高松3日目。
この日は朝イチでバスで目的地へ出て、その後バスで高松駅まで進み、JRに乗り込む。
おまちかね
ことでんやことでんバスでは乗車時に全国の交通系ICカードが使える。ことでんのICカードは「IruCa」である。
私はこの旅では東京メトロで使っているPASMO定期券で利用してきたが、チャージが少なくなってきた。
この朝は、まずはチャージをしに瓦町駅へ。
IruCaは券売機でチャージができるが、他社ICカードのチャージは有人窓口で駅員さんにやってもらう。
1300形(瓦町—花園)
チャージを済ませ、バスの時刻まで余裕があるので本日も偵察。目の前に留置線がある瓦町駅南方の踏切へ。
3日連続で長尾線の青緑胴車両がファーストショットとなった。この「こくみん共済」広告車は初日と一緒だ。
(瓦町—栗林公園)
北側には瓦町駅。人工地盤と駅ビルの下で薄暗い空間。
1300形(瓦町—花園)
初日と同じアングル。
1200形(瓦町—花園)
後ろに続く編成は初日と同じ1215Fだった。
600形(瓦町—花園)
さらにその奥の600形も613Fで変わりなし。土休日は動きがないのかな?
1200形(瓦町—花園)
営業列車登場。「軒下」〜「お庭」と続く留置線が踏切で途切れ、踏切の先で本線の反対側に留置線が現れる。
この踏切は本線が前後の留置線群とねじれる位置なのだ。
600形・1200形(瓦町—花園)
600形と営業の1200形が並ぶ。
初日と同じく、志度線の踏切も見ていく。わりとすぐ列車が来そうだ。
700形(瓦町—今橋)
わぉ。前日乗車中に1回すれちがったっきり会えなかった721Fが来てくれた。これは収穫だ。
本線上を走る姿の記録はこれが初めて。まさに一番来てほしい編成がこれだった。
700形(瓦町—今橋)
721Fは名古屋市営地下鉄名城線の先頭車をそのまま活かした編成で、同地下鉄から移籍の600・700形群の中で唯一、種車の新製時から方向幕が付いている。
幕回しのあいだに「大 町」のコマも撮れたのもよかった。
700形は前々日に撮った723Fとこの編成の2本しかなく、しかも2本で違った顔をしているので、志度線車両群のアクセントとなっている。
さて、700形記録のあと予定のバスで出かけて目的は消化してきたが、往復とも同じ運転手の便だった。
どうも鈍くさくって、標準時刻より遅れている旨の自動放送が流れ続けるイライラする展開に。
復路は高松駅行であるが、そもそも高松駅でのJRへの接続があまり余裕がないところでこんなことに。
スマホとにらめっこしながら悩んだ末、瓦町駅でことでんにのりかえることにした。10時ちょうどの高松築港行に間に合いそうだったのだ。
長尾線600形+1200形(瓦町)
私の乗る列車は長尾線からの列車で、3番線に下りると、2番線に回送列車が来ていた。
あら、長尾線色の4連…しかも琴電琴平方に600形が付いているじゃないか。
朝イチで「軒下」「お庭」留置線で撮った2本だった。仏生山へ行くようだ。
長尾線1200形(瓦町)
こちらが10時ちょうどの高松築港行。
長尾線1200形(高松築港)
10時5分に高松築港駅到着。ことでんとはここでお別れだ。
高松を後に
高松築港駅から大通りを渡ってそのまままっすぐ行くとJR高松駅。
(高松)
バス往復の合間の徒歩移動中に狙われたように雨に見舞われたが、すぐに止んだ。
範囲は限られるが、高松駅からの予讃線でもICカードが使えるので、とっとと入場する。
きっぷ購入のための時間ロスも省けた。
キハ185系特急「うずしお」(高松)
予定の列車のホームに直行するつもりだったが、キハ185系が見えた。これは撮らなければ。
アンパンマンカーを含む「うずしお」。
前2年の旅ではこの高松駅に一日1往復のみ現れるキハ185系の特急列車を撮れるスケジュールを組んでなかったので、私には幻の列車だった。
今回はのりかえの余裕時間がないので、当駅で他の列車のダイヤはチェックしていなかった。
キハ185系特急「うずしお」(高松)
駅の方が横断幕を持って見送る、ほほえましい風景。
3連の真ん中がアンパンマンカーのようだ。煙をもうもうと吐いて出て行った。
7200系(高松)
キハ185系の隣にいた7200系は「回送」表示。
7200系快速「サンポート南風リレー」(高松)
こちらが乗車する列車。多度津で土讃線特急「南風」に接続する。
発車時刻も近く2両しかないため、ボックスシートには座れなかった。
121系としての登場時はボックスシートが中央の通路左右に配置されていたが、7200系化の際に半分がロングシート化されて千鳥配置に変更になった。
7200系車内
丸亀でボックスシートに片側1人ずつ座っていた2人組男性客が下りたので、移動。
手前の宇多津で結構下りていたので、ボックス独占に。
宇多津には今年四国水族館がオープンしたので、そこに向かう人も多かろう。
当初は春の予定だったオープンは、コロナ禍で6月1日にずれ込んだ。
土讃線を分ける多度津では予定通り「南風」に接続したが、土讃線は大雨で途中運転見合わせになっているとのこと。
「南風」は阿波池田止まりに変更されており、編成は2000系3両だった。
(海岸寺停車中の車内より)
多度津から予讃線をそのまま進み、私の未乗車区間に入った。それとともに線路も単線となる。
多度津の次の海岸寺駅では昭和の古い駅舎が目の前に。
車両の窓が汚れているためこんな見え方となった。
(海岸寺—詫間の車内より)
海岸寺の響きどおり、線路は海のすぐ脇に進む。
瀬戸内海の島々が見える。
7200系快速「サンポート南風リレー」(詫間)
海から線路が離れると詫間に到着。ここで下りる。
今回の旅ではことでんの琴平線1駅間、同・志度線1駅間に続く、2駅間の乗車済み区間更新となった。
(詫間)
島式ホーム。下り線側に側線が1本ある。
(詫間)
詫間駅は海岸寺と違って無機質なコンクリート壁の角張った駅舎。
3月のダイヤ改正まで予讃線は高松—多度津間と坂出・宇多津〜瀬戸大橋線方面がICカード使用可能エリアだったが、ダイヤ改正後、この詫間と観音寺の2駅が使用可能駅に加わった。
多度津—観音寺間には詫間のほか複数の駅があるが、それらの駅では使えない。詫間から下って観音寺へはICで行けても、上って隣の海岸寺では下りられないのだ。
2月からこの旅を予定していた私にとっては、この詫間駅追加はありがたかった。
旅の用事を済ませ、駅に戻る。
上り列車で戻るのだが、列車まで30分以上待たねばならない。
(詫間)
詫間駅はリモートのみどりの窓口も備えられている。
この改札口の広間にはベンチがあり手製の座布団も敷かれているのだが、残念ながら暑すぎて長居できなかった。
屋根の下で風が抜けるホームのベンチで待つことに。
7200系(詫間)
私の乗る上り列車までは、下り普通1本、特急上下1本ずつが現れることは調べてある。
これはそのうちの下り普通列車。
8000系特急「しおかぜ・いしづち」(詫間)
構内踏切へのアプローチのため路盤と同じレベルに立てる。架線柱がなければもっとよかったが。
8000系は松山特急に用いられ、東側のオレンジの先頭車を含む3両が高松発着の「いしづち」、西側の赤の先頭車を含む5両が岡山発着の「しおかぜ」となるのが基本形態。
8000系特急「しおかぜ・いしづち」(詫間)
「しおかぜ」の先頭車8000形(国鉄式でいうところのクロハ)の赤はグリーン席を含んでいることを示し、オレンジは指定席車、紺は自由席車を現している。
過去にも書いたが、登場時のあまりにもダサい配色からリニューアルでこの配色に変身しグッドデザイン賞を受賞している。
ただ「グリーン席」ならば緑でいいのではないかと…。そこはデザインとしてどうなのか。
保線車(詫間)
跨線橋(駅のものではない)の下には保線車両。
1503と番号が書いてある。1500形気動車と被ってるな。
8000系特急「しおかぜ・いしづち」(詫間)
下り特急も上り線側を通過。いわゆる一線スルー式。
そして、編成はアンパンマン列車。
香川旅では毎回狙わずして2000系や8000系のアンパンマン列車に遭遇している。
この8000系のほうは今年2月に宇多津駅で隣のホームの向こうに来た状態で初遭遇だったから、今回もホームが絡むが宇多津よりはマトモに撮れた。
7200系(詫間)
私の乗る上り列車は交換はないが下り線側に入った。
(海岸寺—詫間の車内より)
往路では撮っていなかった、島へ続く橋。津嶋神社への「参道」だ。
津島ノ宮臨時駅(海岸寺—詫間の車内より)
そして、そのたもとにあるのが「津島ノ宮駅」の施設。
毎年8月4・5日の津嶋神社の夏季大祭日のみ開設される臨時駅。その割にはきちんと駅名標が立っていて面白い。
ただし今年はコロナ禍で大祭の開催は見送られ、当然当駅の活躍も来年までお預けとなった。
基本的に年間2日だけ営業する鉄道・軌道ののりばは当駅と岡山電気軌道東山本線の京橋停留場の2ヶ所とのこと。
京橋停留場は朝市イベントのある5月・10月の第1日曜に開設される。
道路併用軌道の位置のため、営業日はドアの位置に黄色いテープでコの字を路面4ヶ所に貼るだけだ。
津島ノ宮駅同様、これから迎える10月も含め今年の出現はない模様。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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