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2018/09/29

18.9.16 信越“&”ルート・02/上越新幹線と新潟駅

東京駅から「Maxとき321号」で新潟へ向けて出発。
席は前記事のとおり、割引が利いたため奮発してグリーン室。15号車の2階だ。
E4系のグリーン室はふくらはぎを受けるフットレストがあるが、残念ながら足首を載せる台や電源コンセントはなかった。


Maxの車窓から

私がMaxに乗るのは2回目。11年ぶり(リンク先記事の中に過去の写真として掲載)だ。
その時は1階席で、防音壁のせいで駅間は空しか見えなかった記憶がある。当時は黄帯だった。
今回も前回と同じ進行方向左側の窓際席だが、2階なので景色はよい。


(本庄早稲田—高崎)

大宮を出ると列車は本気を出してぐいぐいスピードを上げる。騒音を気にしない田舎区間に入ったということだ。
みのりの秋を控え、水田も黄色味が強くなってきている。





(高崎)

高崎では留置車両が目に入る。
いまや貴重な存在の12系客車や、譲渡された107系をはじめとした上信電鉄の車両も気になる。その中にこっそりガラベンのぶどう色旧客がいるのも見逃さなかった(3枚目)。


(高崎—上毛高原)

奇妙な稜線は妙義山。赤城山・榛名山とともに上毛三山の一つ、また日本三大奇景の一つでもある。
大きなコブがふたつ目立つのは南の「表妙義」、その右へ進んだほうが北の「裏妙義」なんだそうだ。


(高崎—上毛高原)

高崎を出るとトンネル主体となる。上毛高原駅の手前でトンネルを出ると、山が目の前にまで迫る風景に変わっていた。


(越後湯沢)

越後湯沢駅を出たところ。なにか栄枯盛衰を感じさせるような風景。


(長岡—燕三条)

長岡市内は道路が茶色く奇妙だ。ラインも茶色がかっていて、舗装が茶色いわけではないようだ。
調べてみた。これはくみ上げた地下水で道路の積雪を防ぐ「消雪パイプ」という設備の影響。
道路に間隔をおいて開けられた噴出口から小さな噴水のように水が出る。地下水は冬でも温度が13℃ほどあり、融雪に有効。道路の色は地下水に含まれた鉄分が理由なんだそうだ。
消雪パイプはこの長岡が発祥で、山陰・北陸・東北の平野部を中心に広がった。北海道など降雪時の気温がもっと低い地域ではさすがに地下水でも凍ってしまうため、ヒーターや温水を使ったロードヒーティングが用いられているとのこと。


(長岡—燕三条)

長岡まではトンネルばかりだったが、今度は水田が拡がる新潟らしい風景に変わる。


(燕三条—新潟)

田んぼが果てしなく続く。


(燕三条—新潟)

新潟駅目前。虹色のタワーが見えた。
そのまんまの名前の「レインボータワー」という展望塔。白い部分が横に回転しながらエレベーターのように上下する構造。
もう営業していないんだそうだ。東日本大震災で一部損傷したのがきっかけで、その後再開しないまま翌年2月に営業終了となった。
鉄道っぽい「動態保存」という形でメンテナンスがされていたものの、先月から解体工事が始まったとのこと。
貴重な姿を記録できたのかも。

そういえば、途中どこかの駅で『現美新幹線』とすれちがった。越後湯沢—新潟間の運行。
高崎—長岡間はトンネル区間が多く車窓が楽しめないことから、アート鑑賞にちょうどいいという考えなんだろう。
機会があれば撮りたいが。


新潟駅

新潟駅に到着。


E4系(新潟)

ホームドアが一切なく、スッキリしたホーム。




E4系(新潟)

8連2本併結の16両編成。
E4系は現在上越新幹線のみの運行。前回は東北新幹線で郡山まで乗ったので、それも貴重な体験だった。
2020年度末までに新造のE7系に置き換えられる計画だそうだ。いまのE7系はあからさまにJR西日本カラーであるが、上越用に新たなカラーが登場するのか?


(新潟)

上越新幹線の駅はどこも「屋根が高いが薄暗い」印象を抱いた。
なお線路はそのまま奥(この写真では左側)へ続き、新潟新幹線車両センターへつながっている。



在来線ホームへ移動。


E129系(新潟)

現在新潟地区の在来線を席巻しているのは新潟車両センターのE129系。左がA30編成、右がA1編成。
かつての旧国70系などがまとったエンジと黄色の「新潟色」を薄めたような帯色。
長野地区の211系とともに、「はじめから色あせている」印象がある。



E129系(新潟)

E129系はフルカラーLEDを活用して路線区別を表現している。緑色は越後線。A11編成。




E653系特急「いなほ」(新潟)

地元・西船橋での撮影で出会っているE653系1000番台。
本来の「いなほ」での姿をナマで見るのは初めてだ。


E129系(新潟)

在来線ホームは今年の4月15日に高架化されたばかり。ただし8・9番線が地上に残り、高架ホームは2〜5番線が使用されている。
写真左側の2番線は今後1番線が反対側にできるが、ホームはその島式2線分の半分しかなく狭い状態だ。



E129系(新潟)

地平ホームへ回ると、こちらにもE129系。ただの白抜きの「普通」表示。B23編成。



E129系(新潟)

そして、水色の信越線カラーに変わった。意図があるんだろうが、伝わってこない。
もしかしたら、同系統で先発の列車がある場合は色がつかないのかも?


(新潟)

かつての地平ホームの撤去跡。
高架ホームとこの8・9番線は離れていて、両ホーム相互ののりかえは時間を見た方が良い。
この8・9番線は旧1番線の東側に切り欠きで設けられたことから、段差なしで移動できる万代(ばんだい)口改札からも距離がある。

このあと改札を出て万代バスセンターまで歩いて行く。そこそこ距離があり、暑い。
最近テレビで話題になった黄色いカレーライスを食し、さらに汗だくとなって宿へチェックインした。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

1 件のコメント:

風旅記 さんのコメント...

こんにちは。
高架になり、走る列車も新しいものに代わり、新潟駅の雰囲気も変わりましたね。いつ見ても115系ばかりだったこの駅に、1本も115系が写っていないことが信じられないような感覚です。
見事に揃った新しい車両の数々、駅全体での統一美のようなものを感じました。
2階建ての新幹線は、間も無く引退でしょうか。上越新幹線といえば2階建てという程に定着した存在でしたが、実際に乗れば、(やむを得ませんが)天井は低く、いかにも大量輸送のための車両にも思えてくるのでした。今般の台風の被害により、上越新幹線への新車が北陸新幹線に振り向けられるようですので、幾許かの延命には繋がったのかもしれません。
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com

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