2012/04/14

12.4.8 花見客と珍客

家の裏を流れる真間川沿いの桜は見頃を迎えた。晴れ渡ったこの日、チャリで花見を敢行。
家の近くの桜スポットでたっぷり桜を撮ってから、川沿いを上流へ進み、国道14号の境橋へ出た。


これも花見客?

小さい頃の記憶から真間川沿いには多くの桜が植えられていることは知っていたが、家の近くのエリア以外の桜が咲いている頃に訪れたのは随分と久しぶりのこと。
境橋から京成本線の橋にかけては両岸に桜が並び、ピンクの花が川面にせり出している。はぁ、ここもこんな風景になるのか。どこから沸いてきたのか花見客でごったがえしている。…私もその一人か。



(京成八幡—鬼越)

奥にある白いPC橋が京成本線。桜と列車を絡められるなら撮りたいと来てみたが、ここならできそうだな…。


3000形(京成八幡—鬼越)

京成は橋のたもとに踏切があり、列車の接近は確認できるものの、花見客の声や14号の車の音などで警報音・列車の走行音ははっきりとは聞こえない。上りか下りかも、いつ顔を出すかもわからないのだ。これは上り普通列車・3007F。


3000形(京成八幡—鬼越)

下り普通列車・3008F。



3600形(京成八幡—鬼越)

3600形・3648Fの上り特急。

こんどは踏切へ。桜並木は踏切の前後に延びており、車道も歩道も狭いこの付近は人であふれかえっている。桜を切ってしまえばスペースはとれるのだが、それでは本末転倒か。



3500形更新車(京成八幡—鬼越)

晴れた空をバックに赤青帯のステンレスカーが映える。

さらに下り列車も続けて来るようで、橋にかぶりつく位置に進んで待っていると…



北総9000形(京成八幡—鬼越)

何と北総9000形の回送列車が登場! 桜を絡めるアングルからあわてて切り替えた。



3500形・3500形(京成八幡—鬼越・1992.2.11)(再掲)

同アングル。電車の先頭が歩行者専用踏切に差しかかっている。現在は市川IC方面からの道路延長新設のため、その歩行者専用踏切や住宅がなくなったのがわかる。



北総9000形(京成八幡—鬼越)

…で、こちらは無理矢理な桜アングル。9008Fも桜を観にここへ来たんだろうか?



北総9000形(京成八幡—鬼越)

…桜…佐倉…いや、その先の宗吾の親戚の家に向かっているだけ。2枚目は遮断機が上がってから踏切上で撮ったもの。人が多かったが、これは撮っておきたかった。奥に見えるのは鬼越駅の島式ホーム。


3000形(京成八幡—鬼越)

踏切脇の土が盛り上がったところから撮ってみた。



3700形(京成八幡—鬼越)

踏切を渡った上流側から。こちらは欄干にツタがからまっている。



3000形(京成八幡—鬼越)

踏切から鬼越駅まで線路に沿う道から。本来さっきの3500形更新車のような鮮やかな色のはずの帯は、色あせて桜色になっている。とにかく3000形の正面帯の退色は気に入らない。



3700形(京成八幡—鬼越)

こんどは川の右岸・京成八幡側に渡った先から。前出の歩行者専用踏切があった位置。


3000形(京成八幡—鬼越)

桜っ気のない区間で桜っ気のある帯色の3018Fを撮る。


3000形(京成八幡—鬼越)

葛飾八幡宮前の踏切。車がいないとよかったのだが。


3400形(京成八幡—鬼越)

鳥居も絡めようとしたら、こうなった。列車は快速「さくら」行。


3000形(京成八幡—鬼越)

これも八幡宮の桜。京成八幡駅寄りから。


3600形(菅野—京成八幡)

京成八幡駅を過ぎ、そのまま線路沿いの道を進む。桜が絡むところはなく、側面にも日が当たらない条件なのでサイクリングを優先。

どんどん進んで菅野・市川真間駅も過ぎ、高架の国府台駅から坂を下りてくるところにある踏切に出た。ここは一度来てみたかった場所。踏切に着いたときは上り側にいて、芝山3600形が通過した。同じ赤緑の北総9000形と本線上ですれ違った可能性大だ。その瞬間を見てみたいなぁ。




3600形(国府台—市川真間)

下り側に移って列車を待っていると、3600形の特急登場。3648Fなので、境橋から撮った編成の戻りか。午後だから当然こんな色合いに。午前中に来てみたいな。

このあと江戸川の土手に上がり、向かい風を受けながら東西線の鉄橋をくぐるまでひたすら土手の上でペダルをこぎつづけた。かなり疲れたので、東西線の鉄橋もスルーで帰宅した。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

2012/04/12

12.4.7 りんてつ

木更津を後にし、一般道をテキトーに進む。内房線でいうところの袖ヶ浦—長浦間あたりで国道16号に出た。
そこの先から内房線でいうところの浜野—蘇我間あたりまでは京葉臨海鉄道の線路が海側に並行していて、この国道16号とともに市街地と京葉工業地域の境界となっている。

京葉臨海鉄道はJR蘇我駅からしばらく内房線に並行したあと工業地帯へ向かって分かれ、袖ヶ浦市の京葉久保田駅まで延びている貨物路線だ。「りんてつ」という愛称が設定されているが、私はこの記事を書くにあたり調べるまで知らなかった。


トコトコ

館山道なんぞなかった頃から何度も通ったことがあるこの区間、貨物列車が実際に走るシーンに出くわすことはあまりなかったが、今回は運良くそれに当たった。
ゆっくりと進むコンテナ車が見えてきて、先頭の青い機関車を追い抜いた。列車の速度は20〜30km/hぐらいか? 工業地帯の各プラントの敷地ごとに16号から入るための踏切があり、だいぶ先回りできたあたりで待ち伏せしてみた。



KD601+貨車(甲子—前川)

機関車はKD601。単線の線路脇に芝生が敷かれた牧歌的な風景を、トコトコと進んでくる。



KD601+貨車(甲子—前川)

踏切脇には、線路脇地中に「ベンゼンF-OIL」のパイプラインが通っている旨の看板が立っていた。

また少し進むとあっさり列車を抜いた。別の踏切でもう一度待ち伏せ。



KD601+貨車(甲子—前川)

分岐しているのは極東石油工業への引き込み線。列車はもうすぐ甲子(きのえね)駅にかかる。この臨海本線からはいくつもの線路が分かれているが、すでに使われなくなっているものもあるようだ。

また道を進むと、線路はすこし16号から遠ざかった。様子見で交差点を海側に曲がってみると踏切があり、その奥にさっきの列車が停まっていた。


KD601+貨車(玉前)

踏切から覗く。列車が停まっているのは玉前(たまさき)駅。写真左側が本線で奥の京葉久保田方は左にカーブしている。右側の線路は側線で奥は真っ直ぐ延びて行き止まり。その側線にはプラットホームがある。


KD601+貨車(玉前)

機関車は一旦単機となり、スイッチバックして側線のコンテナを繋いだ。


KD601+貨車(玉前)

踏切の直前まで来てストップ。もう一度スイッチバックし、本線に置いてきたコンテナに連結する。この間、踏切は安全のため閉まるが、列車が通ることなく遮断機が上がってしまうため、待たされていた車の運転手はみな不思議な顔をしていて面白かった。側線に入る前も同じ状況。

入れ換えで列車がモタモタしている間にまた先回り。背の低いトラス橋があり、すぐ先に踏切があったのでまた車を下りる。


白旗川橋りょう(市原分岐点—浜五井)

調べてみると、この橋はポニーワーレントラスというタイプで、もともとは信越本線犀川橋りょうで使われていたもの。なんと1919(大正8)年製造。なお、臨海本線の開業は1963(昭和38)年。浜野川橋りょうも同じ流れで持ってきた同型のものだそうだ。



KD601+貨車(市原分岐点—浜五井)

鉄橋の向こうのカーブからKD601が三たび登場。




KD601+貨車(市原分岐点—浜五井)

トラスの半端な背丈がよくわかる。KD60はセンターキャブのディーゼル機関車。意外にも21世紀になってからの落成。



KD601+貨車(市原分岐点—浜五井)

鉄橋の後方には桜。そして画面右は造船所。この鉄橋も東京石川島造船所(…現在のららぽーと豊洲)で造られたもの。


KD601+貨車(市原分岐点—浜五井)

後追い。コンテナに「IDEMITSU」とあるが、沿線の姉ヶ崎あたりに出光興産のプラントがある。
なお、ここの踏切は広い道幅の道路が横切るところだが、遮断機はなく、交差点のものを兼ねた信号機によって車を止めるスタイル。列車も警笛を鳴らしての通過だ。

これにて追っかけ終了。渋滞にハマりながら貨物列車並みのペースで帰った。

なおこの翌日、開業50周年を記念した千葉貨物駅の公開第1回目が行われた。待ち伏せしている間にケイタイで調べていて知ったが、当日は用事があったので行かずじまい。8月・11月にも予定されている。

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2012/04/09

12.4.7 菜の花と水鏡の踏切

私はラーメンマニアではない。
この日は突然木更津の竹岡式ラーメンを出している店に行こうと思いたち、車で出かけた。

ならば、久留里線もちょっと見ていこう。なにせその店は久留里線を撮った折に見つけた店で…。またラーメンきっかけの記事かよ。


溢れる色

地元原木ICから京葉道路・館山道を延々進み、ちょっとだけ千葉県でも開通している圏央道の木更津東ICで下りる。
時刻表で久留里線の時刻をチェックし、久留里へ向かって進む。線路際に菜の花が咲いているところを見つけ、列車を待つことにした。




(俵田—久留里)

第四種踏切の脇に黄色い花。とまれみよ×看板の黄色味は花が吸い取ったのだろうか?


(俵田—久留里)

脇役の小さな青い花・イヌフグリも道端に繁っていた。この踏切は色が溢れている。


キハ38(俵田—久留里)

隣の第一種踏切が鳴く。まだ遠くにいる段階の列車を踏切の菜の花と反対側から撮ったために…



キハ38(俵田—久留里)

その後ポジションチェンジして立ったところが、考えていた所と違う位置だった…。「とまれみよ」を広角で絡めるつもりだったのに。

さほど経たないうちに来る上り列車は水鏡に挑戦することにした。




キハ37+キハ38(俵田—久留里)

逆光。撮ったのは13時前。朝来れば水鏡の車体も色が出るかな?



キハ37+キハ38(俵田—久留里)

踏切の前後とも小さい田んぼ。


木更津市中心部へ向けて移動。途中、東横田—馬来田間の線路を跨ぐ陸橋の上で、次の上り列車が東横田へ向かう姿に遭遇。横田の交換に間に合えばと思ったが、さすがにムリだった。



キハ38(横田)

上り列車がとっくに出てしまったが、下り列車の発車には間に合った。駅員2人が送る。当線のウリの一つだったタブレット閉塞は3月17日のダイヤ改正で廃止となった。



キハ38(横田)

桜もちょっとだけ絡められた。



キハ38(横田—東横田)

今回会えなかったキハ30はダイヤ改正後出番が減ったという。今年秋にはキハE130の新製投入が開始されることになっていて、色のあふれる車体のキハ37・38も含めて一掃される。3形式とも久留里線から消滅=JRから消滅ということ。いまの久留里線はすべての列車が貴重なシーンなのだ。

このあと、目的の店の前をスルーして木更津駅へ出てみた。キハ30の姿がちらりと見えた。また、道路沿いの奥となる位置に209系4連が居て変な感じだった。
この駅前にも小綺麗な感じの竹岡式のラーメン屋を見つけたが、あくまで初志貫徹で、考えていた店に行った。そっちは駐車場もあったし。

塩やみそといった竹岡式と関係なさそうなメニューもあったが、ここは基本の竹岡式のチャーシュー麺を喰う。私には二度ほど行ったことのある『梅の家』との違いはよくわからなかったし、竹岡式の醍醐味も味わえたかというと…微妙だった。ただ、マズい食い物ではないのは確かだ。

私はラーメンマニアではない。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)