GW前半3連休。28日土曜は雨のため寝て過ごした。この29日は晴天となったため撮影に出かけた。
今回は185系湘南色編成充当が告知されている特急「水上」を撮ることだけ決めて、あとは気分で動くことにした。
…あの列車撮って、移動して、この列車撮って、メシ喰って、その列車撮って…と計画して動くのは好きじゃないのだ。
おもいで広場
お目当てを撮る場所は決めている。どういうルートでそこへ出るか考えた結果、大手町までの通勤定期を活かすことにし、東西線→千代田線と乗り継いで町屋へ出た。
8800形(町屋駅前)
地上へ出ると、都電荒川線の町屋駅前停留場がある。8800形の早稲田行が停まっていた。この色はローズレッドだそう。祝日「昭和の日」ということで、車両の正面には日の丸が掲げられている。
この列車に乗り込む。天気と日の条件から出足がよく、他線接続の停留場ともあって車内はラッシュ状態。
道路に挟まれた併用軌道風の区間を進み、荒川車庫前で下車。栄町まで乗るつもりだったが、時間があるので保存車をちょっと見ていこうと。
5500形(都電おもいで広場)
荒川車庫に併設された「都電おもいで広場」には5501と7504の2両が保存展示されている。
クリームに赤帯の、都電としては異彩を放つカラーリングの5501はアメリカの技術を盛り込んだPCCカーと呼ばれる車両。車体側面は側板が足回りまで延びており、防音設計となっている。
5500形(都電おもいで広場)
車内は公開されているが、座席が取り払われて展示スペースになっている。運転台の足元には自動車のようにペダルがあり、これがマスコンがわり。運転士に評判が悪く後年通常のマスコンに交換された。展示車は新造時の状態に復元されている。
5500形は「都電初」がつく新機軸の項目が多い車両だったが、大形であることが災いしてカーブが少ない路線が廃止になると働き場がなくなり、経年が浅いのにもかかわらず廃車になってしまった悲運の車両だ。
7500形(都電おもいで広場)
こちらは7500形7504号。7500形といえば昨年引退した角張った車体のイメージが強いが、もともとはこの車体。7504は他の車両が車体更新される中、唯一この姿のまま現役を続けた異端車。
7500形(都電おもいで広場)
2001(平成13年)の引退後は車庫で倉庫として使われたため座席は撤去されていた。座席は復元。
7500形(都電おもいで広場)
正面には「学園号」のサボ。晩年は平日朝ラッシュ時のみ大塚駅前—町屋駅前間で動く運用が持ち場で、通学生が多く使うことからこの名前がついたんだろう。
7500形(都電おもいで広場)
窓際にぶらさがっているのは「とあらん」。都バスの「みんくる」に似た都電のマスコットだ。
荒川車庫
展示車両のすぐ脇には現役車両の寝床・荒川車庫の上屋がある。
7000形・8800形(荒川車庫)
都電では現役最古車両の7001(旧7055)と2010(平成22)年登場の8808が並んでいた。7001は7055時代から所属が荒川車庫一筋だそうだ。
8500形(荒川車庫)
8500形「ピーポくん号」が車庫入り。HMは前後でポーズが異なる。1990(平成2)年登場の8500形は7000・7500形を置き換えるべく登場したが、結局財政難で5両の登場で終わり、未だ7000形が多数活躍している。
本線から荒川車庫へはデルタ線でつながっており、両方向から入庫できる。荒川車庫前停留場の三ノ輪橋方面は降車ホームと乗車ホームに分かれていて、その間からデルタ線が分かれている。
6000形(荒川車庫)
車庫脇へ回ってみると、黄色に赤帯の6086がいた。昨年江戸東京博物館に来ていた車両だ。となりには7500形を改造した花電車用・花100形もいる。
7000形・8500形(荒川車庫)
写真右が本線側だが、7029の手前は6086、その手前は建物。写真左奥にトラバーサーがあり、入れ替えは平行移動で行われる。
目的の列車の時間もあるので、ここまで来て本線へ戻った。…あとで気づいたのだが、この先奥へも道路が回り込んでいてまだまだ中を見渡せたみたいだ。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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