2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2018/07/21

18.7.15 さぬき鉄・4/一宮・仏生山

ことでん長尾線で瓦町へ出て、琴平線にのりかえ。


生き仏…

次の列車が来るまでしばし待ち。長尾線1300形が回送で琴平線を上って来て、一旦高松築港方へ進んでから長尾線のりばに回ってきた。


琴平線1200形・長尾線1300形(瓦町)

これから乗る一宮(いちのみや)行と、当駅始発の長尾行がヘッドライト姿で並ぶ。
1300形の一連の動きと幕回しはベンチに座ってぼーっと眺めていた。夜行バスと、猛暑の中非鉄の用事で歩いてきた疲れが出てきていたのだ。

乗り込んだ一宮行車内ではウトウト…。ところが、ハプニング発生。
行き違い駅に停まった際にふと目を開けると、直感的にしっくりこない窓配置の車両が向かいに居る。
? 下が濃いピンク…志度線車両が? …いや、よく見たら、動態保存のつりかけ車両じゃないか。
駅は三条か太田と思われる。会えないと思っていた旧形車が突如現れ、去って行く…。回送のサボが入っていた。

私は非鉄の用事のため一宮駅に向かっている。しかし、林道駅の段階で、組んでいたスケジュールは崩れてしまっている。
…どうしたもんだろうか。そんなこんなのうち、車庫のある仏生山(ぶっしょうざん)駅では京急カラーラッピング車が居るのを確認した程度で頭の整理がつかぬまま、その2つ先・列車の終点である一宮駅に着いた。



琴平線1200形(一宮)

折返しで幕回し。なぜか過去に運転されていた「準急」幕が拝めた。
この折返しが異様な時間のなさで、運転士と車掌がダッシュで入れ替わり、サッサと出発していった。

駅員さんがいたので旧形のことを訊いてみたら「きょうは貸切で走る予定はありますね」と教えてくれた。
ただその先は秘密だろうから、敢えて訊かずに駅を出た。
ひとまず、非鉄の用事消化の前に沿線撮りできる場所を求めてみる。
旧形が高松築港で折り返して来るかもしれない…いや、長尾線に入っちゃったら来ないし…車庫のある仏生山止まりだったらこっちには来ないし…などと考えつつ、少しひらけた場所を見つけた。



琴平線1200形(一宮—円座)

琴電琴平からの上り列車。「ことちゃんひやく号」と名の付いた編成だ。
これは琴電開業100周年を記念したもので、おそらく100と飛躍をかけて「ひやく」としたんだろう。
ことでんのマスコットである『ことちゃん』はイルカ。ICカードも『IruCa』であるが、あまりこの近辺でのイルカのイメージがない。そこにはこんな話がある…

立派なコトデン瓦町駅ビルであるが、当初は『コトデンそごう』が入っていた。
しかし売り上げが伸びず、そごう本体の経営破綻もありコトデンそごうも破綻した。
その債務保証を行っていた琴電もこれが引き金で民事再生法適用申請に至ってしまった。
その際に「琴電は要るか、要らないか」と話し合われたことがきっかけでイルカのキャラクターが生まれたんだそうだ。

民事再生を経て、一部で「コトデン」と表記していた愛称は「ことでん」と平仮名に変更し、イメージチェンジを図っている。
今回の記事もそのあたりの書き方は使い分けを行っている。


琴平線1100形(一宮—円座)

暑い中待ったものの、フツーに次の琴電琴平行が来た。『バーバパパ号』だ。
仕方ない。予定の消化もしなければならないので諦めるか。


(一宮—円座)

踏切から正面に見えるのは六ツ目山。

ここから目的地までは猛暑で地獄の道のりだった。
用事を済ませたあと、バスに乗れるタイミングだったので利用。
本来は高松市中心部までこの1本前(1時間前)のバスに乗る予定だったが、その先の予定がこなせないことがわかったので、途中でバスを下り一宮駅へ戻ることにした。


琴平線1100形(空港通り—一宮)

バスを下りたところがちょうど踏切のところ。
そしてちょうどやってきた列車はちょうどさっき撮ったバーバパパだった。



(一宮)

一宮駅に到着。そこそこ歩いたな。
バスを下りた位置からは空港通り駅のほうが近かったようだ。
一宮駅は2面3線。2枚目写真の左端の線路は折返し列車用で行き止まりとなっている。


琴平線1200形(一宮)

やってきたのはヒマワリ柄の『ユニバーサルホーム』の広告車。
4年前にも遭遇しているが、より派手な柄に変わっている。





琴平線1200形

折返しがあるが、一宮駅の利用は少ない。同駅出発時点では貸切状態。
車椅子スペースが設けられているのがわかる。座席を取り払った部分も淡緑のデコラで合わせているのは好感。
動画撮影もしてみたが、線路状態のせいか揺れがすごかった。


仏が生きる山

一宮から上って2つめが仏生山駅。
琴平線と長尾線の車両基地・工場のある駅で、往路できちんと眺めなかったため、京急ラッピング車をはじめいろいろ見ておきたい。


琴平線600形(仏生山—空港通りの車内より)

駅にさしかかるところで、黄色い600形の留置に遭遇。
小型車の4連(2+2)であることから、通勤ラッシュ時程度しか出番がないんだとか。1070形同様、レジェンド化している。
志度線用600形と異なるのは、各ドアに大きなステップが付いていること。琴平線はそれだけ志度線より車両限界が広い(ホームと線路との距離が離れていて車体幅を広くとれる)わけだ。


琴平線1200形(仏生山)

ヒマワリ電車とはここでお別れ。



琴平線1080形(仏生山)

上りホーム先端の左奥に京急ラッピング車が寝ていた。
先代1000形時代の細帯ではなく、側窓周りを白くし、正面はブラックフェイスにした無理があるもの。
正面の赤との境目の曲線はステンレスの現1000形に近い感じか。
1080形は1300形と同じ京急先代1000形であるが、製造時期に開きがあり諸々の相違点があることから、車齢が若い方は新たに形式を分けて1300形としたんだそうだ。
1080形はここまで本線上で全然見てないな。


琴平線1200形・長尾線1300形(仏生山)

建屋内には1200形『こんぴらさん』と1300形『お〜いお茶』の両ラッピング車が並んで寝ていた。
後者は朝、玉藻公園脇で撮ったっけ。


琴平線1070形(仏生山)

1070形にもまた会えた、と思ったら、これも朝撮った編成だった。
ホームが中途半端な長さの切り欠きになっている。小型車2両分という感じか。


デカ1(仏生山)

こんなのがいるのも見逃さなかった。電動貨車で「デカ」だ。
カラーリングは志度線色ではなく、以前の琴電の標準色が色あせたものだ。
キャブが狭そうだね。

…それにしても、なんだかホームに複数の同業者がチラチラ見えるような気がする。
落ち着いてよ〜く見たら…


23号+120号(仏生山)

そんな物陰におったんかい!
まぁ結果として、バスを下りてことでんに戻って大正解だった。
いつ動くかわからないので、小走りでホームを移る。琴電琴平方にある構内踏切の遠く感じたこと。
ホームにいる、手続きをしてこの車両を借りた団体の方々には申し訳ないが、おこぼれ頂戴します!


23号+120号(仏生山)

これぞ、往路で目を開けたら見えた車両。
20形23号で、なんと大正14(1925)年製。日本で現役最古の電車なんだと。
大阪阿部野橋から出ている近鉄南大阪線の前身・大阪鉄道のデロ20形が元。
琴電にはデロ20形の全てである4両が1961(昭和36)年にやって来て、翌年から稼働。
ほかの3両は2006(平成18)年に廃車となり、この23号だけが動態保存されている。
このカラーリングもデカ同様に志度線色ではなく以前の琴電色。


23号+120号(仏生山)

こちらは1000形120号。大正15年製。
20形とちがって、琴電の自社発注車両だ。経産省から近代化産業遺産に指定されているそうだ。
昔の琴電はヘンな車号の付け方をしてたんだそうで、形式名と車号のケタ数が揃っていない。



23号+120号(仏生山)

へんてこアンテナはこの車両にも。



23号+120号(仏生山)

中に入りたい欲をおさえ、全開の窓から車内を撮る。入ったら団体の方に怒られるだろう。
淡緑とゴールデンオリーブのモケットは元京急車と同じカラーリングだ。


23号+120号(仏生山)

23号はニス塗り。ドアはベージュ。
ドア脇に「飾り柱」が唯一残っていたことが、20形の中で23号が残された理由だそう。
この写真では暗くてわかりづらい。




23号+120号(仏生山)

ドアが閉められた。
この車両の顔はもともと5枚窓の丸妻非貫通だったが、琴電へ来た際にこの貫通フェイスに変わったそうだ。


琴平線1200形(仏生山)

合間にやって来た1200形。隣に比べればピチピチの若手だ。


23号+120号(仏生山)

どうやら高松築港方に発車する様子。
団体客はホームにいるが解散した感じはないので、転線するようだ。



琴平線1070形(仏生山)

1070形を間近で眺める。キノコ形貫通路のような顔をしている。


琴平線1070形(仏生山)

ラッピング編成2本が眠る建屋の脇にはもう1本の1070形。こちらはパンタが上がっている。
1070形はこの2編成のみだ。


琴平線1100形(仏生山)

1100形が2本縦列で寝ている。奥は朝撮った『穴吹カレッジ』編成。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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