2022/08/22

22.8.20 さぬき鉄2022・1/雲辺寺下ブルトレ

2年ぶりに香川へ行ってきた。
いつものように、旅のメインは非鉄のカテゴリ。

今回は往復空路かつ現地はレンタカーで回ったので、列車に乗ることは皆無だった。
記事に出てくるのは旅の合間で撮ったものが中心だ。


山の上のブルトレ

8月20日。この日は高松市と観音寺市を回った。
唯一旅前から計画立てた鉄活動が、雲辺寺ロープウェイ山麓駅第2駐車場のブルトレ保存車観察。

鹿児島県阿久根市で宿として使われたあと遊休状態となっていた24系25形2両を、善通寺市の岸井うどんの店主が中心となってクラウドファウンディングを行い、観音寺市に移してきた。
将来お遍路さんの宿として活用する目論見だ。

現在は外観の補修がなされ、休日には車内公開やグッズ販売も不定期で行われている。




オハネフ25 206・オハネフ25 2209

この日は土曜だが何も行われておらず、私が居た時間に鉄道ファンは現れず独占状態だった。
車両は共に顔が付いた緩急車で、オハネフ25 206とオハネフ25 2209の2両。
場所は雲辺寺ロープウェイ駅の第2駐車場。舗装された第1駐車場から一段低いところにある未舗装の場所で、半ば「原っぱ」状態だ。
途中勾配とカーブのきつい場所もある山道をクネクネ上がったところで突然視界が開けた所にある。


オハネフ25 2209



オハネフ25 2209

2階建て構造2人用個室の「デュエット」。
1991(平成2)年にオハネフ25 209から寝台特急「なは」用に改造した車両。ほかに100番台から2両が改造されて(2100番台)3両体制を敷いた。つまり、オハネフ25 2200番台はこの1両のみの区分番台だった。



オハネフ25 2209

スペースの効率的な活用のため「」形のユニットをテトリスのように組合せた日本らしい構造。
東京口のブルトレでもオハネ25改造で同様のものが存在した。




オハネフ25 2209

「デュエット」はB寝台。私は部屋に入ったことはないが、そう広くはないのかもしれない。



オハネフ25 2209

非緩急室側にもロゴがあるが、こちらは☆なし。
方向幕の表示は新たに用意された架空のもの。実際の「なは」は四国に渡らなかった。
観音寺の読みは「かんおんじ」であり、ローマ字は「かんのんじ」と読まないよう−が入っている。




オハネフ25 2209

クマの表示が残る妻面。こちら(前位側)にもテールライトが付いているのか。



オハネフ25 2209

このエンドは☆付のロゴ。




オハネフ25 2209

こちらの側窓は通路側のため種車の大窓が並ぶ。ロゴは前位側にしかない。
顔の下の帯が短く切れているのは、種車のオハネフ25 200番台の特徴。


オハネフ25 206



オハネフ25 206

B寝台が3段だった24系24形に対し、25形はB寝台が2段に変更された。
0番台の緩急車の「顔」は24形の3面折妻のままだが、帯が白塗装からステンレス銀帯に変わった。
そこからB寝台の上段を固定したのが100番台で、緩急車は顔は切妻・片渡り構造となった。
オハネフ25 200番台はオハネフ25 100番台を両渡りに戻し控えめな3面折妻に再変更したもので、オハネ25には200番台の区分はない。


オハネフ25 206

隣の「デュエット」に対し、こちらは基本の開放式2段寝台。
寝台側の窓は天地が狭く、下段分しかない。



オハネフ25 206

こちらも観音寺行表示。寝台特急「瀬戸」は瀬戸大橋線開業後は高松が終点であった。
「サンライズ瀬戸」で行われているような琴平延長運転などもなく、坂出以西に「瀬戸」が足を伸ばしたことはないため、こちらも架空の表示である。


オハネフ25 206

やはり前位側にもテールライト。現役時代は車両基地でもないと気軽に見られない部分だ。
手持ちの30数年前のNゲージモデル(100番台)ではただの彫刻になっている。




オハネフ25 206

うーん、重機がなければなぁ。



オハネフ25 206

ツメツメの★★★が特徴の表示。B寝台幕は破れている。
車掌室の監視窓は鹿児島にあった時点でこの状態に加工されていたようだ。

今後は宿として運用するための整備が必要。乗降用も兼ねたホームと、車両を雨から守る屋根も設ける予定。
いまは雨よけがまったくなく、早くも傷みが気になるところ…。
保存車が朽ちやすいのは、現役時のように走行して湿気を飛ばすことができず、雨に弱いからである。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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