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2020/03/31

日比谷線こまごま

今回はたまに出てくる小ネタ集。

地元の東西線とともに、茅場町—東銀座間で通勤で利用しているメトロ日比谷線の話。
過去には13000系登場時70000系デビュー日人形町行き発生時(東西線ネタ含む)の記事も立てたな。
乗ったついでに撮ったものがちょっとだけ溜まったのでまとめて出そう。


(東銀座・2020.2.21)

前記事の日は仕事は休みの土曜ながら用事があり東銀座へ。
カメラを持っていたので、ホーム端に現れたホームドアの端っこを撮っておいた。
この時点で日比谷線には18m3ドア・18m5ドア・20m4ドア車が混在しており、到底ホームドアを使うことはできなかったが、18m車の撤退が近づきホームドア設置の準備が始まっている。
築地駅ではこの端っこパネルが線路と反対側の壁際に壁に加工をしてまで立てかけられている。

日比谷線は東京の地下鉄路線としては3番目の路線で、私鉄車両の大型化の過渡期に造られた。
東武と東急に乗り入れることが決まっていたが、車両のサイズは東急の希望に合わせて18mが採用された。東武はすでに採用している20mを希望していたという。
東急も後れて20m4ドア車・8000系が登場。東横線の20m車化が進んでいった。
そして東横線の副都心線直通化やホームドア計画も絡み、18m3ドア・5ドア車両を用いる日比谷線との相互乗り入れが廃止になったのは皮肉だ。


(東銀座・2020.2.28)(i)

2月28日、仕事を終えて東銀座駅の改札を入ると、路線図に影が現れていることに気づいた。
北千住からラインカラーに被さった影は、霞ケ関と神谷町の間で下に落ちていく。
これは新たに開業する虎ノ門ヒルズ駅が絡んでいることがすぐわかった。
つまりは、虎ノ門ヒルズが加わった路線図に掛け替わっている。未開業の虎ノ門ヒルズの部分と、その開業によりズレていく北千住—霞ケ関駅間ナンバリング表示に現状内容のシールが貼られているのだ。
調べたところ、虎ノ門ヒルズ駅開業は6月6日だそうだ。

また銀座駅の上に延びる部分は、有楽町線の銀座一丁目駅がのりかえ駅指定に変わるためだ。これは虎ノ門ヒルズ開業と同じ6月6日に実施される。
正直、築地駅と新富町駅の組合せとともに乗換駅としては離れすぎている。


(東銀座・2020.2.28)(i)

同日のホーム壁面の表示。駅ナンバリングシールも貼り変わっているようだが、それを隠す現状表示シールには番号はなく路線マークのみが入っている。シール製作経費節減のためなんだろう。



東武20050系(茅場町・2020.3.12)(i)

3月12日、帰りの列車で東武20050系に当たった。
のりかえで下りた茅場町で撮るも、日比直を去る理由の一つであるホームドアの端っこが邪魔をする。

地元東西線では翌々日の14日にダイヤ改正が予定されている。その時点で勝手に日比谷線もそんな感じなんだろうと思っていた。
当ブログでは1つ前のネタの通り、写真に絡んだ現状や今後の流れをさぞはじめから知っていたかのように書いているが、私は撮っているリアルな時点では把握できていないことがほとんど。後付けで書いているだけだ。
この3月12日の時点で私は「あしたで18m車が消えて、あさってのダイヤ改正で20m車に統一・ホームドアのある虎ノ門ヒルズ駅が開業する」と勝手に想像していた。20050系に狙わずして乗るのもこれがきっと最後になるかと思っていたのだ。
ちなみに03系が2月28日で営業運転を終了したことは知っていたし、その後も通勤利用で20000系や20050系には遭遇していた。

この日帰宅後に調べたら、日比谷線ダイヤ改正は6月6日で、虎ノ門ヒルズ駅開業も同時ということを知った。
ちなみに東武20000系は21807Fが3月26日、200050系は写真の21856Fが2週間後の3月27日に最終営業運行を務め、同日を以てメトロ日比谷線・東武スカイツリーラインの18m車営業運行、そしてメトロ・東武での5ドア車営業運行が終了した。
20000系列で一番新しい20070系は早々に撤退して20040系に化けている。


東武70090系(茅場町・2020.3.30)(i)

3月30日。朝、東西線からののりかえの便で70090系に当たった。
70090系は3月20日に運行開始したことは知っていたが、狙わずして当たるまで10日かかった。
茅場町でのホーム入線時はヘッドライトがまぶしくて13000系とも区別がつかなかったが、近くに来るにつれ「あ、70000系と雰囲気が違う」と気づいた。
コロナの影響で減ったとはいえ8時台の茅場町は人が多く、手持ちのiPhoneでは顔は撮れなかった。
ので、目の前にあった5号車戸袋部のロゴを撮って中へ入る。なんとドア脇のシートが空いて着席できた。



東武70090系(東銀座・2020.3.30)(i)

70090系は東上線50090系同様クロス・ロング可変のマルチシートを備え、日比谷線史上初の通過駅がある列車「THライナー」に用いられる。
THライナーの設定がない現在は、シートはロング状態(実際は長椅子にはなっていないが)にセットされ通常の列車として運行中だ。
東西線では妙典始発列車でたっぷり寝てきたが、やはりまだ眠気が残る中、このヘッドレストがある座席に座ったらまた寝たくなってしまった。
が、70090系初遭遇即乗車即着席の興奮で目を閉じることはなかった。

シートの写真は東銀座到着時に撮ったもの。早めに立って空けた座席を撮ったが、隣の方も下りたので隙を見て2席分を改めて撮った。
コロナ渦でなければ朝ラッシュアワーにこの撮り方はできなかった。この日は車両の顔は撮れず。

50090系と比べるとヘッドレスト部も座席と同じ幅に拡がっているのがわかる。
最近増えた同様の車両の座席もネット上の写真で比べると、京王5000系や東急6000系Qシート車は50090系と同様にヘッドレスト部は左右が削れている。
そして酷いのは西武40000系。ヘッドレストはなく、頭がまるまる出る。クロスシート仕様時は前の列の客の後頭部をまじまじと見せつけられながら乗ることになる。隣の席の同行者と話そうにも前後の客に聞かれやすいし、その逆の立場で言えば他人の話し声が気になり、視線も交錯し、プライベート感が弱まる。元町・中華街から西武秩父までヘッドレストなしでロングラン乗車というのは辛い仕様と思える。
70090系は京急2100形に近い状態だが、窓際席にも肘掛けがあるし、座席間にも申し訳程度だが肘掛けがあるので、2100形より若干居住性がいいのかもしれない。まぁ2100形は一部指定列車・車両以外は特別料金不要だが。


東武70090系(東銀座・2020.3.30)(i)

何と翌31日も同じ列車で同じ編成に遭遇。いつも通り、東銀座駅の階段の位置に停まる5号車に乗る。
この71792Fが最初に運用に就いた編成のようだ。


東武70090系(東銀座・2020.3.30)(i)

さすがに2日連続となると顔を撮りたい。東銀座に着く前に最後尾まで行こうとしたが、7号車の貫通路には「女性専用車」のステッカー。あぶないあぶない。
ガラス張りだからこそ、車内が女性ばかりなのにもすぐに気づき、ドアに手を掛けることもなかった。
で、6号車から下りてそそくさと最後尾へ回る。
うーむ。停車中だと上下が収まらないな。



東武70090系(東銀座・2020.3.30)(i)

ということで、発車後連写した中からわりとマトモに写った2枚を。
70000系と比べると赤が減ったデザイン。側面もドアには帯が貼られていない点が異なる。
むしろシックなこっちが標準で、70000系が派手にした特別な車両っぽくも見える。

THライナーはダイヤ改正の6月6日から全日、朝:久喜発恵比寿行2本、夕:霞ケ関発久喜行5本の運転が行われる。
THライナーに限っては、現在の日々直系統が顔を出さない伊勢崎線の久喜発着となるのだ。
全国のライナー列車同様朝便は最混雑時間帯を避けていて、銀座着は2号が7:27、4号が9:28という設定。
夕方以降は平日が18〜22時、土休日が16〜20時、霞ケ関を1・3・5・7・9号が毎時2分に出る設定となった。

停車駅は上りが久喜、東武動物公園、春日部、せんげん台、新越谷(ここまで乗車のみ)、上野、秋葉原、茅場町、銀座(上野からここまで降車のみ)、日比谷は通過し霞ケ関から恵比寿までは一般列車と同様の各駅停車・フリー乗降となる。
下りは霞ケ関、銀座、茅場町、秋葉原、上野(ここまで乗車のみ)、新越谷、せんげん台、春日部、東武動物公園、久喜(新越谷以降降車のみ)。
座席指定料金は新越谷・せんげん台発着が大人580円・小人300円、春日部・東武動物公園・久喜発着が大人680円・小人350円とのこと。
…なんだか指定席券は高いようにも思えるが。はて、どうだろう?

東武スカイツリーライン内は西新井以北が急行線・以南は緩行線を走るとのことで、西新井以南は追い抜きができず、速度は当然低速になるであろう。
注目は、新越谷以北対日比谷線の需要に絞った列車のため、東武本線の拠点駅である北千住が通過扱いであるということ。おそらく運転停車はするんだろうが。
現在北千住を通る営業列車で客扱いをしない列車はない。歴史の古い路線だから過去どうだったかはわからないが、もしかしたら史上初になるのかもしれない。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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