中京詣で2日目。
朝から野球をやり、昼メシまで仲間と過ごした後、桑名駅前でリリースしてもらい、名古屋最終こだままで撮り鉄&乗り鉄タイムに。
北勢線西桑名駅を覗くと、三重交通カラーの車両がいるじゃないか。
雲隠れ
時刻を調べるともうすぐ出発のようだ。西桑名駅を出てすぐの道路脇から撮ることに。
270系+200系(西桑名—馬道)
モ277が付随車のみの200系3両を引き連れる編成。
湘南顔の200系はもともと三重交通モ4400形で、3車体の連接車。なので、車体間に台車が1つ、3両で台車が4つという構成。
北勢線が近鉄となった後、直角カルダン駆動の取り扱いが煩雑ということで3両仲良く付随車化された。
昨年10月に北勢線開業100周年記念事業の一環でこの三重交通時代の塗装に復刻された。
この200系だけ毎年会えずじまいだったが、今年ようやく会うことができた。三枚目悪者風顔だった三岐鉄道カラーも撮りたかったな。
なお、近鉄出身のモ277も塗装を合わせる予定があるとか。
今回は北勢線はついでであり、メインは養老鉄道。こちらも近鉄時代の復刻カラーの車両が走っているがいまだ撮れていない。
桑名駅へ入る。駅はJRと近鉄がラチ内で一緒になっており、中間改札はない。そして近鉄のホーム上に養老鉄道への改札があり、養老鉄道ののりばへはきっぷがないと入れないことは知っている。
最初に困ったのは養老鉄道のきっぷをどこで買うのかということ。
桑名駅東口はJRと近鉄できっぷ売り場が分かれている。近鉄の券売機には養老鉄道のボタンなどない上、養老鉄道の運賃表や地図すら見当たらない。落ち着いて眺めると、近鉄の券売機の頭上に緑色の案内表示があり、養老鉄道は専用の券売機を使え、とある。
近鉄の自動券売機の左には特急のきっぷ購入に対応する有人窓口があり、複数の人が順番待ちをしている。
その順番待ちの人の奥・壁の近くに、精算機のように独立して1台ぽつんと置かれた養老鉄道の券売機を発見したが…「発売中止」となっている。
有人窓口で訊くしかない。次の電車までは少し余裕があるが、特急のきっぷを買う客がモタモタしていて若干イライラしつつ、順番が回ってきた。
「養老線のきっぷが買えない」と言うと、「雨で規制がかかっていて途中までしか走っていない」と言われる。
どこまで行くのか訊かれ、「とりあえず多度まで」と答えた。近いところの主要駅であるが、何の知識もないのが本音。
すると、桑名駅の乗車証明書を出され「これで改札を入って、ホームの券売機できっぷを買って下さい」と言われた。
ようやく近鉄ホームに下りる。
養老鉄道の券売機に行くとまたもや「中止」の文字。駅員に訊くと「美濃松山までしか行かない」と言われる。多度の次の駅だ。
ならばそこま行ってしまえ、と「美濃松山まで」と告げると、駅員が券売機の中止を解除、ようやくきっぷが買えた。
2000系(桑名)
近鉄の電車が来たので撮影。2000系といえば名古屋線準急。
21020系(桑名)
アーバンライナーnext。撮影は4年ぶり。米野駅で撮った前回同様、撮れたのはテールだけ。
養老鉄道改札を入る。待っているのは旧近鉄カラー・現在の養老鉄道標準色の620系。
620系(桑名)
本当は途中で下りたりしながら大垣まで行きたかったが、昼間の美濃松山行は珍しいのでこれはこれでいい記録にはなった。
先頭かぶり付き(ロングシートあり)で出発。
長島にいるときから多度方面の山に雲がかかっている姿は見えていたが、雨は降っていない。
レールはいろいろなところを通り、水耕地帯や山の脇、築堤などそこそこ変化に富んでいる。
途中の下深谷で交換したのは…残念ながらこれまたマルーンの車両。美濃松山までの駅数を考えても、きょう見られるのはマルーンだけになりそうだ。
多度は播磨、下深谷、下野代の途中駅よりも少し格が上の雰囲気があり、駅前も建物が多い。
あっという間に終点の美濃松山に到着。国道近くの立地だが、周りは山が目立つ以外はこれといったものがない。
620系(美濃松山)
1線スルー式の交換駅。ホーム間の連絡通路は特にはなく、公道の踏切が結んでいる。
集札の際に運転士氏に折返し発車時刻を訊く。運転実施区間の各駅では通常ダイヤと同じ時刻に列車が来るようにしているようだ。
(美濃松山)
駅前からの眺め。長島から見たのはこの山に雲がかかっている絵。この美濃松山駅では雨は降っていないのだが、この先進むと雨が凄いようだ。美濃松山折返しはあくまで折返し可能駅の北限がここであるということだろう。
620系(美濃松山)
列車が来ない大垣行1番ホーム。画面右に見えるのが小さな待合室。この駅には改札口や駅舎はない。
620系(美濃松山)
自転車の持ち込み可能な「サイクルトレイン」でもあるが、この日そんな光景に会うことはなかった。
(美濃松山)
1番ホームからの眺め。
620系(美濃松山)
貫通扉には補修痕。養老とは路線が通る町の名前であるが、養老線は近鉄車の養老の地でもあるのだ。
ホームの発行機で乗車証明書を取ってから再度乗車。先ほどと同じく下深谷で交換となる。
運転士さんに「桑名まで行く」と伝えて、対向列車をホームで迎える。
620系(下深谷)
これにて養老線撮影はおしまい。ラビットカーやクリーム+紺帯は姿すら見ることができなかった。
桑名へ戻る。精算の仕方がよくわからず駅員に訊くと、養老ラチ内にある券売機で乗車区間相当のきっぷを買う形であった。そして、乗車駅証明書ときっぷを見せて近鉄・JRラチ内に入るのだ。
私はJRにのりかえるので、一旦東口の改札できっぷと乗車証明書を出して出場し、PASMOで改めて入場した。
養老鉄道そのものがICカード非対応で、きっぷも磁気券ではなく、桑名駅の構造上とってもわかりづらい。設備投資が大変なのかもしれないが、北勢線のように運賃周りが近代化されるとありがたい。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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