タラコ色のキハ101下館行に乗って単線区間を進む。
リニューアル感
引退間近のキハ350形とともに、このキハ100形も限定運用に就いている。まず水海道に落ち着いたのは両者(車?)に短い時間で会えるためだ。
そもそもワンマン対応ではなかったキハ300形を改装したキハ100形。運転席背後の客用ドア脇に整理券発行機を付けてあるのだが、一部がロングシート上に飛び出している。端っこの「寄っかかれる席」は機能を失っている。
下館から戻ってくるこの列車をどこかで撮るつもりなので下館より手前のどこかまで乗るが、特に予習もしていないので風まかせだ。
前回車で訪れて車両がブレた写真ばかりになった中妻周辺は水耕地帯で、線路脇に農道が続く場所。ただ、何だかまた同じ失敗写真になるのがイヤなので、ここはパスした。
中核駅の下妻を出て坂を下ると、田園地帯を小さいカーブで抜ける。ガーダー橋を渡ってすぐ大宝(だいほう)駅に到着。カーブや橋につられ、駅の雰囲気もいいのでここで下りた。
なお、ドアは進行方向先頭の1カ所しか開かず、停車中に客室を向いている運転士に一日乗車券を掲げて見せて降りる。ICカード利用者も駅に簡易改札機があるので同じ動きでよい。
キハ100形(大宝)
2面2線の大宝駅。どうやら列車交換があるようだ。
キハ2400形・キハ100形(大宝)
新旧の両運転台車の交換。
キハ100形(大宝)
キハ101はまっすぐ延びる本線に戻って下館へ向かって行った。
(大宝)
ホームや駅舎は「リニューアル」感が出ている。調べると、現駅舎は2005(平成17)年新築、線路は2008(平成20)年複線化と近年動きがいろいろあったようだ。
田園
駅を後にして、車内から見たポイントへ向かってみる。見落としもあるかも知れないが、駅の近くに店らしきものはなく、民家が道沿いに並ぶ程度。
駅を出てから歩いてきた道からまっすぐな道に移り、糸繰(いとくり)川を渡ると踏切がある。踏切から大宝駅の方を見ると、常総線も糸繰川をプレートガーダーで渡っている。この橋は面白いアイテムではあるんだけど、この日あと1回しか会えないキハ100と橋を絡めて撮るには壁が高くてもったいない。
もう一つ気になったのが、一つ下妻寄りの踏切の辺り。田んぼの中を小さいカーブで抜ける風景がある。先ほどの踏切を渡って線路西側に出て、大きな農地をコの字型に回って目指す踏切にたどり着いた。
踏切で撮るよりも少し離れたところから狙うのがいいようだ。東には筑波山が見えるのでそれも絡めて撮りたいが、私のコンのデジでは表現力が追いつかない感じだ。
上り列車が来た。
キハ2400形(下妻—大宝)
2枚目、ちょうど車両の裏に筑波山がある。
キハ2400形(下妻—大宝)
続いて下り列車。踏切の下妻方は標高が高く、坂を下りる形で列車が来た。「バッチリ」の文字があるラッピング車。前回北水海道辺りでバッチリ撮れなかった車両だ。今度は側面がバッチリ見えない角度だった。先ほどの上り列車と下妻で2400形同士の交換をしてきたんだろう。
筑波山(下妻—大宝)
次の上りがキハ101。筑波山を撮ったりして道路の端でひたすら待つ。トンボがたくさんいた。
キハ100形(下妻—大宝)
水耕地帯をトコトコとタラコ色の単行が進んできた。単色と前面補強なしのシンプルなビジュアル面が好感。
次の上りに乗って複線区間へ向かいたいので、そそくさと駅へ戻る。帰りは先ほどと反対の線路東側に出て、糸繰川の土手を歩いた。
キハ2200形(大宝)
駅に着くなり、下り列車が現れた。キハ5000形かと思ったら、それ風に塗色変更されたキハ2200形だった。
(大宝)
上りが来るまで駅の観察。小さい待合室は下りホーム。
(大宝)
何か不思議な感じを抱いて撮った信号機の写真。それはシンプルな2灯式?であることが理由だったのだが、この信号は上り線下館方にあり、取手方を向いている。
帰って調べたら、この駅を一線スルー方式にした際に設置されたものだそう。日に何本か運行されている快速列車がこの駅を通過する際、下り快速でも一直線の上り線を通過することで減速幅を抑えるようにしたのだ。その時、下りホームには上り普通列車が待避している。
キハ2400形(大宝)
私が乗るのに待っていた守谷行はあの「バッチリ」だった。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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