10.1.11 ショート・シュート

三連休の3日目。
初日の9日は記事の通り「華」「和（なごみ）」使用の成田臨を撮った。そしてその最中、編成の撮れない場所で出くわしたのが183・189系の団臨だった。

2日目の10日は前の記事をアップしたりしながら家でじっとしていた。まず悪寒が消え、次に頭痛がやわらいできたものの、定期的にトイレに駆け込むような状態で、腹の具合は全然変わっていない。困ったもんだ。
団臨のことを調べたら、見かけた列車は「成田山初詣伊東号」と判明。JR東日本のサイトにあるPDFでようやくつかめた。PDFには使用車両の形式と両数まで載っていて便利だ。
この三連休は三日とも2本の183・189系が総武線を往復することを知った。情報サイトによれば、10日は幕張車…あずさ色が登場したようだ。

で、きょう・3日目の1月11日の朝。寝起きのためか頭痛が再発。腹もまだまだ下ったまま。しかし、せっかく総武線を183系が通るなつかしい姿が近所で展開されるのに撮りにいかないのはもったいない。
2本の列車のスジはそれぞれ9日の伊東号と和と同じ。その時間帯に絞って車で向かった。少し離れた場所に駐車し、9日と同じポイントに到着。

現地に着いたとき、船橋駅に上り快速がやって来ているのが見えていた。9日の写真で183系とすれ違った列車だろう。その写真を撮った時刻が10時58分。しかし、きょうは上り快速が通過してさらに11時を回っても183系はいっこうに現れない。


E217系（西船橋—船橋）

で、11時7分にこの快速が通過。あぁ、またブレてる。空は晴天の前2日とちがい真っ白な曇天だ。
成田臨は来ないのかな？　どーーも今のカメラと特急色183系とは相性がよくないんだな…とあきらめた3分後、コンビニで買ったペットボトルのホットカフェラテに口をつけたところで183系登場。


183系快速「成田山初詣高尾号」（西船橋—船橋）

あわてて撮ったが、スッポリ入ったのはこの1枚だけ。虚（きょ）を突かれた。
写真ではガラスの反射でわかりづらいが、編成札にズームインしてみるとH61…田町の編成だ。両端がクハ189で、中間車が183系モハユニット2組という組成。



183・189系快速「成田山初詣高尾号」（西船橋—船橋）

無茶後追い。こちら側も複々線がぐにょぐにょ曲がっている。
それにしても、高尾山薬王院詣の「高尾臨」があるくらいなのに、高尾発の成田臨って面白いな。途中、八王子、立川、三鷹などにも停車する。

今回はあくまで183系2本のみ追い、じっと待つことにした。次の183系は30分ほど後に来るはずだ。

すると、背後に自転車が停まり、スタンドを立ててカギをかける音が。撮影者か？　振り返ると、すでに少年がガードレールに乗っていた。マンガの忍者かっ。
「自分も列車が来たらガードレールに乗って撮るから」と声をかけると、大丈夫との返事。そこから件の列車が来るまで話しながら時間をつぶした。
少年は中学生だったが、きちんとした敬語の言葉遣いができる子だった。いろいろ話すうち、廃車回送に用いられる双頭連結器付のEF64 1000を指すという「死神」というワードが出てきて、知らなかった私はポカンとしてしまった。ヘンなマニアに影響されず、このまんまマトモな大人・スマートな鉄道好きになってほしいもんだとひしひしと感じた。
思いの外人通りのある場所なので、独りでボーっと突っ立ってるよりは傍目にもマシだ。

そして、お互い気を抜いているうちに2本目の183系登場。予想より少々早かった。



183・189系快速？（西船橋—船橋）

連写で撮れたのは2枚だけ。2枚目は収まり切っていないが、1枚目がいい感じで撮れたからいいか。…さっきの列車とほぼ同じようでもあるが。こっちのほうが少々日が顔を出している。
この列車は8連で、田町のH81編成。先ほどと同じく両端が189系、中間モハユニット3組が183系という組成だ。
『鉄道ファン』2月号の情報では池袋—成田間の列車として載っていたが、「快速」ということは多客臨なのかな？　件のPDFには載ってないから、「団体」表示で来るかと思っていた。まぁどちらにしろ、味気ない文字だけで物足りないのは一緒だが。

今回はこれにて撤収。
少年は別れ際に「ありがとうございました」と言ってきた。ちゃんとしてんなぁ。ありがたがられることはしてないけど。あとは、来たときに先客に対して先に声をかけることができれば申し分ない。「いえいえ、こちらこそ暇つぶしができてよかった」と伝えて車に戻った。

（右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています）