2024年4月に入り、2016年夏までの古い記事の画像リンクが切れました。
対応は現アルバム経由での再貼付しかなく、徐々に進めています。
前後の記事が直ってないのに、ポツンと直っている記事もあります。
完全復旧までには相当の期間がかかる見込みです。

2019/10/20

19.10.20 兵庫へGo!・6/山電・神戸高速・摩耶・西神・山手線

須磨浦山上遊園からロープウェイで下りてきた。


ウルトラマン

今夜は新開地に宿をとっている。ひとまず新開地駅まで向かう。
五色塚古墳はいまちょうど開放終了した頃(17時まで)。あした時間がとれれば行くことにしよう。


(須磨浦公園)

ロープウェイの駅から山電の須磨浦公園駅を見下ろす。
民家は見えず、ただ自然があるのみのゾーン。



3050系(須磨浦公園)

下り列車が来たので迎える。
姫路方先頭車が3641号の3072Fは正面貫通扉と乗務員室ドアがステンレス製で、3050系アルミ車の標準編成タイプといえよう。



3050系・3000系(須磨浦公園)

銀色と赤の組合せはウルトラマン風。
私の乗る上り普通車3000系もやってきた。


3000系(山陽須磨)

乗車したのは3032F。
リニューアルはされておらず、サッシの桟には窓ガラスとカーテンの固定のための切欠きがにぎやかに入っている。


3000系(東須磨)

乗車した普通車は東須磨止まり。神戸市中心部の地下区間に入る直前の駅だ。
向かいには須磨浦公園始発の阪神特急大阪梅田行が停まっており、ほとんどの客がそそくさとのりかえた。



3000系(東須磨)

私は須磨浦公園で1度撮っただけの6000系が気になってのりかえず居残り。
6012Fは4連口で、先月デビューの山電最新編成だった。




3000系(東須磨)

3032Fは下り方へ向けて引き上げる。東須磨には車庫があるほか、須磨発着列車の折返しにも当駅が使われる。
正面は回 送だが、側面は「回送 試運転」と表現が異なるのが面白い。

阪神特急は山電〜神戸高速線内は各駅停車だ。
そして私がのりかえをしなかった阪神特急の次の普通車は15分後。結構待ったな。


山陽3050系(新開地)

姫路方先頭車が3632号の3054Fで新開地に到着。

(2019.12.7追記)
3054Fは12月16日で引退することとなり、12月4日からラストランHMが付いた。
3050系の中では1次車4連×3編成のみがコイルばね台車を履いていて、7月に3052Fが引退済。
3050Fとこの3054Fが同時に引退予定で、3050系のコイルばね台車編成かつ1次車が消滅することとなる。



阪急7000系(新開地)

3年半前と同じように、中線でホームいっぱいいっぱいに停まる阪急車の顔を縦アンで。
阪急車は8連が神戸高速線に入ってくるが、新開地までの運転。6連の時代は山電の須磨浦公園まで来ていた。自社線内では10両運転も行われている。
車号は3年前の7110と1番違いの7109。7109と違ってこちらの顔の車号は貫通扉上から移されないままになっている。
阪急もいつかはじっくり撮りたいが、更新で同系列車でも複数の顔が登場したりして、コンプリートは大変そうだ。

宿に行く前に、神鉄ホームもかすめていこう…と移動。


神鉄3000系(新開地)

出ました! 前回訪問時に出会えすらできなかった非貫通顔の3000系。
小さい頃から、神鉄と言えば私の中ではこの顔だ。そして、この電車こそ本当にウルトラマンと呼ばれてきた車両。
アルミのシルバーと赤帯の混じり合いが、シンプルな山陽車とは違って激しいデザインだ。



神鉄6500系(新開地)

さらにこちらは前回訪問時はデビューもしていなかった6500系。
その前回は、ちょうどこのホームにたどり着いたときに6500系の兄貴的存在の6000系が出発していった姿を見たのだ。それっきり6000系は現れなかった。


神鉄6500系(新開地)

ステンレス車体とフルカラーLED表示器は神鉄では6000系からの採用。6000系が4連で、6500系はその3連版かつ内装が時代に合わせて少し進化した仕様となっている。
LED表示器は阪急の新型車と同じくドットが細かいもので、映像表示ができるレベル。そのため、ご覧のような丸ゴシック体の表現ができる。緑の準急表示は肉眼ではとても鮮やかに見える。
ただ撮影する側からすると、車体の明るさを保ったまま表示をキレイに写すのは困難なのだ。


神鉄3000系(新開地)

編成は3013F。3000系は4連のみ。


神鉄3000系(新開地)

神戸市章をアレンジしてレール断面を入れ込んだデザインの神鉄社章。


神鉄3000系(新開地)

3013Fは8年ぶりの新造となった1989(平成元)年製の車両で、現行塗装・Kマーク入りで登場した最初の編成。
Kマークは系列の阪急車のHマークと似た位置・デザイン。


神鉄6500系・3000系(新開地)

1989年製の3013Fと、2018(平成30)年製の6505F。
ともに正面2枚窓の非貫通形という、トンネル区間もある路線を走る車両としては珍しい形態。



神鉄3000系(新開地)

各ドアの直上に出っ張りが付いている。これは後付けされたドアセンサーだった。
神鉄は現在全線終日ワンマン運転となっていて、それが絡んでいるのだろう。
工程の結果なんだろう、どのドアのものもご覧のようなボルトとブーメラン形の模様が付いており、への字口の四ツ目ロボットの顔のように見えて面白い。



神鉄3000系(新開地)

次にやってきたのも3000系。なんだかみすぼらしい感じ。


神鉄3000系(新開地)

先ほどの編成の次に造られた1990(平成2)年製の3015Fは外板がカッサカサ。もっと潤いを与えてあげないと。
この後の行程でタクシーに乗った際、運転手さんが「神鉄は電車もボロボロですからねぇ」と話していたが、真っ先に浮かんだのがこの編成の姿だった。


神鉄3000系(新開地)

朝夕数本の設定がある有馬温泉行。
神鉄有馬線は隣の湊川駅から有馬温泉駅までの路線で、三田駅は有馬温泉駅のひとつ手前の有馬口から延びる三田線の終点である。
事実上新開地(神鉄神戸高速線)湊川(有馬線)有馬口(三田線)三田が本線というような列車運行で、有馬口—有馬温泉間は分岐線のように1駅間のみの列車運行が中心だ。


10,000,000$

新開地駅を後にし、宿にチェックイン。荷物を軽くして、再び外出。
神戸の夜景を観るため摩耶山に登ることにした。
アクセスとなる摩耶ケーブルの駅は住宅街の中にあり、鉄道路線の駅とはまったく接続していない。
三宮などの駅から出ている路線バスで向かうのだが、新開地から三宮へ出てから本数も多くないバスを待ってノロノロ進むのであれば、もうタクシーに乗ってしまえ、と新開地駅前でタクシーに乗り込んだ。



ゆめあじさい(摩耶ケーブル)

須磨浦山上遊園につづき、また山登りの鋼索鉄道。この麓の駅名は「摩耶ケーブル駅」である。
夜景を観られる掬星台(きくせいだい)へ向かうには、このケーブルカーとロープウェーを乗り継ぐ。そんな所も須磨浦山上遊園と似ている。こちらは二つののりもののためニフレッチェだな。
ケーブルカーとロープウェーをまとめた『まやビューライン』というルート愛称が付けられている。


ゆめあじさい車内より(摩耶ケーブル—虹)

カップルと中国系観光客で満員の車内で、運転台かぶりつきの位置に立つことになった。
途中のトンネル区間では、こんないい感じの写真が撮れた。
ハロウィンを控えていることから、あちこちにカボチャがいる。駅員もカボチャハットを被らされていた。
そしてこの車両の女性運転士はネコ耳カチューシャを付けている。
走行中は車内灯が消え、カボチャのイルミネーションだけが点滅しているという不思議な空間だ。
なお車両の電源は蓄電池式となっており、駅の屋根にのみ架線が張られている。写真のように駅間では架線がないのがわかる。


ゆめあじさい(虹)

ケーブルカーの山上駅である「虹駅」に到着。通称としては虹の駅と呼ばれている。
エンジ色の車両は1号車で「ゆめあじさい」の愛称が付いている。
なお摩耶ケーブルと摩耶ロープウェーは1995(平成7)年の阪神・淡路大震災以降2001(平成13)年まで運行を休止していた。
摩耶ケーブルは2012年末〜2013年春までのあいだにリニューアル工事が行われ、運転再開時に現在の車両がデビューした。


(虹の駅)

ロープウェーにのりかえ。こちらは「虹の駅」が正式名称。
須磨浦では「ロープウェイ」だったが、こちらは「ウェー」である。


ひこぼし(虹の駅)

ケーブルカー・ロープウェーとも20分ヘッドが標準ダイヤだが、混雑時は満員になり次第のスクランブル運転となっている。
日曜の18時台という夜景観賞としては適度な時間帯のため、下りてきた「ひこぼし」は通勤ラッシュの電車のような、床に落とした物も拾えないような乗車率になっていた。

ロープウェーでも先頭に立つことに。私の便もギューギュー詰め。まやギューラインだ。
暗闇ではあるが、地表からはなかなかの高さがあることがわかる。窓の上部が開けてあるのだが、風が強くビュービューと音が立ち、ゴンドラもユラユラ左右に揺れる。まやビュービューラインだ。


ひこぼし(星の駅)

星の駅に到着。下りる客が乗り始める中、「ひこぼし」を上からのアングルで記録。
山側を向いて乗ってきたため展望台までの楽しみにしていたが、背後にもう夜景が見えてしまっている。


(掬星台)

神戸の夜景は「1000万ドルの夜景」という愛称が付いている。
山と海の狭間の街の灯りがメリハリがあって美しい。


(星の駅)

星の駅。夜景を際立たせるため、周囲は暗い。
この山の周辺にはほかにも六甲ケーブル、六甲有馬ロープウェーもある。
まやビューラインか六甲ケーブルで海側から上がってきて、バスで六甲有馬ロープウェーの六甲山頂駅まで移動し、そこから有馬温泉へ渡ることもできる。


おりひめ(星の駅)

復路は往路のケーブルカーと同じエンジ色の「おりひめ」が待っていた。
須磨浦と同じく交走式のため、ゴンドラは「おりひめ」「ひこぼし」の2台のみだ。


おりひめ(虹の駅)

LEDのヘッドライトが青白く光る。


にじあじさい(虹)

ほほほ、ケーブルカーも復路は往路と別の車両が待っていた。
ロープウェーと同じく交走式だからのりつぎ時に寄り道でもしない限り、赤車両にのると緑車両にのりかえる流れになっていたわけだ。


にじあじさい(摩耶ケーブル)

なんだか下がり眉毛で笑っているように見えるな。
車体に描かれている動物は王子動物園の動物をイメージしているそうだ。


オールドスタイル

摩耶ケーブル駅から住宅街の坂道を下った先のバス停から市バスに乗る。
摩耶ケーブル駅前にもバス停があるが、同乗していた客がほぼそこから乗るためバスは混んでしまう。そのため、ケーブル駅前を通らない系統のバス停が離れた所にある旨の案内がなされている。
「空いてるバスがよくて歩ける奴はそっちへ行って目の前のバス停の混雑緩和に協力しろ」ということだ。
三宮駅の近くのバス停行であったが、新神戸駅近くのバス停が途中に出てきたのでそこで下りた。



3000形(板宿)

新神戸駅から市営地下鉄に乗って板宿に来た。これは3年半前と同じ飲食店で夕食を摂るため。
滝の茶屋での山電5000系に続き、ラグビーワールドカップのHM編成に当たった。


(板宿)

なぜ板目かって? 板宿駅だからさ。
顔を未撮影の2000形でも来やしないかと、居残ってみる。




3000形(板宿)

やってきた新神戸行は遠目では前面非対称で下半分が緑色なので「2000形が来た」と喜んだら、3000形じゃないか。
おととし市営交通100周年記念で神戸市電の塗装を再現した特別編成だった。写真を見たことはあったが、今も走っているとは知らなかったので、これはこれでよかった。
この編成は5両が昭和期の市電塗装で、西神中央方の1両だけ茶色の大正期の姿。そんな編成美もへったくれもない構成になっていることを思い出したのは、出発して走り去って行く姿を眺めていたときだった。
そもそも阪急風の車体側面デザインの神戸市の車両を茶色にすると、より阪急っぽさが増す。それも撮りたかったな。


6000形(板宿)

さらに次の下りを待ってみたら、最新の6000形が現れた。これも頭に入っていなかったのでラッキー。
昨年竣工し、今年2月にデビューした新形式だ。雰囲気的に日立A-trainっぽいが、この車両も地元の川重製である。
新車の割にもう汚れが目立つのが気になるな。


6000形(板宿)

車体の配色パターンは事前に3つの案が公表され、市民投票でこのパターンに決まった。
1本目は車号下2ケタが29、2本目であるこの編成が30と、在来車の編成番号に続く番号がつけられている。
この6000形の登場により、1000・2000・3000形のすべての在来車が廃車されることになっている。
なおこの記事を実際にまとめている11月17日時点でいうと、1000形が4本、3000形が2本引退している。
11月14日から6本目の6134Fが試運転を開始しており、在来車の引退本数を満たす数が出てきたことになる。
※記事の日付は撮影日の日付で管理しています。


3000系(西代)

夕食を済ませ、食後の運動も兼ねて帰りは隣の西代駅へ出た。
3000系普通車が来たが、特徴編成を期待して次の普通車を待ってみた。


(西代)

近場の新長田駅近くの公園には鉄人28号が立っている。
3年前に実見したが、想像以上の大きさにびっくりした。



(西代)

西代駅は山陽電鉄本線の起点。しかし、直通特急は通過するなど、起点としての箔は薄い。
板宿駅と共に阪神・淡路大震災後に地下駅で新たに出直したのは、この旅最初の記事の通り。



3050系(西代)

次に来た普通車は3050系の最終番号・3078Fだった。車内はセミクロスシートになっている。
クロスシートは固定タイプ。当初5000系に設置されていたものだが、転換タイプへの交換により1993(平成5)年にこの3050系に移された。
もったいない精神も込められているだろうが、5000系6連の予備編成として3076Fと併結して直通特急・特急に使えるようにしたものだ。3074Fも1995(平成7)年に追加改造され、3連3編成が6連予備編成として2001(平成13)年3月まで指定されていたそうだ。


山陽3050系(新開地)

新開地に到着。この普通車の終点でもある。
3078Fは昨日大塩駅で見かけた3076F同様、現在はT車3500形の初期アルミ車・3501号を含んだ4連となっているはずだが、写真の通り3501号は外されている。
6000系の4連口が登場したことで、3000系列4連口はこうして3500形を一時的に抜いて運用に就くことが増えているようだ。


阪急1000系(新開地)

阪急車はやっぱり縦アン指定。


(新開地)

改札を出ると地下街「メトロこうべ」に出るが、この21時台はシャッター街になっている。
メトロこうべは神戸高速鉄道開業時からあるもので、500mと駅間の短い高速神戸駅・新開地駅間を地下で結んでいる。


(新開地)

宿の最寄りの出口にはピンクの檻。
地下鉄の入口にこんな仰々しいものが付いているのは、他では見たことがない。大概シャッターが付いているものだが。


(新開地)

神戸高速線に絡む3社の名前が入った看板。
これにて本日の行動はおしまい。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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