2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2019/10/21

19.10.21 兵庫へGo!・11/阪神神戸三宮・新開地

JR神戸線の新快速で西明石から三ノ宮にワープ。速かった。
並ぶ駅同士で比較すると、新快速明石→三ノ宮が15分、直通特急山陽明石→阪神神戸三宮が29分とほぼダブルスコアだ。
停車駅も少なく複々線をシャーっと進む新快速が圧倒的だ。


ちかにちかてつ

17時台。確保している新幹線の新神戸発までまだ3時間ある。外は暗いし人も多く、時間つなぎはやっぱり撮影で。
これまでJR・阪急・地下鉄の各「さんのみや」駅は訪れたことがあるが、阪神の駅には入ったことがないので行ってみることにした。
阪急三宮については20年ほど前の撮り鉄休止時代に訪れたので、写真はない。停まっていた山陽3000系に旧型車から編入の片開きドアの付随車が混じっていて「まだこんなのが走ってるのか」と驚いた記憶がある。
阪神神戸三宮駅は地下にある。西口から通路を進んで行くと、ちか鉄…ではなく近鉄車が目に入った。


近鉄9820系(阪神神戸三宮)

頭端式の中線に停まった奈良行快速急行は9820系9826F・6連。
私がこれまでに撮った近鉄の車両はほとんどが名古屋線で、シリーズ21の車両はこれが初撮影。

阪神本線から分岐する旧伝法線→西大阪線が2009(平成21)年3月に西九条から大阪難波まで延伸し、阪神なんば線となった。
大阪難波では近鉄難波線とつながり、近鉄奈良—三宮間の直通列車の運行も始まった。
三宮まで近鉄車が顔を出すようになったことで、当駅では山陽車と合わせ3社の車両が見られるようになった。
阪神や山陽が19m級3ドアなのに対し近鉄は21m級4ドアと、車両の長さやドアの数が違う。高頻度運転の他社間相互乗り入れとしては珍しい例だ。


近鉄9820系(阪神神戸三宮)

表示器は正面・側面とも幕式の種別とLEDの行先。
快速急行は阪神なんば線系統の種別で、阪神本線内は特急停車駅から御影を除き、時間帯によって武庫川・今津(土休日のみ)を加えた停車パターンとなっている。
御影は「停まらない」というより「停まれない」という表現の方がしっくりくる。ホームのカーブがきつく、車長が阪神車より2mほど長い近鉄車だとホームと車両の間が大きく離れる所が出るためだ。ホーム有効長も近鉄車6両には対応していない。


近鉄9820系(阪神神戸三宮)

シリーズ21はなんとも言えない淡いカラーリング。また黄帯の正面の処理は塗色変更車のような窮屈なもので、新製時のものとは思えない。
この色の電車を指すときに、何色と言えばいいのか?  これは地上のJRの221・223・225系にも言える。
この阪神神戸三宮駅のホームの色合いには溶けすぎなほど溶け込んでいるのが面白い。



1000系(阪神神戸三宮)

派手なラッピングの阪神車が到着。これまた初撮影・阪神なんば線用に用意された1000系。
…なのだが、この列車は直通特急運用。山電内ではこの系列に遭遇できなかったなぁ。
9300系で一旦鋼製に戻った急行用も、この1000系では再びステンレス車体となった。
先輩ステンレス車の9000系は当初赤胴車由来の赤帯だったが、この車両の登場により同系のオレンジ帯に変身した。



1000系(阪神神戸三宮)

はじめは「なだごろう」と勝手に読み替えてしまったが、「灘五郷」だった。
1000系は6連と2連があり、快速急行運用は6・8・10連と編成にバリエーションがある。
ただし尼崎以西の阪神本線内は6連のみで、尼崎駅で増解結が行われる。6連口は9000系も用いられる。


1000系(阪神神戸三宮)

閉扉・ヘッドライト点灯でもう1枚。ラッピングなしのノーマルな姿も撮りたいなぁ。
9300系登場時に始まるオレンジ色は阪神タイガースよりも読売ジャイアンツ寄りのカラーリングのため、株主総会ではオレンジというチョイスに対する質問が出がちだとか。
この1000系はその顔立ちの印象も絡めて巨人のマスコット名に掛けた「ジャビットカー」と呼ばれているそうだ。無論、近鉄6800系の「ラビットカー」の愛称がネタ元である。 


近鉄9820系(阪神神戸三宮)

こちらもヘッドライトが点灯したので、閉扉でもう1枚。
同系車で2連口は9020系となっており、阪神1000系同様尼崎での増解結で最大10連まで運用されている。



5001形(阪神神戸三宮)

朝に続いて、夕方も5001形を拝めた。「5001形」としては2代目の車両である。
初代5001形以来の阪神の普通用車両は「ジェットカー」と呼ばれる。
駅間が短い阪神では、優等列車に道を譲る普通列車はテキパキと走って待避駅ではサッサと待避線に入らなければならない。
加速も減速もパワフルな性能で作られたため「ジェットカー」という愛称が付けられた。
現在のジェットカーは5001形・5500系・5550系・5700系の4タイプ。写真の5001形のように胴回りが紺の「青胴車」は細かく形式が分かれていたが、それに比べれば現在は車種のバリエーションは減った。



山陽6000系(阪神神戸三宮)

4連の6011F。当駅止まりのため「回送」表示。
山陽車は新開地・高速神戸・阪急神戸三宮・阪神神戸三宮と神戸中心地区での折返し駅が多岐に渡る。


山陽5000系(阪神神戸三宮)

続いて山陽車の阪神大阪梅田行直通特急。5018F。
山陽車が阪神なんば線〜近鉄に進むことはないが、阪神車両を使った近鉄エリア〜山電エリアを直通する団体列車は過去走ったことがあるようだ。


近鉄9820系(阪神神戸三宮)

デジャヴのように、次に中線に現れた快急は9827F。さっきの編成の次の番号の編成だ。
阪神三宮駅は以前は海側(この写真で左側)に折返しホームがあり、快急はそこで折り返していた。
しかし新開地方面からの乗客はコンコースへ上がってホームを移らなければならないことや、ホーム有効長が短く阪神車ですら尼崎側の先頭車をドアカットするなど不便だったため、駅の大規模改良工事と併せて2012(平成24)年に現在の中線型に配線変更された。



5500系(阪神神戸三宮)

1995(平成7)年登場の5500系は歴代ジェットカーから脱却し、青を上半身側に変更した。
この車両の登場で、日本の大手私鉄の中で阪神が最後のVVVFインバータ車導入となった。



8000系(阪神神戸三宮)

5500系と雰囲気が似ているが、8000系は1985(昭和60)年新造の第2編成からこのカッコ。その差は10年だ。
界磁チョッパ制御。現在は全車がリニューアル工事済だが、他社で例が多いVVVFインバータ制御への変更は行われていない。



5700系(阪神神戸三宮)

2015(平成27)年登場の5700系は「ジェットシルバー5700」の愛称が付いている。
ドアの周りに青を円形に差すなど、色合いは青胴車の伝統を受け継ぎながらも先進的な装飾がされている。
「ジェットシルバー」は5201形のうちステンレス車体で試作された5201-5202の2両編成に対して使われていた愛称。
5201Fは1959(昭和34)年製。5700系のような色の装飾はなく、コルゲートの並んだ無塗装無装飾車体だった。
阪神のステンレス車が次に登場したのは、37年後、阪神・淡路大震災の影響で急遽川重で造られた9000系。ジェットカーでいえばこの5700系が56年後である。

下り線新開地方に移動。


山陽6000系(阪神神戸三宮)

先ほど反対側で撮った編成の折返し。6111Fは令和デビューの編成。


5001形(阪神神戸三宮)

昭和デビューの青胴車も頻繁に現れる。
こうして眺めていても、淡緑色の内装はここに現れる車両群の中で抜きん出て古くさい。山陽3000系の非リニューアル車も同格か?
5700系が順次駆逐していくこととなっているが、未だ全車両健在。




5500系(阪神神戸三宮)

上り線に真っ青の奴が来たので迎えに。青胴車ならぬ青身車だ。
リノベーションを受けた5500系は阪急車のようなツヤツヤの車体。
顔の下部のカーブラインは5700系に似せている。また表示幕もフルカラー&白色LEDに変更されている。
こうしてなんだかんだで阪神車はカラーバリエーションが増えている。かつては赤胴車と青胴車だけだったのに。




近鉄1026系(阪神神戸三宮)

次の快急は近鉄の昭和ツートン。1026系だ。シリーズ21以外もここまで顔を出すのか。
1026系は…GTOサイリスタVVVFインバータ制御の試作形式1420系の量産版1220系の標準軌全線共通仕様版1230系の4・6連版1020系をボルスタレス台車と何とかとかんとか仕様に変更した系列。
とってもわかりやすいね。


近鉄1026系(阪神神戸三宮)

反対側の顔も撮る。両側のドアを開けているあいだは当然通り抜け可能。
私みたいな外様が来る列車来る列車に尻尾を振って迎えにいく時にはありがたい。


(阪神神戸三宮)

1933(昭和8)年に地下に移った阪神三宮駅。アーチ状の柱と梁は当時の形を残している。
この3番線が以前折返し線だった線路で、ホームは頭端式で両側にあった。


5700系(阪神神戸三宮)

大規模改良工事で美しく整備されたホームは、平成の新車にもマッチする。


8000系(阪神神戸三宮)

8000系はもともと赤胴ツートンだったが、のち9300系と同じ現行色に変身。現在赤胴車は武庫川線だけで細々と活躍している。本来の意味の急行用の赤胴車は消滅している。


5001形(阪神神戸三宮)

5001形のどん尻・5032号。1981(昭和56)年製。
そろそろ場所を移すか。これに乗って終点の高速神戸へ進む。


山陽5000系(新開地)

そして高速神戸始発の山陽5002F4連普通車で新開地へ1駅移動。
クロスシートが空いていたのでつい窓側へ座ってしまったが、その後隣(通路側)に座ってきた男性客も私と同じく新開地ですぐ降りた。


山陽5000・5030系(新開地)

神鉄ホームに向かおうとしたら『Meet Colors! 台湾』号が上りホームに。
運行ダイヤは公表されていたが、私が山電内で撮ってたときはタイミングが合わなかった。
慌てて上りホームへ降りて、後追い撮影。お恥ずかしい限り。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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