今回もまた山口からの上京者(車?)の写真。1991(平成3)年3月3日の観光キャンペーン列車「ドラマチック山口号」だ。
広島の12系ジョイフルトレイン「旅路」を使用して浜松町で展示されるということで、撮りに行った。
浜松町で展示? と思われる方もいるかもしれないが、当時は「カートレイン」用に車が積み込みできるホームが東海道新幹線の海側に設置されていたのだ。
特別仕様
カートレイン利用者しか入れないホームに入ると、赤い客車が待ちかまえていた。
12系「旅路」(浜松町・1991.3.3)
「旅路」は広島のお座敷列車で、最初の外観はノーマルの12系と同じ塗色だったが、のちこの赤+金帯に塗り替えられた。ただし、写真の状態はドラマチック山口号向けの特別仕様で、通常は上下の金帯のみで、文字の両脇の2色ラインも特別なものだ。
12系「旅路」(浜松町・1991.3.3)
テールマークは12系塗装時代から同じものが使われているが、もっと字を大きくしてもよかったと思う。車内にも同じ柄の額があった。
旅路はこの後大きくリニューアルされて「TABIJI」へと変身。この両端のスロフ12は展望車となった。TABIJIは2007(平成19)年に引退している。
「やまぐち」用12系(浜松町・1991.3.3)
反対側に回ると、またもや登場、「やまぐち」号用“展望車風展望車”。
「やまぐち」用12系・東京モノレール1000形(浜松町・1991.3.3)
この列車は旅路のうちの4両(旅路は6連)+やまぐち用客車2両(欧風・展望車風)で組成された。
カートレインホームの頭上を東京モノレールが横切っていて、こんなコラボも撮ることができた。浜松町到着目前の1000形は登場時の赤帯だが、現在は青+オレンジに変更されている。1枚目にも羽田へ向かう列車が写っているが、700形のようだ。
東京モノレール700形(羽田空港・1998.2.1)
ついでに700形の写真。東京モノレールをまともに撮ったのはこの一度だけなので。ちなみにこの700形はこの1998(平成10)年に引退している。駅は当時の終点・現在の羽田空港第1ビル駅。
「やまぐち」用12系・東京モノレール500形(浜松町・1991.3.3)
こちらはもっとレトロな500形との競演。500形もこの写真の1991年のうちに引退。
「やまぐち」用12系(浜松町・1991.3.3)
やまぐち用客車「欧風」のエンブレム。この車両だけをきっちり撮ったものはない。なぜなら…
こっちが主役?
旅路・やまぐち用客車の遠征もいいのだが、実は牽いてきたのがこのお方。
EF58 150(浜松町・1991.3.3)
150号機は国鉄末期に直流一般色で廃車になった一年後、JR西日本に車籍復帰しぶどう色に塗り替えられた。
EF58 150(浜松町・1991.3.3)
パンタが降りていたのが残念。
EF58 150(浜松町・1991.3.3)
ふたたび東京モノレールとコラボ。奥には展望車風が。この切り離し展示は気が利いていた。ヘッドマークは車号が隠れる位置。
EF58 150(浜松町・1991.3.3)
東海道新幹線0系ともコラボ。0系はこの頃は当たり前のように走っていた。300系は試作編成1本が前年に登場、量産編成は翌年からの登場のため、実質0系と100系しかなかったのだ。
EF58 150(浜松町・1991.3.3)
撮影者が途切れるのを待って撮ったもの。0系の写っている写真のとおり、会場は意外にのんびりしていた。ネット時代の現在だと、都心のイベントでこんな状態は考えられない。
動いているところも
イベント会場を後にし、展示車両の回送を撮りに行くことにした。と言っても品川運転所に取り込まれるので、回送区間は浜松町〜田町〜品川の3駅間のみ。田町のホームからは新幹線の金網越しになるので選択肢は品川駅しかないのだが、新幹線の手前の本線を走ると思って田町で待っている撮影者が結構いたのは面白かった。
EF58 150+「やまぐち」用12系+12系「旅路」(品川・1991.3.3)
品川に到着した回送列車。まったりした会場とは違い、こちらはカオス状態。ガキに前に入られて編成をスッポリ入れて撮ることはできなかった。
その後、小学生らしき子が中学生らしき奴に掴みかかられている風景に遭遇。掴んでいる中坊は私の前に入ってきたガキだった(私は当時高校生)。きっと小学生に邪魔されたんだろうが、いつの時代もこういう自己中な奴がいるもんだ。この写真を見るといつもそのことを思い出す。
EF58 150+「やまぐち」用12系+12系「旅路」(品川・1991.3.3)
品川運転所に引っ込んで行く編成。先頭にはDE10が付いているかもしれない。右奥には元アメトレのオニ50が見える。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントは管理人が通知メールを確認後掲載可否の判断をします。
表示まで日数がかかったり、非掲載となる場合があります。
管理人はコメントへの返信必須のスタンスではありませんが、掲載した場合は「コメントありがとうございます」の意味がこもっていますので、予めご了承下さい。