは1300形ばかりだった。古い1080形はなるべく使わないようにしている…そんな印象だったが。調べると琴平線用に5編成あるようだ。

高松築港駅では琴平線列車と長尾線列車の発着ホームを指定して分けているため、先ほどのお堀脇のシーサスクロッシングからは単線並列となっている。琴平線の高松築港行は右側通行状態だ。



琴平線1080形(高松築港—片原町)

セブンイレブン・nanacoの広告編成。1091はおでこにセブンイレブンカラーが入り仰々しい。
1080形の車番切り抜き文字はピッチが狭く窮屈な貼り方に感じる。



長尾線1200形・琴平線1080形(高松築港—片原町)

長尾線長尾行列車が出発。こちらもシーサスまでは右側通行状態。


琴平線1080形(高松築港)

駅の脇の緑地帯からゴチャゴチャした広告編成をホーム越しに撮り、画はさらにゴチャゴチャに。
このあと駅前のバス停からことでんバスで移動。昼までは非鉄の用事が続いた。


1年越しの答え合わせ

12時以降は雨が降り始め、14時を回って雨足は強くなった。
非鉄の用事をこなした流れでたどり着いたのはことでん琴平線の栗林公園(りつりんこうえん)駅。
ここから仏生山駅まで移動する。






(栗林公園)

名前の通り、高松の名所である栗林公園の最寄り駅。駅舎は独特だ。
街中の、電鉄の駅!…という感じ。





1100形(栗林公園)

反対の高松築港行が先着。元・京王初代5000系の1100形。
1枚目のように、当駅から琴電琴平方は単線となっている。




1100形(栗林公園)

私の乗る列車も1100形だったが、なんと行先表示が白色LEDになってるじゃないか。
一宮行なんだが、「一」というシンプルすぎる文字のせいもあって、ま〜写ってくれないこと。



1100形(栗林公園)

雨粒ににじむ側面表示は欠けずに撮れた。
そして、昨年琴電琴平の留置線に居た編成のことを思い出した。この1107Fだ。
「幕が抜かれてるのが気になる」と書いたのだが、あのときもすでにLED化されていたのだ。
LED行先表示なんてことでんの他の車両で一切見かけないので、黒いのは幕が抜かれたからだと思い込んでいた。
1080形に続き、私が戦力外なのかと勝手に思い込んでいた車両が元気に走っていることが1年越しの答え合わせで確認できた。…まぁ1083Fがニセ京急に変身しているから完全な戦力外ではないだろうとも思っていたが。


正調京急

1107Fの一宮行に乗る。次の三条駅を出ると線路は複線分の幅を持つ高架に上がった。
昨年眠りこけながら乗った区間でまったく記憶にないのだが、今朝、東京から乗ってきた夜行バスでことでんの踏切を渡ると思ったら高架をくぐって「あれ?」と思った箇所があって、それがこの区間だったのだ。
ちょうどバスで通ったあたり…大通りとの交差点付近には対向式のホームを備えた新駅の設置工事が進んでいた。
またその前後も複線化の工事が行われており、今後の琴平線の変身が楽しみである。
ひとまずは栗林公園から三条と新駅の2駅を経た太田までが複線になる模様。高松築港から太田までの連続複線となる。
太田から琴電琴平方へちょっとだけ進んだ幹線道路に面した位置にも新駅計画があるようだが…太田から近すぎるような感じ。

仏生山駅が近づいたころ、左側車窓にレトロ電車2両が見えた。まだ両側に工場が見えない位置であったが、あんなところにも引上線があったのか。
昨年通ったときはレトロ電車が団臨で出てきていたので、その引上線は空いていたと思われる。あとで観にいかなきゃ。

まずは当駅に来た目的の一つ・ホームから見える車両たちの観察を実行しよう。


1100形(仏生山)

乗ってきた一宮行をお見送り。行先表示は棒一本のみに…。

それはともかく、背後の昨年1070形(元・京急初代600形)が留置されていた線路に例の赤い奴がいるじゃないか。




1080形(仏生山)

これぞ復刻京急・1081F。車齢が60年に達し、「還暦の赤い電車」の名目で京急時代の姿に復刻された。
費用はクラウドファウンディングで集められたそうだ。
1080形としての正面車号は白帯に溶け込んだが、頭のほうだけ赤い部分にかかっている。


1080形(仏生山)

白帯上のことでんロゴや、こんなところも少々京急時代と違う部分。


デカ1(仏生山)

電動貨車のデカ1は昨年と同じ位置に居た。
真横アングルを撮ったっきりレトロ電車に興味を移してしまい顔を撮れてなかったので、1年越しで顔を撮れた。
柱が邪魔なんだけどね。


長尾線1300形(仏生山)

駅に隣接する仏生山工場は琴平線と長尾線の車両を手がけるため、車庫には長尾線車両も居る。
本日初めて目にした1300形だ。お色直しがされた美しい状態。



1100形・1200形(仏生山)

琴平線の車両が下りホーム脇に並ぶ。
ヒマワリの1200形は昨年乗車もした『ユニバーサルホーム』の広告車。

600形が見えるので、上りホームへ移動。
本線と入出庫線の合流点にある構内踏切を渡って地べたの通路を進むと、再び入出庫線のみ横切る構内踏切がある。



1070形・500号・1080形・長尾線1200形・600形(仏生山)

入出庫線の踏切からの眺め。角度を変えながら見る。
建屋の「安」の字の下にレトロ電車・5000形500号がひょっこりはんしている。



1080形(仏生山)

1081Fはパンタが上がって方向幕の灯りが点いた。
ホームを移動するときに職員が乗務員室に入っていく姿は見えていた。動きそうだな。



600形・1070形(仏生山)

上りホームから600形を眺める。琴平線所属の全2本がともにパンタを上げている。2枚目の奥の2両は1070形。
琴平線の600形は元・名古屋市営地下鉄名城線用の1600形と1900形が2両ずつ。4両ともことでんへ入る際に先頭車化改造された。
この4両は長尾線にいたが、2011(平成23)年に琴平線に移籍。2004(平成16)年に高松築港駅で高潮被害に遭ってから不調だった1080形1089Fが入れ替わりに廃車になった。


600形(仏生山)

大雑把な感じにも見える600形の台車。FS 354Aとある。
2つの車軸のそれぞれセンターピン側にコの字のパーツがあるが、これは地下鉄時代の第三軌条からの集電靴をはめていた名残とのこと。「あったものがなくなっているっぽい」感が、大雑把な感じを生んでいるのかもしれない。


長尾線1200形(仏生山)

長尾線用車両は胴回りが青緑。


デカ1(仏生山)

昨年と同じアングル。ボディが短すぎて、側面も貫通型の顔のように見える。


(仏生山)

雨中、職員が台車の洗浄作業を行っていた。水煙が上がる。


1100形(仏生山)

1107Fが戻ってきた。一宮駅は2つ先である上、折返し時間がものすごく短いため、すぐ帰ってくる。
「高松築港」の4文字は縦には入らないようだ。
思えば、白色LEDで縦書きの行先表示というのは他社にあるんだろうか?



1080形・1100形(仏生山)

京急色との並び。こうなると、1100形も京王時代の色に戻したい。
同じ元・京王初代5000系を使っている一畑や富士急ではすでに実現している。
京王カラーはアイボリーにエンジ帯で、京急の裏返しみたいになって面白い。


1100形・1070形・600形(仏生山)

ホームの壁の途切れたところから覗くと、左に1100形が隠れていたのがわかった。
600形は琴平線の他の車両より長さも幅も小さく、各ドアには大きなステップが付いている。そんな状況から、平日朝のラッシュ時に4両編成を組んで仏生山か一宮までの区間列車として走るのが主な仕事のようだ。

もう一つの目的のため、これにて駅から出場する。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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