池袋線のつづき。
西武は撮影に出かけた回数が少ないのに、沿線写真が多いというのが私の中では珍しい。なにせ最大でも70mmまでのズームのコンパクトカメラだったから、沿線で撮っても引きの画が多くなる。
そんな引きが多い写真たちをいまは大胆にトリミングしたりしてアップしているのだから、便利な時代になった。被写体が小さい分、画質はよくないのだが。
今回はカーブを行く池袋線。
場所は『鉄道ダイヤ情報』誌の「東京ベストアングル」で紹介されていた保谷—ひばりヶ丘間の踏切で、前回の桜台近辺も同じ情報源から同日に訪れたものだ。
101系(保谷—ひばりヶ丘・1991)
準急のほうは手前・飯能方が101系4連で、後ろ・池袋方は新101系4連という8両編成。ベンチレーターやクーラーキセの違いがわかる。
この日は一眼レフ持ちの友人と一緒に回ったのは憶えているが、駅からどう行ったかは忘れてしまった。
ネットで現在のここでの写真を探してみたら、背後のゴルフ練習場手前の木立が消えて住宅が建ったようだ。架線柱が今っぽいパイプ式のものに建て変わったのが大きな変化だが、カーブ内側の農地は変わってないようす。
101系(保谷—ひばりヶ丘・1991)
101系は種別表示器がないので、優等列車は正面窓助士側にカラフルな種別札を掲げていた。101系列は側面に行先・種別表示器がなく、案内面では不十分。ラッシュ時は種別が多岐に渡る池袋線ではなおさらだ。
準急のほうの車両、よーく見ると、101系なのに角形ベンチレーターを装備している。
調べると、175F・177Fの4連2本のみの存在だったようだ。この2本は分散形クーラー(パンタ付車は集中形)で登場した試作冷房車6編成のうちの2本で、集中形への改造の際に初めてベンチレーターが取り付けられたため、新101系と同じ角形になったようだ。…そうすると、この記事で最初の写真の準急の池袋方も確率は低いがこの2本のうちのどちからの可能性はあるわけだ。
残る4本の試作冷房車は4000系へ機器を提供するため集中形に改造されることなく廃車になった。
そんな貴重な編成だったのに被られてよく見えないのが残念。
…と思ってたら、手持ちのポケットアルバムに入れていなかった写真の中に1枚見つけたので、記事アップ後、ここに写真追加。
101系(椎名町—東長崎・1989)(f)
これまた沿線撮影なので屋根上機器が見えづらいのが難だが、先頭の角形ベンチレーターが見える。
車号は見えづらいが、この飯能方クハは下1ケタが7に見えるのでクハ1177…つまり177Fじゃないかと思う。
101系(保谷—ひばりヶ丘・1991)
ひばりヶ丘方は直線からカーブが始まるところで、踏切の前後とも王道アングルという感じ。この直線側は午前中向きか。
新101系(保谷—ひばりヶ丘・1991)
新101系2連口が池袋方についた8両編成。飯能方は6連なので101系。前記事の練馬での写真では2連口が飯能方についていて、組み方もいろいろ。
101系は4連口と6連口、新101系は2連口と4連口があり、301系が8連口のみとなっている。
国鉄のような3ケタ系列名を使ってきた西武だが、車号は基本的にモハ・クモハが3ケタ、クハ・サハが1で始まる4ケタで構成される。モハであれば最初の車両は「モハ101」、ユニット相手が「モハ102」、次のユニットは「モハ103・モハ104」…と、形式の数字から進番していく。
ただし、101系の6連口は4連にモハ1ユニットを、301系は4連口にモハ1ユニットとサハ2両を追加したもので、ともに追加された車両は国鉄風のモハ101-xxやサハ1301-xxというようなハイフンを使用しxxの部分を1から進番する車号になった。
この工夫により、基本的に「固定編成内の車号下2ケタは2通り」という法則を維持している。
例)【2連】クモハ287+クモハ288
【4連】クハ1149+モハ149+モハ150+クハ1150
【6連】クハ1205+モハ205+モハ206+モハ101-205+モハ101-206+クハ1206
【8連】クハ1303+モハ303+モハ304+サハ1301-3+サハ1301-4+モハ301-3+モハ301-4+クハ1304
この「下2ケタ2通り」の法則は2000系列・3000・4000系も一緒。6000系以降は「固定編成内の車号下2ケタは全車同一」と進化した。
301系(保谷—ひばりヶ丘・1991)
ブラックフェイスに赤い急行表示が映える。
それにしても、割と同じ位置でシャッターを切ってるな。フィルムが勿体ないので当時のカメラでは連写はしていないんだが。
…電車から手を出すのはやめましょう。大きさからして、子どもだな…。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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