2009/07/29

09.7.12 青電は来た

JR千葉駅から京成千葉駅へ移動し、3300形青電を狙いに京成千葉線に乗り込む。

京成千葉はかつて「国鉄千葉駅前」という路面電車的な駅名だった。国鉄がJRになるのにあわせて「京成千葉」に改称、それまで「京成千葉」だった次の終着駅は「千葉中央」に改められた。
のち、千葉中央から先へ続く路線が千葉急行電鉄として大森台まで開業。さらにちはら台まで延伸したが、業績不振で千葉急行は消滅、京成電鉄が引き継いだ。

千葉中央—ちはら台間は千葉線の一部とはならず千原線となった。
千原線は回収のため他路線とは料金が切り分けられていて、千葉中央を跨ぐと別会社のように初乗り運賃から加算、初乗りも50円高い180円からとなっている。本線〜千葉線の谷津—千葉中央間と千原線相互間は割引運賃が設定されているが、千原線から千葉でJRへのりかえる客にとっては、京成千葉までが千原線だともっと嬉しいはずだ。
千原線は千葉急行開業以来単線のまま(路盤は複線分ある)で、線路や料金を見ているとJRでいう「地方交通線」のような扱いだ。


本千葉を後にする直前に津田沼に向かう青電を見たので、この辺にいればいいだろうと西登戸(にしのぶと)で下りる。
まずやってきたのは千葉中央行き新京成車両。


新京成8800形 優等列車がないが「普通」を表示(西登戸)

近年新京成線が片乗り入れを始めた千葉線は、朝から夕方まで、京成車の京成津田沼—ちはら台間列車と新京成車の松戸—千葉中央間列車が交互にやって来る。
千葉線はホームの有効長から6連が最長。新京成は8連の8800形を6連に崩してまでも千葉直通を実現させたが、新京成から京成にこれだけの本数が入ってくるのに京成からは一切新京成に行かない関係が不思議だ。
8800形は8連3本から2両ずつ抜いて6連3本を作り、抜いた6両のうち2両を先頭車改造して、6連4本に組み替えた。京成直通用の6連のみ、帯が8000形同様の2色ストライプにリニューアルされている。


新京成8000形 2本あるのVVVF改造編成の1つ・8510F(西登戸)

くぬぎ山のタヌキ(習志野の…とか鎌ヶ谷の…とかいろいろあるようだが)こと8000形はもともと6連。登場時のツートンからシングル茶帯を経て、現在のN800形と同じ帯の3代目塗装となった。
「普通」表示は京成線内のみで、新京成線内は行き先のみの幕が出ている。たしかに京成車も「普通」を出しているが、優等列車のない千葉線しか走らないのにわざわざ切り替えなくても、と思う。
これも千葉直通に対する新京成のしたたかさか? いや、神経性のもの?


8800形の千葉中央行きの次の列車が青電だった。
みどり台方はずーっと直線で、青電が徐々に近づいてくるのが見えた。



3300形青電(西登戸)

青電は初代3000形登場時まで用いられた京成の旧塗色の一つ。京成創業100周年記念として、この印象の強い塗装が復活と相成った。
小学生のころでぽつりぽつりと見た記憶のある私にとっては、もうちょっと濃淡それぞれが歩み寄った色調だったように思える。同じ感想を持っている人も多いようだ。

西登戸を出た青電を8800形のように後追いでも狙ったんだけど、ズームボタンを押しすぎてしまい失敗。もったいない…。

青電の復活は2度目。1度目は、2代目赤電塗装になっていた210系(210形・2100形)が引退する際のもので、私も最終日に撮影している。


2100・210形さよなら運転(青砥・1988.3.31)(d)

当時は水色の紙に印刷された青電の時刻表が駅に置いてあって、狙うのは簡単だった。んが、このとき中1の春休み。鉄道撮影をはじめて間もなく、フィルム代を考えると「たくさん撮っておく」選択肢はなかった。なんと、青砥で2枚、京成上野で2枚のたった4枚しか撮っていないのだ。もったいない…。

西登戸で青電撮影後は東中山まで移動。4番線にパンダ編成が停まっていた。


3000形「京成パンダ」(東中山)

優等列車の通過待ちで長く停まっているようだが、なかなか動かないので走って反対ホームへ移動。
ようやく最後部(上野側)に着いたときに発車してしまった。
ホーム端ギリギリの成田側は側面があんまり入れられなそうだから、と考えたんだが…


3000形「京成パンダ」(東中山)

これも100周年記念&カード広告兼務の1編成しかないラッピング車両だそう。3000形が多い上野口普通列車の中でアクセントになっている。


東中山で改札を出て、家まで散歩気分で歩いて帰った。
GPSでは家まで直線距離で1.9km弱だが、ルートはゆがんでいる。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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