次の列車の時刻はまだまだ先。さらに徒歩で先の駅を目指すことにした。
ファンシーな たい焼屋の駅
線路に沿った道路が続いているので、そこを進んでみる。
(仲ノ町—観音)
仲ノ町からすぐの第四種踏切。工場の敷地へつづくものだ。ここだけ切り取ると臨海貨物鉄道にも見える。
(仲ノ町—観音)
仲ノ町駅からはずっと道路が線路と並行。この位置の踏切で道路は線路の反対側に出る。
(観音)
踏切を渡った後、ふとホームがあることに気づいた。
(観音)
銚子から2つめの観音(かんのん)駅。この駅舎も建設会社経営時代に欧風に変身した口だ。それらの駅の中では、いちばんマトモに残っているのかもしれない。
田舎の町をファンシーな感じにしてしまうのは、80年代と90年代の境目ごろに若者が殺到した清里(小海線が通っているあそこ)にそっくりだ。
(観音)
観音駅といえばたい焼。旅番組等メディアには幾度となく登場している。
現駅舎よりずっと前の1976(昭和51)年からやっているそうだ。『およげ!たいやきくん』が流行った年とのこと。
せっかくなので1つ購入。私はついついクリーム味を買いがちであるが、ここでは基本の小倉あんをチョイス。サイズが大きくあんもたっぷり入っていて食べ応えがある。
(観音)
私以外の客はいない駅舎内。ベンチへ向かうとシニア世代の駅員さんが一服中だった。
「どこからいらっしゃったんですか?」と話しかけられたことをきっかけに、たい焼を頬張りがてらしばらくトーク。
2000形車両の話になると、「見る人によって『京王線』だったり『井の頭線』だったりと違ってますね。私はあまり詳しくないんですが」とおっしゃっていた。きっとシニア世代になってから委託で駅係員をやっている、という感じだと思う。
ちなみに今回の元伊予鉄700系に関しては「車両代はたった150万円だが、輸送費が高かったようだ」とのことだった。
(観音)
次の銚子行は11:22、外川行は11:42発だ。また歩いて次の駅を目指すか。
幽霊列車の次は幽霊駅
観音駅を出て、線路と交差している主要道路を左に進む。線路に沿った道が見当たらないのだ。
すぐ目に入るのは円福寺という大きなお寺。さらには道の先に赤い五重塔も見える。観音駅の名前はこのお寺の「飯沼観音」から来ているようだ。
五重塔を近くで見ていきたい気持ちもあるが、次の列車を撮ることを考えるとあまり寄り道はできない。スマホの地図アプリなど使わずカンを頼りに進むことも楽しんでいるので。
後飯町という交差点で右折、銚電の方向へ延びているであろう道路に入り、ほどなく上り坂となる。
途中の交番前に地図があり、道なりに進むとその先に本銚子(もとちょうし)駅があることがわかった。
そこそこの長さの上り坂を上ると、見覚えのある踏切に出た。
2000(平成12)年頃だったか、初日の出を見ようとこの銚子へ車で訪れたことがあって、朝になってから延々続く大渋滞にハマった。
途中になかなか信号機がなくストレスがたまったが、この踏切を過ぎて坂を下りていったところでようやく渋滞から解放された記憶があるのだ。
本銚子駅はその踏切から分かれる坂道の脇にあった。
(本銚子)
あらららら。グニャリとゆがんだ駅名看板は調子が悪そう。ぜんぜん「ほんちょうし」じゃないんじゃないの? パイプでできた改札ブースもよく見ると途切れているところがある。
カーテンが閉められた出札窓に、デハ1001の幽霊を置いたらとっても怖いだろう。とにかく、隣の観音駅とは何もかもが違う。
(観音—本銚子)
例の踏切に戻り、列車が来るのを待つ。観音方は左カーブで緑の中に消えていく。
警報機が鳴いて、そのまま踏切でカメラを構える。
2000形(観音—本銚子)
本銚子駅に停車中の2001Fをズームで。踏切から撮ると障害物があるので縦アングルに。踏切と駅との間の線路際か、上に見える歩道橋で待っててもよかったかもな。
2000形(観音—本銚子)
駅を出て、木漏れ日を受けつつ列車が進んで来る。踏切の遮断棹は線路に向かって左側にしか付いていない。長さは道幅の半分強というところか。
2000形(観音—本銚子)
緑の中へグリーン車が消えていく。もはや保護色。
(本銚子)
駅近くの地図ではこの先線路に並行した道はないようで、ここから電車に乗ることにした。1編成しか動いていないので、当然2001Fの戻りを待つこととなる。
待合室の時計の脇にはJR東日本風の駅名標をプリントしたものが貼られている。壁のはがれ方は「廃墟になりかけ」的レベル。
(本銚子)
待合室の窓には来月からの運賃値上げのニュースが貼られている。
2000形(本銚子)
銚子行出発から28分、ようやく外川行が来た。
値上げ貼り紙を撮ったときにカメラのモードをいじったままにしていて、若干ピントがおかしくなってしまった。
デハ2001車内
ここでこの日初めての銚電乗車。本数が少ないせいでさすがに車内は混雑している。
乗務員室背後の幕板に「厳島神社」の絵馬が付いている。
さて、小学生以来の銚電。当然2000形は初乗車だし、京王2010系そのものも初めてだ。
冷房付の車両だが窓は開けられていて、OFFになっているようだった(どこかで「始発駅停車中のみONになっている」的な話を読んだっけ…)。
無人駅が多いのか、車掌さんは大忙し。私も車内で外川までの車内券を購入した。
考えてみれば、特急「しおさい」のグリーン車でやって来て、銚電も「グリーン車」。私自らこの編成を導いたのかな?(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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