切れてしまったプリンタのトナーを買ってきて年賀状の印刷をしていたら、テレビでニュース速報が出た。
「東京メトロ東西線 中野〜東陽町・葛西〜西船橋間で運転再開」
どうやら西葛西で人身事故があったようだ。
ならば葛西行の列車を収めに行くか…と、ささっとお出かけ。原木中山駅へ入ると、葛西行電車が停車していた。
05系アルミリサイクルカー(原木中山)
撮ってるときに気づかなかったが、アルミリサイクル編成だった。
05系アルミリサイクルカー(原木中山)
西葛西駅の東隣である葛西駅は、西船橋方にA線中野方〜B線西船橋方という向きの渡り線を備えている。東陽町は深川検車区がある関係で西船橋方にシーサスクロスと中線を備え、折り返しが可能となっている。…そんなわけで、西葛西駅が不通となると、東陽町と葛西での折り返し運転となる。現場の西葛西だけでなく東陽町—西葛西間の南砂町駅にも列車が通らない。
東西線内では他に高田馬場、九段下、大手町、日本橋・茅場町(近接した両駅間に片渡り線)、妙典でも折り返しができる。九段下と妙典は定期列車の行先として存在。かつては朝のダイヤ調整のため高田馬場行・大手町行も存在した。また高田馬場・九段下・竹橋・大手町・東陽町は起終点だった時代もある。
東葉2000系(原木中山)
東葉の葛西行きは初めてナマで見た。原木中山はホームの余りが少なく、スカート付だとあからさまに画面から切れてしまう。
東葉2000系(原木中山)
駅入場後3本目も東葉車。到着後、復旧の無線が入る。同時にA線に来ていた列車は発車後行先表示が「西船橋」から「東葉勝田台」に切り替わった。そして写真の列車も停車中に「葛西」から「中野」に変更。これで全線開通したが、快速とJR直通は中止で存置。
JRのE231系800番台の葛西行を見たかったが、復旧を喜んだ方がよかろう。
妙典まで乗って一旦出場して買い物をしてから再入場。西船橋方に引き上げていた列車が入線してきて、始発西船橋行となった。
05系 05943車内(妙典)
先行列車が出たばかりで、ホーム階段から遠い車両は超ガラガラ。思わず車内の写真を撮った。この列車で原木中山に戻り、撤収。
公式の発表では、東陽町〜葛西不通の折り返し運転は15時20分〜16時15分とのこと。55分間の葛西行運行だったわけだ。
さて、これだけではつまらないので過去の写真を…。
5000系(西船橋・1990.9.9)
1990年9月9日の葛西行。工事か何かのための計画的な区間運休だったような気もするが…忘れた。
【2021年追記】たまたまこの件に関する話を見つけた。
前日23時台に東陽町—南砂町を走行中の中野行列車の先頭から4・5・6・7両目が脱線。乗客に負傷者はいなかったが、東陽町駅まで軌道を歩いての移動となった。原因は枕木交換工事時の施工の甘さで、事故により渡り線の軌道のゆがみが見つかり、写真の9日は終日茅場町—葛西間が運休となったとのこと。
05系(西船橋・1990.9.9)
「西船橋」から「葛西」を出すためには「高田馬場」「九段下」のコマを通ったんだろう。
05系(原木中山・1990.9.9)
原木中山に入ってきた葛西行。これこそ葛西行営業列車の証拠。幕が動く西船橋では「葛西」のコマが撮れる可能性もある。この当時、側面方向幕は英字がなかった(6000・7000・8000・03系も同じ)。撮っている高1の私が写ってるな…。
05系(西船橋・1990.9.9)
夜も葛西行のまま。
5000系(西船橋・1990.9.9)
59Fは東西線で一番最後まで残った5000系の編成だ。
5000系(西船橋・1993.8.28)
05系(西船橋・1993.8.28)
九段下行は前述の通り現在でも朝にある列車だが、同じ日にこれだけの本数が映っているということはやはり事故がらみだと思われる。
05系ワイドドア車(原木中山・2006.7.30・mb)
05系ワイドドア車(妙典・2006.7.30・mb)
これはケイタイで撮った3年前の写真。葛西行はこうして発生する機会が少なくはない。趣味的には興味の対象になるが、やはり利用者目線ではこの幕の出番がないほうがいい。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
2 件のコメント:
はじめましてこんばんは。
貴重な東西線の行き先の写真、興味深く拝見させていただきました。
私のブログで引用先を明示したうえで東西線の画像を利用させてもらいたいのですが、よろしいでしょうか?
申し訳ありませんが、是非よろしくお願いします。
急行こまがね3号さん、はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
画像の転載については、今回はお断りさせていただきます。
ご期待に添えず申し訳ありませんが、ご了承ください。
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