仕事の疲れを引きずりつつ、いつもの時間に起きた朝。
出勤準備をしなければ… と思ったところで我に返った。きょうは土曜じゃないか。
特に予定を入れていないので、とりあえずDJ誌9月号に目を通す。買ったきり開けてなかった。
…新潟のE653系を使ったTDR団臨『スターライト舞浜号』の運転があるようだ。
同列車でやって来たいなほ色とハマナス色の編成はすでに撮っているが、ハマナス色とともに1編成のみの存在の瑠璃色は過去に充当された際に撮り逃している。
もはや上記リンクの武蔵野線のポイントの通過時刻には間に合わない時間。瑠璃色であれば二俣新町駅で回送列車を迎えようと考え、車で京葉線高谷支線(市川塩浜—西船橋間)が見えるところまで偵察に出た。しかしそこの通過にも間に合わずすごすごと帰宅。
自宅からは京葉線二俣支線(西船橋—南船橋間)の西船橋行の経路のみ遠くに確認することはできるのだが…。
結局ネットで埼玉県内の撮影者のTwitter発信を複数見つけ、ハマナス色が充当されたことを知る。シンプルにそうすればよかった。
スタート地点へ
せっかく車を駐車場から出したので、5日前に訪れた総武線越中島支線の列車が走るのであれば撮りに行こうと再びネットで調べる。
どうも佐倉へ行っていたチキ4両の返空が新小岩まであったようで、午前便があることが確定した。
空のチキ4両とは迫力に欠けるが、撮ってみたいアングルもあり車で出かけた。
一旦沿線に到着するもえげつないほどの早着だったため、新小岩信号場まで迎えに行ってみる。
この辺りは列車で通ったことしかなく初めて線路脇に来た。道路橋下から新小岩駅方面へ、総武線に沿って遊歩道が延々続いている。
貨車(新小岩信号場)
いましたいました。レールを積んでいないチキ6000が4両。
これが越中島へ帰るやつなんだろうが…カマが付いてないので本当に走るのか心配に。
EF65 2074+貨車(新小岩信号場)
そして、その裏には早朝新金線(新小岩信号場—金町間の貨物線)を通ってやって来たEF65PFの貨物列車。
6時間弱この新小岩信号場で待機となるため、PFはパンタを下ろしている。
JR貨物のPFは国鉄色回帰が進んでいる。2000番台というのはもともとこの色を纏っていた当時は存在しなかった。
DE10 1603(新小岩信号場)
銚子方からDE10 1603が単機で現れ、そのまま御茶ノ水方へ消えていった。
きっとこれがチキ4両の前に付くんだと思うが。
貨車(新小岩信号場)
遊歩道の真脇の線路にはJR東日本所有のバラスト散布用ホキ800が何両も連なって置かれている。
「越中島貨物駅常備」の表示があるが、実際はこの新小岩信号場に常備という感じ。
EF65 2074+貨車(新小岩信号場)
新金線から御茶ノ水方を向いてこの信号場に入ったPFは、一旦貨車を置いて機回しされ、千葉方に付け替えられている。
ここを通る4往復のJR貨物の列車はすべて、ここでスイッチバックして新金線方面と千葉方面を結ぶ列車である。
新小岩信号場は、Wikiによれば正しくは「新小岩信号場駅」なんだそうだ。
かつては「新小岩操車場」「新小岩操駅」であったが、貨物の積み卸しがなくなって操車機能だけとなり、現在のポジションとなった。
貨車(新小岩信号場)
チキ6000は「レールを留める器具が付いた黒い板に台車が付いている」だけのシンプルな車両。
車に戻ろうかと思った頃、御茶ノ水方遠くからヘッドライトが見えてきた。
DE10 1603(新小岩信号場)
ヘッドライトの正体・DE10が、チキのいる線路に入ってきた。
DE10 1603+貨車(新小岩信号場)
PFの隣に並んでチキとガッチャンコ。
国鉄色万歳! …などと叫んだりはせず、しずしずと車に戻り改めて越中島支線沿線へ向かった。
橋と絡める
前述の「撮ってみたいアングル」に臨むため、アリオ北砂の立体駐車場へ入る。
既定ダイヤの越中島貨物到着時刻が迫るのになかなか列車が現れず、不安になる。
そして暑い。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
よかった、来てくれた。
カマがつなげられたのを見ているから、さすがに来るだろうとは思ったが。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
こちらが、求めていた小名木川橋りょうを渡るアングル。鉄橋が複線規格で造られているのがわかる。
プレハブの建物とその背後辺りに立つ柱がちょっと邪魔な感じ。
実は奥に東京スカイツリーがそびえるのだが、双子高層マンションの右のほうの棟にちょうど隠れてしまっているので列車と線路主体にした。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
築堤は越中島貨物方へ進むにつれ高さが低くなっていく。
前記事の通りこの先で列車は一旦停車し、乗り込んでいた係員が1人下りて踏切操作のため足場の悪い路盤を450mほど(Google マップで測定)歩いて行く。そのためものすごく時間がかかる。
ネットで見る限り新小岩信号場から越中島貨物まで12分というダイヤ。どう考えてもそんな時間では着かないよなぁ…と前々から思っていたのだが、あることに気づいた。これも前記事に書いたが、一旦停車の地点から先はすべて越中島貨物駅構内の扱いなので、ここまでで12分が正解なのだ。
私の中のミステリーがひとつ解けた。
(亀戸—越中島貨物)
線路が地平に下りてから2つめの締川踏切へやって来た。
これまたGoogle マップで調べると、一旦停車の位置からは線路上で570mほど。車の移動は遠回りや長い赤信号でかなり時間を食ったが、それでも余裕で間に合った。
一日最大で6回しかない鳴動シーンを記録。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
前回撮影した位置のカーブを抜け、水色の砂村運河橋りょうを渡ってくる。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
続けて葛西橋通りを横切る幹線27号踏切を通過。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
構内運転の特徴であるテールランプ片点灯。
2枚目のトリミングはセミセンターキャブのDE10ならではの鼻ギリギリ天地で迫力アップ。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
黄緑の小さなガーダーを跨いでいく。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
踏切が開放されたあとの真正面アングル。別に2枚も要らなかったか…。
草が絡まる
車を前回と同じゴルフ場脇のコインパーキングに停め、折返しを撮りに行く。
(亀戸—越中島貨物)
パーキングから700mちょっと歩いて新砂踏切に到着。
明治通りから分かれメトロ東西線深川検車区脇を通っていく片側2車線道路を跨ぐ踏切。
踏切の先には東西線の東陽町—南砂町間から分かれる出入庫線の高架がある。
(亀戸—越中島貨物)
非常ボタン看板の柱には「小名木川支線」の表示が残る。小名木川駅がある頃はそう呼ばれていた。
(亀戸—越中島貨物)
長丁場を覚悟していたが、割と早く鳴き始めた。
ちなみに、奥に見えるJRロゴの看板にはこう書いてある。
東日本旅客鉄道(株)
東京レールセンター
東京資材センター
ジェイアールバス関東(株)東京支店
左方奥からバスが来ているのが見えるが、高速バスの基地があるのだ。
列車は一日3往復だが、バスの出入りは頻繁。越中島支線に沿った私道をバスがひっきりなしに往来しており、警備員が常に交通整理を行っている。
私道は複線化用用地を転用したものだろう。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
列車…というか、DE10が単機でやって来た。これは予想通り。
以前撮影に来て列車の設定がなくスカされたときはこの踏切で待ったのだが、カーブアングルでいい感じに思っていた。
今回夏場に来てみたら、ご覧の通り草ボーボー。単機でちょうどよかったのかもしれない。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
今度はセミセンターキャブが手前にあるアングル。なかなかの腰高感。
1603号は塗装がピカピカだ。
DE10 1603+貨車(亀戸—越中島貨物)
亀戸方も緩いカーブ。越中島貨物へ向かう列車もここで撮ってみたい。
車に戻る。越中島貨物駅を見てみたいと考え、この新砂踏切の道路を進む。
東西線の深川検車区では05系20FがB修を受けた姿でドアを開いて佇んでいたが、よく見たら奥にはもう半分ほどの車両が未修繕の姿で貼り紙付で留置されていた。
東陽町駅先から西船橋方面を向いて分かれた出入庫線は、U字を描いて検車区へ至る。
道路から見た車両は本線上で西(中野方)を向く車両が東を向いた状態で置かれており、20FのB修済みの車両は中野方先頭車を含む数両だ。
(越中島貨物)
深川検車区が途切れたところで左折して住宅街の奥へぐにょぐにょ進んでいくと、越中島貨物駅のドン突きに出た。
私の居る道路で線路が寸断された形となっている。高い金網があり、写真はカメラを頭上に掲げて撮ったもの。
レールセンターへ入るには一旦この引上線に入ってスイッチバックしていく必要がある。
(越中島貨物付近)
道路の反対側も同様の金網があり「都有地」と書いてある。
その奥には、晴海や豊洲へ向けて続いていた貨物線跡が草に溶けるように残っていた。
越中島貨物駅近くには歩道橋がかかっておりおそらくそこから見渡すことができそうなのだが、至近にコインパーキングがなく、この場所に路駐を続けることもできないので撤収。
新小岩で見たPFの貨物列車の走行シーンを撮るため、地元方面へ移動した。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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