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2015/09/30

15.9.22 グリーン車の一日・1

シルバーウィーク。私を含め仕事が土休日が休みの人にとってはありがたい年となった。
ただ、ここまでごっつり休める年はまたしばらくないらしい。

私は最初の土日はダラダラして、月・火でどこかに撮影にでもでかけようと考えていた。
そのシルバーウィーク直前、情報サイトに「銚子電鉄に伊予鉄の車両が現れた」との記事が。
クリーム色に濃淡オレンジの帯が入った伊予鉄車は終点の外川(とかわ)駅の側線に入ったという。
現在すでに2編成が伊予鉄(元をたどると京王の車両)から移ってきて主力車両として活躍しているが、3編成目となる車両が来たわけだ。

私が住む市川市と銚子市は同じ千葉県内でも東西の端に位置しておりなかなか気軽に行ける距離ではないのだが、ころころと車両が姿を変える銚電はいつか訪れたいと思っていた。

今回のニュースで、重い腰がようやく動いた。
21日、10時すぎに車で出発。湾岸市川ICから東関道へ…と思ったら、なんだか湾岸習志野のほうまで渋滞の様子。
連休真っ只中だしイベントも絡んでるんだろう…仕方ない。
では、京葉道路で…と船橋ICから入る。ところが、また長い渋滞が始まる。しびれを切らし幕張ICで下り、この日の銚子行きは早々に諦めた。


しおさい

日は変わって22日。渋滞とは無縁の電車移動をチョイス。
特急しおさい1号が夏からこの連休まで船橋に臨時停車することが決め手となった。通常は錦糸町—千葉間は無停車なのだ。

7時すぎに原木中山から東西線で西船橋へ出て、そそくさとみどりの窓口へ。
到着時、7番線には表示器をフルカラー&白色LED化した36Fがいた。未記録のため撮りたい気持ちもあったが、ここは席の確保を優先。
列車の混雑状況がまったくわからないので、グリーン席と指定席の空きを訊く。
「指定席が4席、グリーン席が34席空いています」とのこと。
指定席は間違いなく隣に人がいるな…ならばスカスカのグリーンにしちゃえ。ついでに海側A席を指定して席を確保。
一緒に西船橋—銚子のきっぷも往復で購入。2日間有効。旅気分がかき立てられる。

総武緩行線で船橋へ出てから、時間があったのでラチ内のそば屋で朝食。そして快速線ホームへ。





255系特急「新宿わかしお」(船橋)

現れたのは私の乗る特急ではなく、安房鴨川行の特急「新宿わかしお」。
毎日運転の外房・内房特急は京葉線東京駅発で、今年3月のダイヤ改正以降すべてE257系500番台に統一されているが、土休日運転の「新宿わかしお」「新宿さざなみ」は255系となる。




E217系(船橋)

この快速の次が私の乗る列車。


255系特急「しおさい」(船橋)

特急しおさい1号到着。車両の記録のため最後尾1号車の乗車位置で待機した。



255系特急「しおさい」(船橋)

255系の乗車は1回あるかどうか。海浜幕張の職場にいた際、2回ほど特急を東京まで短距離利用したことがある。255系とE257系500番台が各1回、もしくは2回ともどちらだったか…。
この運転台背後のデッキが前面展望デッキでもあることは今回初めて知った。

おそらく、房総特急に乗ること自体も上に挙げた短距離利用のみ。10代の頃小淵沢から船橋まで183系の「あずさ」に乗ったことはあるのだが、基本的に房総特急は船橋に停まらないし、房総半島へ行くとしても車で行っちゃうので使う機会がなかった。

自席で荷物を落ち着け、検札に備えきっぷを出しやすくして窓の外を見ると、もう津田沼の緩行の引上線が見えてびっくりした。
津田沼通過だとあっという間だな…と感心したが、そうか…1号車から4号車に移動していた時間もあるな。
どうにせよ、快速停車駅の津田沼や稲毛をスイスイ飛ばし、あっという間に千葉に到着。

千葉から先は複々線から複線に切り替わる。佐倉までは成田へ行く列車が多く走るが、風景は途中からローカルムード満点になってきて、トンネルも1カ所ある。
佐倉からは複線の成田線が本線かのように、総武線は単線で東に分かれていく。線路際ギリギリまで藪が迫る区間が多く、視界が開けると、森に囲まれた水田や畑がひろがる。
八街では上りしおさいと交換。後からやって来た上りしおさいがホームにいたほとんどの客を飲み込んで出て行ったのにはびっくりした。もしかしたら佐倉までしれ〜っと乗って成田線からの快速にのりかえるなんて人も…? いやいや、そんなことはないと祈ろう。

成東で東金線を分ける。東金線は切り欠き式の0番線使用がメインで、209系千葉行が待っていた。
成東からは左右がだだっ広い…という感じの風景が続く。海岸線は線路から遠く、海は見えない。

ちょこまかと停車を続け、八日市場を出ると列車がスピードアップ…したと思ったが、これは間違い。
レールのジョイント音が増しただけであった。八日市場まではロングレールの上を走っていたことがわかる。

飯岡を出ると線路は築堤に変わる。左右に藪が迫ったかと思うと、一挙に囲まれトンネルに飛び込んだ。
トンネルを出ると、左右に風力発電の風車が目立つようになる。そのうち成田線が左に並び、再合流駅の松岸を通過。

線路脇の醤油工場に貨物のプラットホームの跡らしきものが見えると、ほどなく銚子駅に到着した。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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