千葉県を走る鉄道では、京葉線、常磐緩行線、メトロ東西線など、各地で車両の世代交代が進んでいる。
房総各線用電車も209系の投入が進み、113系の6連運用が昨年12月の改正で消滅した。房総の113系を一手に引き受ける幕張車両センター(千マリ)の113系6連口は淘汰が進み、S62編成1本のみとなってしまった。
JR東日本で113系が所属するのはマリ区のみ。S62は湘南色で目立つのに加え、JR東最後の113系6連口でもあるのだ。
先月、定期運用がないはずのS62が営業運転に就いた。209系の運用に代走として充当されたのだ(私はその理由は知らない)。さらには、4連口で唯一同じ湘南色をまとっている117編成とくっついて、色の揃った10連で走るようになった。
これまでスカ色の編成は20世紀も含めて数々撮ってきた(アルバム参照)。おととし本千葉で撮ったときの編成はほとんどが淘汰されていて、時の流れを感じる。
そのおととしにリバイバル企画で行われたのが117とS62の湘南色化。ともに撮ってはいるものの、S62に関しては走っているシーンが撮れていない。
どうやらこの5月3日もS62は117と10連を組んだまま走るようなので、撮りに行くことにした。
大網
出回っている情報から運用を見極め、まずは早朝の大網駅を目指す。
E233系(二俣新町)
二俣新町駅から乗り込むのは421Y。京葉線下りで唯一の4時台始発の列車(東京発4:55)。つまり初電。
蘇我に着くとほどなく外房・東金線成東行が来るのでこれに乗車。こちらは外房線の下り2本目。もう当たり前のように209系だ。
大網では東金線ホームに着く。私が立ちたいのは過去にも訪れた外房線下りホーム千葉方。列車から見る限りだれもおらず、同じ列車に乗って来た客から私以外に下りホームに来る人間はいなかった。
蘇我から乗ってきた列車が着いたのが6時8分。湘南色10連が来る見込みなのが6時51分着の列車。前日より肌寒いのは早朝だからなのか?
209系(大網)
誰もいない中、上り列車も撮ってヒマをつぶす。
209系(大網)
成東から来た東金線内折り返しの列車。私が乗って来た列車と同時刻着。さらに千葉からの成東行を1本見送ってから出るのでこの状態で51分も停まっている。
209系(大網)
10連の上総一ノ宮行。209系は113系と同じく4連口と6連口が在籍し、組み合わせで4・6・8・10連の列車が存在する。
私が立っているのは完全なホーム端の壁の位置。狙う列車もこのアングルで撮る。
京葉線E233系(大網)
上総一ノ宮始発の京葉線直通快速。上総一ノ宮からこの大網までは茂原のみに停車、大網—蘇我間は各駅に停車する。日中の京葉線直通列車は大網—上総一ノ宮間も各駅停車となるが、種別名は同じく「快速」。
209系(大網)
2本目の千葉始発成東行が到着。線内運行の列車との表示の違いに注目。
さすがに2本の下り列車には撮影者が乗り込んでいたようで、早朝だが10人前後が背後に集まっていた。そもそもこの場所での定番はホーム端から少し引いた位置から望遠で撮る形で、私のいる位置に後から来たのは1人だけだった。ホームを切って撮るから、私がいても問題ないんだと思う。
その横に来た彼に訊いたところ、読んだとおりの列車に湘南色10連が入っているのを千葉駅で確認してきたそうだ。
209系(大網)
このC601の千葉方クハは、フロントガラスのアイシャドウが青い特異車両。黄色の編成札は緑色に見えるのだ。
京葉線E233系(大網)
こちらの京葉快速は平日は通勤快速になる列車。房総各線は基本的に全日ダイヤだが、総武快速や京葉線に入る列車は当然平日と土休日で時刻・種別・運行の有無の変化がある。
この大網駅では6:19発わかしお2号と6:31発快速久里浜行が休日運休であることをきちんと放送で案内していた。
そろそろ湘南色登場。
113系(大網)
やって来ました湘南色10連。曇り空のせいで粗くなってしまった。先頭は4連口の117。白Hゴム存置のステキなスタイルだ。
113系(大網)
こちらが6連口のS62。黒Hゴム。また千葉方クハは1000番台のためタイフォンが下についている。編成全体でも非千葉方クハのみ0番台で、あとの5両が1000番台という構成。
ここでは4分停車。先頭車まで進んで乗車。茂原の手前でE233系6連の京葉快速とすれ違った。
113系(茂原)
敢えて近代的な高架駅の茂原で戻りを撮ろうかと考えて一旦降りたものの、やっぱりヤメて再乗車。次の八積で降りた。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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