2010/10/25

宇都宮・高崎線 なつかし写真・1

尾久に行ったことにちなみ、宇都宮・高崎線のなつかし写真。まずは115系から。


115系・1988

湘南色の電車・宇都宮線と高崎線は上野を起点として埼玉・栃木・群馬方面へのローカル輸送を担っている(ちなみに宇都宮線古河駅は線内唯一の茨城県の駅)。
「宇都宮線」は東北本線の上野—黒磯間を指す愛称で、1990(平成2)年から使われている。それまでは単に東北線や東北本線と呼ばれていた。
高崎線は大宮—高崎間の路線だが、列車は大宮から上野まで宇都宮線と同じ線路に乗り入れる。高崎口は上越線新前橋・その隣の両毛線前橋へも一部が乗り入れる。

宇都宮・高崎線は上野—大宮間では各駅停車の京浜東北線の快速に当たるような存在。ファンの間では中距離電車の略である「中電」とも呼ばれる。
私の撮った写真はほとんどがその上野—大宮間のものだ。




115系(尾久・1988)

23日と同じような位置からの写真。上野方も端の方は上屋がなかった。当時の中電は115系と211系が担当。
今の時刻表を見たところ、宇都宮線の中電は百位が5・6、高崎線の中電は百位が8・9で、ともに快速は千位に3が付くようだ。
現在と同じであれば、白幕の列車は627Mなので東北線、普通幕は931Mで高崎線だ。当時は白幕の列車も多かった。
右奥には「北斗星」の24系が2本並んでいる。1往復になってしまった現在はさみしいもんだ。


115系(上野・1988)

上野駅高架ホームで出発を待つデカ目115系。左には583系が見える。写真の列車は千位が3、百位が5なので、東北線の快速「ラビット」だ。
快速「ラビット」と高崎線の快速「タウン」はこの1988(昭和63)年に登場。JRに生まれ変わってからの新たな動きという感じ。上野—大宮間は尾久のみ通過、その先は宇都宮・熊谷まで主要駅停車・以遠各駅停車という形だった。
翌年東北線に快速「スイフト」・高崎線に快速「アーバン」が登場したが、現在は「ラビット」と「アーバン」が残り、「スイフト」と「タウン」は性格に合わせて1991(平成3)年に「通勤快速」に改称。1995(平成7)年にはラビットの各駅停車区間が宇都宮以北から小山以北となった。


115系(上野・1988)(f)

上野駅地平ホームの115系。このホームからボックスシートに座ると旅気分。
すごいクォリティの写真だな…。


115系(南浦和・1988.12.23)

京浜東北線との併走区間を上野を目指して走るデカ目・冷房付の高崎線列車。赤羽—大宮間は京浜東北線・東北旅客線・東北貨物線が各複線の6線区間だ。


115系(浦和—北浦和・1988.12.25)(d)

こちらは東北線の上野行。当時、115系に関しては側面方向幕は使用されておらず、準備工事でただHゴムの囲みがあるだけだった。
行先表示は戸袋窓上にあるサボを使い、この当時は「上野—宇都宮」などの区間表示だった。東北線が青地に白文字、高崎線が白地に黒文字で見分けがつくようになっていた。
写真の列車の先頭車で言えば、JRマークの左上の戸袋窓の上のサボ受けに青地のサボが入っているのが見えるが、現物を見たことがない方にはわかりづらいかもしれない。




115系(浦和—北浦和・1988.12.25)(d)

東北貨物線を行く高崎線2834M(先2枚)と東北線2528M(3枚目)。ともに池袋行。現在の湘南新宿ラインの前身にあたる東北貨物線へ入る列車はこの池袋発着列車から始まった(この年の3月から)。池袋口に関しては運行番号の千位が2になっていたようだ。
2834Mは池袋方3両だけが非冷房・方向幕準備もなしでクハがデカ目という、まだまだ国鉄から抜け切れてない雰囲気のスタイル。


415系(浦和—北浦和・1988.12.25)

こちらは珍しい、東北貨物線を行く415系。団体列車ではなく「お買い物列車」的な名前の臨時列車だったと記憶しているが、いまネット上で調べても記録が出てこない。
わざわざ415系を使っているのだから、水戸線→小山→池袋というような運転だったんじゃないか?


115系(尾久・1988.12.25)(d)

浦和—北浦和での撮影を終えたあとにやって来た尾久での風景。



115系(尾久・1988.12.25)(d)

デカ目・非冷房・白幕の東北線115系7連が見慣れぬ客車の脇を抜ける。客車は伝説の「オリエント急行」。今では考えられない、シベリアと海を経由してヨーロッパからやって来た本物だ。
この1988年12月23・25日はオリエント急行を撮りに出た日なのだ。ともにお目当てはマトモに撮りきれずガッカリだった。それらの写真はまた別の機会に。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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