外房線の撮影を終え、帰りは成東・千葉を経由して西船橋を目指す。二俣新町から「つ」の字の大回りになる。
クロス旅
今度の東金線成東行は先ほど千葉から入ってきた209系マリC442 4連が線内折り返しになったもの。
209系(大網)
房総用に改造された209系は2000番台と2100番台に分かれる。2000番台はドアエンジンが空気式のもの、2100番台は電気式のものを用いた種車から改造されている。
東金線内における成東方先頭車・クハ209-2159はクハ209-67からの改造で、元京浜東北線ウラ66。旧車番をはがした部分だけステンレス地が明るくなっていて、クと9がそこからはみ出ているのは2ケタ増えた証拠。
209系(大網)
クハ209-2159の車内。妻面の表示は車号のみ重ね貼りされていた。先頭車はすべてセミクロスシート化が行われて別の車両のように変身。またモハ208にはトイレが設置され、側面も窓が埋められてイメージが変わっている。
209系(大網)
ボックスシートはE217系などと同じ扉間1ボックスで、両脇に2人掛ロング(実際にはショートだな)シートが付く。E217系と違ってストレート車体のため、ボックス部分の通路は狭い。
窓際にはミニテーブルが付いているが、浅くてエッジも滑らかな凹みは不要に思えた。滑らかなのは清掃のしやすさを考えたのかもしれないが、フタのできない缶飲料などを不用意に置いてこぼす可能性を逆に高めている気がする。
あちこち車内を撮れるほどガラガラのまま出るのかと思っていたら、4番線に当駅止まりの外房線列車(これまた209系の6連)が到着し、そこからののりかえ客で車内が少々にぎやかになった。外房線大網行の存在を知らなかったので帰宅後調べたら、この16時40分着の269Mと、千葉発終電である0時27分着の1237Mの2本しかないレア列車だった。1・2番線では折り返せないので、この東金線用4番線を用いるようだ。
乗車の657Mは16時48分に出発(後でネットで調べたら、その2分後に113系ハイブリッダーが大網着だった)。そもそも東金線沿線は単調な風景だが、日が暮れた上に209系の黒いガラスでは外もあまりよく見えない。
東金で211系の上り列車と右側通行で交換。17時6分にはあっさりと成東に到着した。ホームは1番線の銚子方にある切り欠き式の0番線で、東金線はほとんどがこの0番線の発着だ。
成東では211系の千葉行1370Mが1番線に停まっていた。17時12分当駅始発の列車だ。
211系(成東)
霜取りパンタ編成のトップ・マリ501。房総の211系は高崎・宇都宮線からの転属車で、ロングシートの3000番台。すべて転属前と同じ5連。2M3Tだが電動ユニットは短編成化も考慮されたクモハとモハで、クモハにパンタが付いているために編成的にはバランスが悪く、電機牽引の客車列車のようだ。
写真はホーム中央に立っている駅名標の柱の上にカメラを置いて撮ったもの。奥の暮れかけの空がいい色をしている。
211系(成東)
こちらは千葉方先頭車。1枚目は手持ち、2枚目はホームの柵の横棒(丸断面)にカメラを押しつけて手ブレを減らして撮ったもの。三脚がなくたって、工夫すれば撮れるのだ。
側灯が点なのにドアが閉まっているのは、半自動ドア活用中のため。3000番台には新製時から備わっていたが、近年装置が更新されてスイッチの形状などが変わっている。
スイッチを押してドアを開けて先頭車に入ると、ほどなくして列車が出発。
211系(日向—成東)
トイレに入ってから、その前の「クロスシート」に着席。この車両は普通のシートが青緑のモケットに交換されているが、となりのサハは原形の赤系のモケットだった。ロングシートの端には武蔵野線205系と同じ、元詐欺師御用達のアクリルボードが付けられている。
211系(日向)
1駅めの日向で交換のため停車したので、座った席を撮影。トイレ前ということで、視線の干渉を避けるためここだけクロスシートになっている。この211系3000番台に限った話ではないが。
211系(日向)
手持ちだが、スッキリ撮れた2枚。ドアは全開。房総ルールとして、5分以上停車の場合のみ半自動機能が稼働するが、千葉など停車時間に関わらず必ず全開となる駅もある。
小さな山の間を通るこの付近、夜の車窓は真っ暗でつまらなかった。佐倉では9分停車。その間、EF65PF単機の通過、N'EXの通過、特急「しおさい」の接続と慌ただしかったが、横須賀線内で線路点検を行った影響でダイヤが乱れていて、停車は15分近くにふくらんだ。
その間、パラパラと客が乗り込んでくるが、中央のドアを開けて入ったのに閉めないで着席してしまう女性客が2人いた。ともに間を開けて乗ってきた男性客が閉めたのだが、閉めなかった女性客は無神経なのか不慣れなのか…。
房総の車両の半自動ドアはこの211系全14本のみの機能で、使用機会も季節や駅の限定がある。定期利用でない客にはあまり浸透してないのかもしれない。増殖中の209系には半自動ドアではなく3/4閉機能が用いられているが、1つ先のドアが開いているだけで全然体感温度が違ったから、半自動ドアのほうが有難く感じた。
トイレ前クロスシートに座り続けること1時間。ようやく千葉駅に到着。座席の真下に空間がない211系、トイレ前クロスシートの窓側は目の前のロングシートに足元を阻まれ、エコノミー症候群になりそうな、つま先の苦しい席だった。高崎から上野まで朝の通勤ラッシュ時に乗ったりしたら、それは大変だろうな。
肌荒れ
大網で見た113系ハイブリッダーが現れやしないかと、千葉駅で少々待ってみた。
E217系(千葉)
定時よりかなり遅れて現れた総武線快速。横顔を見ると…
E217系(千葉)
うわ、正面マスクと乗務員扉の間がブツブツになってるじゃないか。雨水が入りやすい部分なんだろうか? ブツブツが菱形の格子状になっている感じも。
211系(千葉)
千葉止まりのあとマリ区へ回送されるこの列車、札を見たら東金線に入っていたマリ408じゃないか。大網で2度、東金で1度、そしてこの千葉で4度目の遭遇。
113系(千葉)
113系が現れたが、スカ色4+4の8連だった。ハイブリッダーはあきらめて、寒いから帰ろう。
E231系(千葉)
西船橋まで乗ったのはこの武蔵小金井行。女性運転士だった。
東葉2000系(西船橋)
07系・05系(西船橋)
西船橋からは東西線で原木中山へ出て帰宅。乗ったのは写真右の05系35F。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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