昨年は一時期京成系ばっかりだったが、最近はまた京葉線にもどってきた当ブログ。
京葉線のハイライトの一つである「房総発着列車」については、京葉線内での姿や蘇我での千葉行列車の記録にとどまっていた。
今回はそれらの房総区間内での姿を撮るために早朝に車で家を出た。平日だが仕事は休みだ。
「成」
京葉道路と千葉東金道路を使って出たのは東金市。4時台のテキトーな時間に出発したので、間に合うなら回ってみるかと思っていた。
東金線下り二番電車は大網5時52分発成東行623M。この列車は前夜に東京からやって来た京葉線201系4連が担当する。東京発の通快を「成勝(なるかつ)」と呼ぶので、この列車はただの「成」だ。
京葉線201系は引退が近づいている。この列車を記録するなら朝が明るいいまの時期がベター。来年同じ頃までに201系が残っているとしても、毎日必ず現れる今とは違う状況のはずだ。今夏が最期のチャンスと考えていいかもしれない。
撮影ポイントはネットでちょっと調べた程度で、どこに行けばいいのか正直わかっていないままだ。
たどり着いたのは福俵(ふくたわら)駅。その駅に隣接した踏切を渡るとき、ちょうど209系の成東行初電が駅に停まっていた。ひとまずこの踏切の近くから走行写真を撮れそうなことを確認し、他の踏切も探してみることに…。
ところが、カーナビ非搭載のためテキトーに進むうち山に上がってしまった。これで時間をロスしてしまい、結局福俵駅に慌てて舞い戻り、ギリギリ列車に間に合った。
201系(大網—福俵)
4連でトコトコやって来た201系。京葉線内で10連で轟音を立てて走る姿とは正反対だ。成東の文字が入る幕も種別なしなので新鮮。
201系(福俵)
駅はすぐそこ。無人駅なのでホームに上がり、後追い。こちら側は6連口との併結側のため、運行番号が幕式のままで残っている。このあと成東から通勤快速として上ってくるときはこの幕側が先頭になるわけだ。
私の中では都会の電車のイメージの201系だが、青梅線の青梅以西や富士急線内ではこんな感じの駅もよく通っていたのかな?
東金線での撮影はこの1本でおしまい。時間が読めないので今回のメインの目的地にとっとと移動する。
ヤンマーカーブ
大網駅前から大網街道を進んで現地に到着。実は出発前に東金線の撮影地を調べたついでで見つけた場所だ。当初この朝イチ撮影に臨むなら7月23日に訪れた鎌取付近で撮るつもりだったが、写真を見てここに変更した。
地図で推測した場所へ行ってみたら、ビンゴ。早速踏切が鳴き始めた。
209系(誉田—土気)
最初に来たのは下り列車・209系6連。場所は踏切で、下り先頭…写真の背中側は障害物が多くて撮りづらいうえ、木立が朝日をさえぎっていて撮影には向かないので、こちら側に張り付く。
朝はこのカーブのアウト側を2本の201系の列車が6連、4連の順で3分続行で通り、次の駅の誉田で2本が併結される。逆光になるが、地上のカーブをグーンと曲がってくる姿を正面から撮れるなら、そんなこたぁ関係ない。
255系特急「わかしお」(誉田—土気)
最初にアウトカーブに現れたのはわかしお2号9連。グリーン車1両以外の8両は全て自由席という、茂原6時11分始発の通勤特急。東京着が7時8分と、全体的に時間の早い設定。
205系(誉田—土気)
続いて上りに登場は205系の京葉快速10連。編成はケヨ9。ついこないだ・7月31日に新習志野で出会った編成だ。
これまた東金線の201系につづいて私には違和感のある風景。普段この車両は無機質なコンクリート高架でばかり見ている。この京葉顔は201系より先に離脱が相次いでおり、ここで会えたのはよかった。
E217系(誉田—土気)
上りばっかり列車が来る。今度は総武快速・横須賀線直通の久里浜行15連。さすが、ダブルデッカーが入っているとアクセントになってよい。来る列車来る列車、編成が長くなる一方だが、これ以上長い列車はない。
113系(誉田—土気)
次に来た下り列車は113系の10連。どうせなら上りを撮りたいもんだが。
209系(誉田—土気)
ようやく来た上り線内普通列車は209系。快速通過駅の本千葉へのりかえなしで出られるのはこの普通列車だけ。
その本千葉駅は15両対応にホームを延伸することが決まった。これは総武線直通快速を増やすことが決まったのが先で、その分で普通列車が減るとさすがに本千葉駅も不便になるため、快速を停めることになったのだ。
この列車を撮った頃、すぐ脇の家のおじさん(たぶん80代)が寄ってきて「おはよう」と声をかけられ、そこからいろいろと話をしながら撮影を続けることになった。
この場所はやはり撮影者がよく訪れるそうだが、来るのは「学生より一般(社会人の意味だろう)の方が多い」らしい。今回は京葉線直通列車を撮りに来たことを話すと、「水色の電車か?」と言われ、「そーですそーです!」と答えた。
「ヤンマーディーゼル」のロゴがある麦わら帽子を被っているおじさんは、かつては蘇我の川鉄で働いていたそう。
その頃だか、トラブルでここの踏切が稼働しなくなったことがあって、遮断機が下りないことに気づいたおじさん一家がひねもす踏切番を自主的に務めたとか。当然翌日国鉄に文句を言ったが、あんまりいいリアクションはもらえなかったようだ。
さすが線路際のお宅に長年住んでるだけあって、外房線のことには詳しい。「この時間は下りが少ないんだよな。上りで行った電車はどこに行ってんのかと思う。西千葉あたりに引き上げて休んでから戻るのかな?」とか「蒸気の頃は土気の先でよく列車が立ち往生してた」などいろんな話が出てきた。
205系(誉田—土気)
京葉線2本目は通快。こんども205系でケヨ7。209系500番台も期待したが、4本のうちケヨ33は長野へ配給、ケヨ32が入場中で、稼働は2本のみ。E233系も入る房総直通運用に入る確率は低い。
211系(誉田—土気)
東金線からの211系5連。東金線は6連までしか入らない。
…あれ? 正面の幕が「外房・東金線」になってる。東金線発の場合は「東金・外房線」のコマになるはずだが…。利用者にとってはどうでもいいんだけど。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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