日も暮れ始め、そろそろ大阪へ移動することを考える。
JR神戸線(山陽線)兵庫駅前のホテルは20時にチェックインの約束。
時計とにらめっこしながら行動していく。
大和路線と接続路線
再び大和路線のお世話になる。大和路線は関西線の加茂〜JR難波間の愛称。
関西線はそのほか起点の名古屋〜亀山がJR東海の電化区間、亀山〜加茂間がJR西日本の非電化区間と3つに大別される。
221系(王寺)
王寺駅にはたくさんの留置線があり、221系などが停まっている。
201系(王寺)
関東には存在しなかったウグイス色の201系。
201系(王寺)
王寺駅は普通列車が多く折り返す駅であり、ウグイス色の車両をじっくり観察できる。
221系(王寺)
体質改善車先頭の奈良行大和路快速8両編成。
201系(王寺)
クハが91番の近ナラND607編成。この列車に乗り込んだ。
王寺駅を出てしばらくすると川が並行するようになる。これは大和川で、車窓がみるみるうちに渓谷の風景に様変わりして驚く。
河内堅上駅はローカルムードたっぷりで、明るければぜひ降りて撮影を行いたい駅だった。
次の高井田はホームからカーブ写真を撮れる駅としてマークしていたが、これも夕方のため諦めた。
その次の柏原(かしわら)から大阪府に入る。 「柏原駅」は関西圏のJR線に3つもある。
残り2つは東海道線『かしわばら』:下り線で滋賀県最初の駅と、福知山線『かいばら』:篠山口から4つめの兵庫県の駅だ。
東海道線と大和路線はともに県境・府県境の駅であることも面白い。
ちなみに王寺と河内堅上の間の駅は「三郷駅」で『さんごう』と読む。「三郷」で私が馴染みなのは埼玉県の武蔵野線『みさと』駅だ。
柏原(かしわら)では大和路快速の通過待ちをするという。
下り(JR難波行が下り。加茂行が上り)線は本線がまっすぐ通過線となり、分岐した線路に対してホームがある。しかしそのホームの向こう側にも線路があった。
それは近鉄道明寺線だった。なるほど、JRと近鉄が同一ホームの両側に来るのか。
構造的には同じ関西線の弥富駅での名鉄を絡めた配線と似ている。
近鉄も撮りたいな。…時刻表を見たら、すぐ来るじゃないか。
近鉄6432系(柏原)
単線かつ行き止まりの柏原駅にソロリソロリと近鉄電車が入線。
私にはこの車両が何系だかさっぱりわからないが、調べたら6432系であることがわかった。
201系(柏原)
私が乗ってきたND607はこのあと出て行ってしまった。
近鉄6432系(柏原)
近鉄のヘッドライト点灯まで待った。
6527+6427という編成なのに6432系というのは解せないが、6422系のワンマン仕様版として新製されたのが6432系で、この末尾27の編成は元々6422系だったがワンマン仕様改造されて6432系に編入されたとのこと。
毎度ながら、近鉄の系列分けはマジカルである。
201系(柏原)
上り線は島式ホームで、王寺行がいる3番線が停車列車、4番線は通過列車が通る本線となっている。
JR難波方面への当駅折返しもあり、やはりこの3番線が使われる。
201系(柏原)
私が乗る列車が到着。また快速通過待ちのようだ。近ナラND613編成。
201系(柏原)
201系のただの快速が通過。暗くてブレる中、1枚だけ行先表示が読める形で写った。
ND613の普通列車に乗って志紀、八尾とかな2文字の駅を続けて通り、おおさか東線に接続する久宝寺駅に到着。
大和路快速に接続するというので、ここでのりかえることにした。
おおさか東線201系(久宝寺)
おおさか東線は現在は学研都市線の放出(はなてん)と久宝寺を結ぶ短い路線。
城東貨物線を旅客化整備したもので、放出以北は新大阪・北梅田(新駅)へ旅客区間を延ばすべく工事が進んでいる。
今回おおさか東線についてはこの列車をちょこっと撮っただけ。編成の写真は動き出してしまってからでマトモに写らなかった。
この駅はかつて竜華操車場・機関区の両端に上下線が分かれる配線でだったが、操車場廃止を経て下り線が150mも北へ移動して晴れて上下線が並んだという経緯がある。
埼玉の武蔵野線新三郷(しんみさと)駅も旧武蔵野操車場を挟んで上下線が360m離れていた。大和路線と武蔵野線は「三郷」でいろいろつながりがある。
201系(久宝寺)
ND613とはここでお別れ。なかなかの混雑っぷりの221系大和路快速に乗り、一気に大阪駅まで移動する。
大阪駅
大和路快速は天王寺から大阪環状線に入り、そのまま環状線を一周して再度天王寺に着いて終着となる。
大阪環状線内は今宮、芦原橋、野田の3駅のみ通過する。
大和路線221系(大阪)
大阪駅で降りる。乗ってきたのは8連の近ナラNB807編成。天王寺からクロスシートに座ったが、夜のため車窓はあまり面白くなかった。
天王寺、西九条、大阪ではとにかく乗り降りに時間を要した。
ロングシートがなくドア周りが閉鎖的であるところに、そこの立ち客がクロスシートゾーンの通路には進んで行こうとせず、さらに駆け込み客があまりに多いという負の連鎖が原因だ。
(大阪)
大規模なリニューアルで大屋根がついたのりば。
各ホームにあった上屋は骨組みだけ残されている部分が多く、オブジェ兼照明器具、というスタンスか?
681系+683系特急「サンダーバード」(大阪)
サンダーバードのリニューアル編成が停まっていたので、その3番のりばに来てみた。
クロ683が4506号だったので、この683系は金サワT46編成のようだ。
681系+683系特急「サンダーバード」(大阪)
新たに加わったイラスト。「サンダーバード」とはライチョウ→雷鳥を横文字にしたものではなく、空想上の鳥。
681系+683系特急「サンダーバード」(大阪)
左が683系リニューアル基本編成、右が681系付属編成。系列は異なるが、リニューアル前後の比較ができる。
681系+683系特急「サンダーバード」(大阪)
えー、681系のほうはボロボロなんですけど…。クハ680が501号だったので、金サワT11編成。
リニューアル車に描かれたイラストは、ロゴのバックに昔から居たようだ。
(大阪)
サンダーバードとこうのとりが発着するホーム。同じ鳥でもなんだかノリがだいぶ違うな。
207系(大阪)
207系はJR西日本になってから登場した系列。
常磐緩行線に1編成だけあった900番台が最初に207系を名乗ったが、VVVFインバータ制御の4ドア通勤形である点以外は別モノである。
19:00発の新快速(撮ってないがおそらく223系だった)に乗り込み、次の尼崎駅から兵庫県に入った。
神戸駅で各駅停車にのりかえ、次の兵庫駅に到着。
321系(兵庫)
1駅間乗ったのは京都駅・大阪駅では撮れなかった321系。
(兵庫)
枕木方向からレール方向に改めたベンチはあちこちの駅で見られた。
酔客や急病人がベンチから前のめりにふらついて線路に落ちたり、列車に接触したりするのを防ぐのが目的だ。
夜の和田岬線
兵庫駅といえば、山陽本線和田岬支線だ。103系の活躍場所として忘れてはならない路線。
2日目の朝にラクに和田岬線を撮りに行ける場所に宿を確保したいと思っていたら、たまたま兵庫駅最寄りのホテルが獲れたのだった。
チェックインのためこの兵庫駅に来たのだが、改札を出る前に時刻表を確認しておこうと見に行く。
なにしろあす日曜は朝夕1往復ずつしか走らないのだ。
(兵庫)
あれ? 土曜日の和田岬行終電は20:05か。本線のホームから103系はいないのを確認している。
いま19時半すぎだから、これから電車が来るんだな。正直、この夜の電車はノーマークだった。
ホテルのチェックインは20時としたが…遅れるとしても前もって電話さえしておけば問題ない。
そんなこんなで、自動改札機に1デイパスを突っ込んで和田岬線のりばへ出る。
(兵庫)
中2階的な本線とののりかえ通路の高さからスロープをのぼるとホームがある。
すると、列車の接近放送。あまりのタイミングのよさに鳥肌が立った。
103系(兵庫)
6連のスカイブルーの103系が到着。例え戸袋窓がつぶされても、懐かしさがこみあげてくる。
この路線のためだけに所属している近アカR1編成。予備車はなく、検査等での代走は207系が務める。
103系(兵庫)
1駅間なので「普通」って入れなくてもいいと思うな。
103系(兵庫)
6連対応のホームも上屋があるのは半分以下といったところ。
先頭の顔には光が当たらない。
103系(兵庫)
広告は一切ない、用途がはっきりとした車両。1枚目・クハ103-254、2枚目・モハ102-545。
103系(兵庫)
私以外のりばにいない時間が続く。まさに貸切状態。
ただ20時のチェックインに間に合いそうなので、列車の出発は見送らず駅を出ることにした。
(兵庫)
和田岬駅には改札口はなく、代わりに兵庫駅和田岬線のりばに券売機がある。
和田岬からの乗客はこの兵庫駅で初めて改札を通るのだ。
逆に本線側から和田岬線のりばに入ると、のりば入口の改札機を通った時点で和田岬まで乗って駅の外に出た扱いとなる。
(兵庫)
兵庫駅は改札内外とも洋風の古き良き意匠が残っている。
(兵庫)
駅入口を撮影してこの日のJR線撮影は終了。
駅からほど近いホテルにほんとに20時ちょうどにチェックインした。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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