3月のダイヤ改正で、我が地元を走る貨物列車も変化があった。
吹田のEF66担当の武蔵野線→京葉線を午前中に抜ける列車は何度か撮影してきたが、この改正からEF66単機となり、時刻も3時間ちょっと遅く午後となった。
なお、EF66でも0番台、100番台、ときにはEF210が入るときもあるカメレオン列車でもある。
会場は広島
ネットの情報から、この26日に西船橋を通過するEF66はHM付であることがわかった。
ただし東海道線内でいえば下り方にのみ付いているようだ。
最近は原型顔を保つEF66 27も復活しこの列車にも入っているのだが、なかなか撮れる日に当たらない。
貨車があった状態から単機に変わっちゃったこともあり、これまで撮りに行くことがなかったが、そのHM付の姿を含めて撮ることにした。
205系(船橋法典—西船橋)
武蔵野線のいつもの場所へ。歩道橋を渡り始めたところで上下列車が登場。上り列車を撮影。LED表示器を備えるケヨM28。
205系(船橋法典—西船橋)
次の上り列車は武蔵野顔・ケヨM63。
205系(船橋法典—西船橋)
さらに次の下り列車も武蔵野顔・ケヨM65。先頭は撮影失敗。
さて、いつものごとくちんたらとしたスピードでEF66登場。
EF66 33(船橋法典—西船橋)
現在は「ゼロロク」と通称されるEF66 0番台。国鉄時代のカラーがベースだが、鼻周りの変化とともに若干変わっている。
ちなみに33号機は昨年2月に同じ場所で貨車付で撮っている。
EF66 33(船橋法典—西船橋)
HMは「第22回JR貨物フェスティバル」の宣伝だった。広島車両所が会場のイベントの宣伝を千葉でも行っていることになるのだから、機関車の運用範囲の広さを感じる。
この列車を含めた吹田のEF66の運用範囲は、西は幡生操、東は黒磯までである。
毎回ブルトレのHMが元ネタになっているようで、今回のものは「紀伊」のハマユウ柄バージョン。那智の滝が描かれているものが有名だが、こういうのもあったようだ。
205系(船橋法典—西船橋)
もう1本武蔵野線列車を撮って撤収。
205系(船橋法典—西船橋)
歩道橋へ上がるとまた列車が。これも撮ってこの日の短い撮影終了。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
2015/09/30
15.9.22 グリーン車の一日・8
混雑を保ったまま銚子駅に到着。ひとまずその乗客がはけるまで待つ。
ようやく順光湘南
時間帯は15時前。午前中に来たときは銚電が停まっている風景は見られなかったので、ここでようやく「銚子駅の銚電」を撮影。
2000形(銚子)
線路が東西方向を向いている銚子駅。午後はクハ2500形の顔が暗くなる。
2000形(銚子)
窓上部の角Rと車体の小さな角R、そして張り上げ屋根。美しき昭和中期の鋼製車体。転落防止ゴムはまだしも、シングルアームパンタはミスマッチか。
2000形(銚子)
湘南マスク・デハ2000形の顔に日が当たる姿もようやく撮れた。
銚電ホームはJR2・3番線ホームの終端側を切り欠いて設けられている。
2000形(銚子)
列車が出発。運転台側にかかっていた影がクリアされたので撮影。
単色の湘南マスクで2000形というと、いまは亡き東武熊谷線を走っていたキハ2000形が思い浮かぶ。
キハ2000形は「カメ号」と呼ばれていた(SL列車時代は速度が遅く「カメ列車」→キハ2000形登場で速くなると「特急カメ号」→そのうち“特急”が省略され「カメ号」)が、このグリーン車のほうがよっぽどカメっぽい色をしている。
本日の銚電おっかけはこれにて終了。
209系(銚子)
3番線には成田線経由千葉行、1番線には総武線千葉行が停まっていた。
113系や211系が消え、臨時設定がないかぎりE257系500番台も来なくなった銚子駅。今は209系と255系のみが現れるだけだ。
帰路へ
銚電の車内券をJR改札口の有人通路で渡して出場する。
みどりの窓口で船橋臨時停車がある特急「しおさい」12号の席を確保。帰りもグリーン車にした。シルバーウィークまでの船橋臨時停車は、朝乗ってきた下り1号とこの上り12号の1往復だけだ。
(銚子)
銚子駅駅舎。駅前からは大通りが港へ向けて延びている。
昼食がまだ。地のものを食える店を探したが、昼の営業が終わってしまっていたり、ちょっと気が向かない店だったり。
結局店を開けていたそば屋に入りざるそばを食す。特に何の感想もなし。
その後喫茶店で時間調整し、土産物屋で買い物をして駅へ戻った。
駅のNEWDAYS(JR東日本のコンビニ)で銚電のぬれ煎も買った。
袋の絵柄が赤で印刷された標準のものは味が濃いめで、苦手な人もいるようで、青印刷のうす口味や、緑印刷の甘口(子ども向け)というのも出ている。赤を食べたことがある私は青を選んだ。帰宅後食べたが、食べやすくてよかった。
入場すると、1番線には255系。15:27着の「しおさい」5号で到着後そのまま停まっていると思われる。
出発まで10分ちょいあるので、しばし撮影。
255系特急「しおさい」(銚子)
先頭車に日が当たる。
255系特急「しおさい」(銚子)
運転台背後のデッキの様子。客室ドアの両脇には背の高い荷物にも対応したバゲッジスペースがある。
255系特急「しおさい」(銚子)
かつては183系列車との区別のために「ビューしおさい」等、“ビュー”を冠した列車名で走っていた。その愛称ロゴは健在。
(銚子)
自分の席に着き出発を待つ。ちょうど窓から見えた独自のデザインの駅名標は松岸でも見られたので、おそらく成田線単線区間の水郷ライン的なくくりで行われているのではないか? と調べてみると、2013(平成25)年2月のSL列車運行に伴って成田—銚子間の各駅で駅名標が架け替えられられたそうだ。
(猿田—松岸)
車窓。緑生い茂る猿田・松岸周辺ではこのように風力発電機が立ち並んでいる。
往路は海側の窓際A席、復路は山側D席を指定したが、けっきょくどちらも太陽が目に入る中で外を眺めることになった。
この帰りの列車では夕日がどんどん落ちていって、千葉を過ぎた複々線区間ではほぼ夜になっていた。
明日が秋分の日であり、もう一日の中では夜の方が長くなってくるわけだ。18時すぎに船橋に着いた。
05系(西船橋)
船橋から緩行でひと駅進み西船橋へ。東西線にひと駅間乗って帰宅した。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
ようやく順光湘南
時間帯は15時前。午前中に来たときは銚電が停まっている風景は見られなかったので、ここでようやく「銚子駅の銚電」を撮影。
2000形(銚子)
線路が東西方向を向いている銚子駅。午後はクハ2500形の顔が暗くなる。
2000形(銚子)
窓上部の角Rと車体の小さな角R、そして張り上げ屋根。美しき昭和中期の鋼製車体。転落防止ゴムはまだしも、シングルアームパンタはミスマッチか。
2000形(銚子)
湘南マスク・デハ2000形の顔に日が当たる姿もようやく撮れた。
銚電ホームはJR2・3番線ホームの終端側を切り欠いて設けられている。
2000形(銚子)
列車が出発。運転台側にかかっていた影がクリアされたので撮影。
単色の湘南マスクで2000形というと、いまは亡き東武熊谷線を走っていたキハ2000形が思い浮かぶ。
キハ2000形は「カメ号」と呼ばれていた(SL列車時代は速度が遅く「カメ列車」→キハ2000形登場で速くなると「特急カメ号」→そのうち“特急”が省略され「カメ号」)が、このグリーン車のほうがよっぽどカメっぽい色をしている。
本日の銚電おっかけはこれにて終了。
209系(銚子)
3番線には成田線経由千葉行、1番線には総武線千葉行が停まっていた。
113系や211系が消え、臨時設定がないかぎりE257系500番台も来なくなった銚子駅。今は209系と255系のみが現れるだけだ。
帰路へ
銚電の車内券をJR改札口の有人通路で渡して出場する。
みどりの窓口で船橋臨時停車がある特急「しおさい」12号の席を確保。帰りもグリーン車にした。シルバーウィークまでの船橋臨時停車は、朝乗ってきた下り1号とこの上り12号の1往復だけだ。
(銚子)
銚子駅駅舎。駅前からは大通りが港へ向けて延びている。
昼食がまだ。地のものを食える店を探したが、昼の営業が終わってしまっていたり、ちょっと気が向かない店だったり。
結局店を開けていたそば屋に入りざるそばを食す。特に何の感想もなし。
その後喫茶店で時間調整し、土産物屋で買い物をして駅へ戻った。
駅のNEWDAYS(JR東日本のコンビニ)で銚電のぬれ煎も買った。
袋の絵柄が赤で印刷された標準のものは味が濃いめで、苦手な人もいるようで、青印刷のうす口味や、緑印刷の甘口(子ども向け)というのも出ている。赤を食べたことがある私は青を選んだ。帰宅後食べたが、食べやすくてよかった。
入場すると、1番線には255系。15:27着の「しおさい」5号で到着後そのまま停まっていると思われる。
出発まで10分ちょいあるので、しばし撮影。
255系特急「しおさい」(銚子)
先頭車に日が当たる。
255系特急「しおさい」(銚子)
運転台背後のデッキの様子。客室ドアの両脇には背の高い荷物にも対応したバゲッジスペースがある。
255系特急「しおさい」(銚子)
かつては183系列車との区別のために「ビューしおさい」等、“ビュー”を冠した列車名で走っていた。その愛称ロゴは健在。
(銚子)
自分の席に着き出発を待つ。ちょうど窓から見えた独自のデザインの駅名標は松岸でも見られたので、おそらく成田線単線区間の水郷ライン的なくくりで行われているのではないか? と調べてみると、2013(平成25)年2月のSL列車運行に伴って成田—銚子間の各駅で駅名標が架け替えられられたそうだ。
(猿田—松岸)
車窓。緑生い茂る猿田・松岸周辺ではこのように風力発電機が立ち並んでいる。
往路は海側の窓際A席、復路は山側D席を指定したが、けっきょくどちらも太陽が目に入る中で外を眺めることになった。
この帰りの列車では夕日がどんどん落ちていって、千葉を過ぎた複々線区間ではほぼ夜になっていた。
明日が秋分の日であり、もう一日の中では夜の方が長くなってくるわけだ。18時すぎに船橋に着いた。
05系(西船橋)
船橋から緩行でひと駅進み西船橋へ。東西線にひと駅間乗って帰宅した。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
15.9.22 グリーン車の一日・7
外川駅から歩いて、海を目指す。デハ801のいる引上線の先へ続く道を進む。
外川周辺
総武線以来、海の近くを走っていながら海面を見ていない気がする。
駅からほどない位置で太平洋が見えた。
33年前に訪れたとき、駅の周りは人家しかないイメージだったが、それは変わっていない。
外川漁港。車の姿はあるが、人気(ひとけ)は少ない。
防波堤越しに海面を見る。自宅の近所で東京湾に触れられるが、内海の東京湾に比べ波が力強い。
小さな砂浜があった。駅ホームの看板にも「海水浴場」の表記はあったが、あまり銚子の海で海水浴のイメージがない。
海をしばし眺めたところで再び丘を上がる。往路とは違う道をカンだけを頼りに進むと、ハンバーグなんかを出している飲食店が建つ丁字路があり、そこを左折して進むと外川駅から一つ目の踏切に出た。
デハ800形(外川)
ご覧のように、機回しができる配線も車止めにより寸断されている。
これから外川行の列車がやって来るのだが、この時点であと30分ぐらいある。列車回数が少ないので、走行中の写真は増やしたい。
先ほどの店で食事をするのが時間帯的には最適なのだが、そうすると走行写真が撮れない…というか、店でゆっくりできない。
踏切の銚子方を見ると、次の踏切がカーブのたもとにあるのがわかる。食事はせず、あそこで順光で列車を撮ることにしよう。
次の踏切へまっすぐ進む道はなく、県道経由でテキトーに西側から回っていくと、件の踏切に到着。
あと20分ぐらいある…。少し余計に歩いて近くを一回り。外様が腰を下ろす場所はなく踏切に戻り、あきらめてただただ踏切脇に立って待った。木陰があったのが救い。
2000形(犬吠—外川)
緑の中からグリーン車。順光でいい感じで撮れました。
2000形(犬吠—外川)
湘南顔は相変わらず真っ暗。
犬吠駅
外川駅へは出ず歩いて県道を北へ進むと、犬吠駅の高いヤシの木が見えてきた。
途中、駐車場がいっぱいになっているそば屋があったが、混でそうなのでパス。
犬吠駅に接した踏切より一つ外川寄りの踏切を渡り、ホテルが複数並ぶエリアへ向かおうとしたら、渡った踏切が鳴いた。
油断した。慌てて戻る。
2000形(犬吠—外川)
踏切を渡る前…西側からなら後追いながら側面も順光で撮れたのに、けっきょく東側から側面真っ暗で架線柱も絡むという結果に。
2000形(犬吠—外川)
遮断が終わった踏切から、線路を真正面に見て撮る。奥の踏切は犬吠駅ホームに接している。
あらためてホテルが並ぶエリアへ向かう。
「食事だけでもOK」的な案内が見えたからなのだが、どうも撮影の効率を考えてしまい入るに至らなかった。
犬吠埼灯台を遠くに見つつ、反対方向の犬吠駅へ向かった。
(犬吠)
1990(平成2)年設置の立派すぎる欧風駅舎。無論、建設会社が経営に入ったときの産物で、関東の駅百選にも選ばれた。
しかしメンテナンスが行き届かず、現在ベージュになっている部分の絵タイルはボロボロとはがれ落ちた。
ヤシの木の下には飲食店に仕上げられた銚電デハ501と元相鉄モニ2022の廃車体があったが、こちらも朽ち果て放題になってしまった。海沿いの立地のための塩害が大きかったようだ。
一昨年ようやくお手入れがされ、ご覧のようにキレイになっている。廃車体はその一年前に解体されたそうだ。
(犬吠)
駅舎内はぬれ煎を始めとしたおみやげを幅広く置いた売店とトイレがある。
トイレを使って再び外に出たときに、「澪つくし号」のトロッコ車両・ユ101のミニチュアがあるのに気づいた。
NHKの朝ドラ『澪つくし』で銚子の街が注目されたのをきっかけに運行された観光列車だ。
犬吠駅近くには有名らしい回転寿司屋があり、なかなかの人出でここもスルー。もう食事は銚子駅前で摂ることに決めた。
(犬吠)
また列車はしばらく来ない。
次の君ヶ浜駅を目指し県道を再び歩いて進むと、草地を挟み、犬吠駅の「サイドビュー」にありつけた。
犬吠駅のホームは元日の初日の出見物客対応の臨時列車運行時に備えて長く造られているそうだ。臨時列車は外川までは行かず当駅折返しだとか。
あちこち撮りつくしたなら、このアングルで列車が停車しているところも撮ってみたい。
君ヶ浜駅
県道は線路に並行するものの、線路は間近に見えるわけでない、という距離。
途中に複数の踏切があるが、特に撮りたいアングルは見つからず。
(君ヶ浜)
線路が徐々に県道から離れていく感じになったところで、線路へ向けて続く道との交差点に出た。
その道に入って進むと、踏切のたもとに君ヶ浜駅があった。
(君ヶ浜)
道の脇に少しのスペースがあり、その向こうにタイル貼りの階段。そして、異様な4本の太い柱が並ぶ君ヶ浜駅。外側に駅名表記はない…感じだったが、見落としただけか?
この4本の柱もまた、銚子・観音・犬吠駅舎同様建設会社の残したもの。1990(平成2)年の設置当時は凱旋門にも似た三つ又のゲートになっていたが、老朽化により2007(平成19)年に上部が取り払われた。こんなに汚い状態で残すなら、柱も取っちゃえばよかったのに。
(君ヶ浜)
低く無骨なブロック塀とアーティスティックな床タイルの組み合わせが印象的なホーム。
時計とにらめっこし、この駅から銚子まで列車に乗っていくことに決定。 まずは外川行で列車が現れる。
駅近くの視界が開けたところへ行き、ズームで列車を狙う。
2000形(海鹿島—君ヶ浜)
こういうアングルは撮り慣れていないのが丸出しだな。
畑のストライプの先に同じ緑の車体というのは楽しいが、撮ってる時点で「あ〜、寄りすぎた、2両入れて撮りゃいいのに…」と後悔。引きで撮る勇気がないのだ。
列車は駅目前なので、流れるほどのスピードではなかったのも残念。
あとでいろいろ調べると、この駅間では西側からいい感じで撮れる場所があるようだ。
(君ヶ浜)
駅に戻り階段下のベンチに座ろうとして、初めて駅ネコに気づく。
先ほどから2人組の男性がいたが、どうやらこのネコの世話をしている方々の様子。話し込んでいたので割り込んで声をかけることはしなかった。
このベンチの脇には「猫小屋」やエサ入れが置かれている。
(君ヶ浜)
ホームから線路を挟んだ向こう側に出てきたコイツはとっても無愛想だ。
ネコたちを撮りながら時間をつないでいると、踏切が鳴いた。
2000形(君ヶ浜)
南北に近い方向で走るこの辺りではデハ2001の顔はずっとこんな感じ。若干上と運転台脇に西からの日が差して表情が出た程度。
2000形(君ヶ浜)
外川まで乗ったときと同じ車掌さんから車内で切符を購入し、車窓を楽しむ。
笠上黒生
海鹿島(あしかじま)、西海鹿島(にしあしかじま)は往復ともただただ列車で眺めて通っただけに終わる。
(笠上黒生)(sp)
スマホで撮った笠上黒生(かさがみくろはえ)駅舎。ホームは近年かさ上げでもされたのかキレイな足元となっているようだ。
上下列車がホームに停車して交換できる唯一の駅ながら、現在の定期ダイヤは1編成での運行。臨時列車が発生しなければ交換は見られない。
これも後で調べて知ったことだが、笠上黒生にはさきほどミニチュアで登場したユ101の本物が、本線から見えない側線に未だ留置されているらしい。いろいろな個人ブログの写真を見つけたが、今年訪れたという記事には出会えなかった。
2000形車内(sp)
列車には運転士・男性車掌のほか、女性車掌や観光案内係のおばさんなんかも乗っている。
おばさんは「この電車は元京王の車両です」など肉声でいろいろと案内するものの、窓が開け放たれた車内ではあまり声が通らない。
そんな中聞き取れたのが、本銚子駅付近から外川方面を向くと「緑のトンネル」が展開されている、という話。
(本銚子—笠上黒生)
スマホ撮影の写真2枚のとおり乗務員室の背中の立席スペースに立っていた私は、その風景をすぐ脇の貫通路越しに撮影した。
本銚子駅を跨ぐ跨線橋からのアングルで、いま乗っているグリーン車が通る画を撮ってみたいな。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
外川周辺
総武線以来、海の近くを走っていながら海面を見ていない気がする。
駅からほどない位置で太平洋が見えた。
33年前に訪れたとき、駅の周りは人家しかないイメージだったが、それは変わっていない。
外川漁港。車の姿はあるが、人気(ひとけ)は少ない。
防波堤越しに海面を見る。自宅の近所で東京湾に触れられるが、内海の東京湾に比べ波が力強い。
小さな砂浜があった。駅ホームの看板にも「海水浴場」の表記はあったが、あまり銚子の海で海水浴のイメージがない。
海をしばし眺めたところで再び丘を上がる。往路とは違う道をカンだけを頼りに進むと、ハンバーグなんかを出している飲食店が建つ丁字路があり、そこを左折して進むと外川駅から一つ目の踏切に出た。
デハ800形(外川)
ご覧のように、機回しができる配線も車止めにより寸断されている。
これから外川行の列車がやって来るのだが、この時点であと30分ぐらいある。列車回数が少ないので、走行中の写真は増やしたい。
先ほどの店で食事をするのが時間帯的には最適なのだが、そうすると走行写真が撮れない…というか、店でゆっくりできない。
踏切の銚子方を見ると、次の踏切がカーブのたもとにあるのがわかる。食事はせず、あそこで順光で列車を撮ることにしよう。
次の踏切へまっすぐ進む道はなく、県道経由でテキトーに西側から回っていくと、件の踏切に到着。
あと20分ぐらいある…。少し余計に歩いて近くを一回り。外様が腰を下ろす場所はなく踏切に戻り、あきらめてただただ踏切脇に立って待った。木陰があったのが救い。
2000形(犬吠—外川)
緑の中からグリーン車。順光でいい感じで撮れました。
2000形(犬吠—外川)
湘南顔は相変わらず真っ暗。
犬吠駅
外川駅へは出ず歩いて県道を北へ進むと、犬吠駅の高いヤシの木が見えてきた。
途中、駐車場がいっぱいになっているそば屋があったが、混でそうなのでパス。
犬吠駅に接した踏切より一つ外川寄りの踏切を渡り、ホテルが複数並ぶエリアへ向かおうとしたら、渡った踏切が鳴いた。
油断した。慌てて戻る。
2000形(犬吠—外川)
踏切を渡る前…西側からなら後追いながら側面も順光で撮れたのに、けっきょく東側から側面真っ暗で架線柱も絡むという結果に。
2000形(犬吠—外川)
遮断が終わった踏切から、線路を真正面に見て撮る。奥の踏切は犬吠駅ホームに接している。
あらためてホテルが並ぶエリアへ向かう。
「食事だけでもOK」的な案内が見えたからなのだが、どうも撮影の効率を考えてしまい入るに至らなかった。
犬吠埼灯台を遠くに見つつ、反対方向の犬吠駅へ向かった。
(犬吠)
1990(平成2)年設置の立派すぎる欧風駅舎。無論、建設会社が経営に入ったときの産物で、関東の駅百選にも選ばれた。
しかしメンテナンスが行き届かず、現在ベージュになっている部分の絵タイルはボロボロとはがれ落ちた。
ヤシの木の下には飲食店に仕上げられた銚電デハ501と元相鉄モニ2022の廃車体があったが、こちらも朽ち果て放題になってしまった。海沿いの立地のための塩害が大きかったようだ。
一昨年ようやくお手入れがされ、ご覧のようにキレイになっている。廃車体はその一年前に解体されたそうだ。
(犬吠)
駅舎内はぬれ煎を始めとしたおみやげを幅広く置いた売店とトイレがある。
トイレを使って再び外に出たときに、「澪つくし号」のトロッコ車両・ユ101のミニチュアがあるのに気づいた。
NHKの朝ドラ『澪つくし』で銚子の街が注目されたのをきっかけに運行された観光列車だ。
犬吠駅近くには有名らしい回転寿司屋があり、なかなかの人出でここもスルー。もう食事は銚子駅前で摂ることに決めた。
(犬吠)
また列車はしばらく来ない。
次の君ヶ浜駅を目指し県道を再び歩いて進むと、草地を挟み、犬吠駅の「サイドビュー」にありつけた。
犬吠駅のホームは元日の初日の出見物客対応の臨時列車運行時に備えて長く造られているそうだ。臨時列車は外川までは行かず当駅折返しだとか。
あちこち撮りつくしたなら、このアングルで列車が停車しているところも撮ってみたい。
君ヶ浜駅
県道は線路に並行するものの、線路は間近に見えるわけでない、という距離。
途中に複数の踏切があるが、特に撮りたいアングルは見つからず。
(君ヶ浜)
線路が徐々に県道から離れていく感じになったところで、線路へ向けて続く道との交差点に出た。
その道に入って進むと、踏切のたもとに君ヶ浜駅があった。
(君ヶ浜)
道の脇に少しのスペースがあり、その向こうにタイル貼りの階段。そして、異様な4本の太い柱が並ぶ君ヶ浜駅。外側に駅名表記はない…感じだったが、見落としただけか?
この4本の柱もまた、銚子・観音・犬吠駅舎同様建設会社の残したもの。1990(平成2)年の設置当時は凱旋門にも似た三つ又のゲートになっていたが、老朽化により2007(平成19)年に上部が取り払われた。こんなに汚い状態で残すなら、柱も取っちゃえばよかったのに。
(君ヶ浜)
低く無骨なブロック塀とアーティスティックな床タイルの組み合わせが印象的なホーム。
時計とにらめっこし、この駅から銚子まで列車に乗っていくことに決定。 まずは外川行で列車が現れる。
駅近くの視界が開けたところへ行き、ズームで列車を狙う。
2000形(海鹿島—君ヶ浜)
こういうアングルは撮り慣れていないのが丸出しだな。
畑のストライプの先に同じ緑の車体というのは楽しいが、撮ってる時点で「あ〜、寄りすぎた、2両入れて撮りゃいいのに…」と後悔。引きで撮る勇気がないのだ。
列車は駅目前なので、流れるほどのスピードではなかったのも残念。
あとでいろいろ調べると、この駅間では西側からいい感じで撮れる場所があるようだ。
(君ヶ浜)
駅に戻り階段下のベンチに座ろうとして、初めて駅ネコに気づく。
先ほどから2人組の男性がいたが、どうやらこのネコの世話をしている方々の様子。話し込んでいたので割り込んで声をかけることはしなかった。
このベンチの脇には「猫小屋」やエサ入れが置かれている。
(君ヶ浜)
ホームから線路を挟んだ向こう側に出てきたコイツはとっても無愛想だ。
ネコたちを撮りながら時間をつないでいると、踏切が鳴いた。
2000形(君ヶ浜)
南北に近い方向で走るこの辺りではデハ2001の顔はずっとこんな感じ。若干上と運転台脇に西からの日が差して表情が出た程度。
2000形(君ヶ浜)
外川まで乗ったときと同じ車掌さんから車内で切符を購入し、車窓を楽しむ。
笠上黒生
海鹿島(あしかじま)、西海鹿島(にしあしかじま)は往復ともただただ列車で眺めて通っただけに終わる。
(笠上黒生)(sp)
スマホで撮った笠上黒生(かさがみくろはえ)駅舎。ホームは近年かさ上げでもされたのかキレイな足元となっているようだ。
上下列車がホームに停車して交換できる唯一の駅ながら、現在の定期ダイヤは1編成での運行。臨時列車が発生しなければ交換は見られない。
これも後で調べて知ったことだが、笠上黒生にはさきほどミニチュアで登場したユ101の本物が、本線から見えない側線に未だ留置されているらしい。いろいろな個人ブログの写真を見つけたが、今年訪れたという記事には出会えなかった。
2000形車内(sp)
列車には運転士・男性車掌のほか、女性車掌や観光案内係のおばさんなんかも乗っている。
おばさんは「この電車は元京王の車両です」など肉声でいろいろと案内するものの、窓が開け放たれた車内ではあまり声が通らない。
そんな中聞き取れたのが、本銚子駅付近から外川方面を向くと「緑のトンネル」が展開されている、という話。
(本銚子—笠上黒生)
スマホ撮影の写真2枚のとおり乗務員室の背中の立席スペースに立っていた私は、その風景をすぐ脇の貫通路越しに撮影した。
本銚子駅を跨ぐ跨線橋からのアングルで、いま乗っているグリーン車が通る画を撮ってみたいな。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)