先月房総のスカ色113系の写真を載せたので、今度は湘南色を…ということで、東海道線のなつかし写真。
房総の続きでやろうと思い準備しておきながら、リアルタイムの記事を優先したのでアップが遅くなってしまった。
東海道線は東京と神戸を結ぶ、説明不要の日本の鉄道の大動脈。複々線区間や旅客列車が走る貨物線も多く、さまざまな列車が運転されている。
「湘南色」は東京口の中距離電車用に作られた80系に塗られた塗色で、茶畑の緑とみかんのオレンジと言われているが、その「由来」は後付けだという。新性能車の近郊形111系・急行形153系にも継承。その後113・115・165・169系の標準色となり、さらには修学旅行用の任を解かれた155・159・167系や飯田線の80系以外の旧型国電もこの色を纏った時期がある。
またステンレス車の211系や213系の帯、JR東海の鋼製車…103系・119系・123系やキハ11・キハ40系などにはアイボリーベースでの帯色、「踊り子」用185系のリニューアル塗色にもブロックパターンで用いられた。
東海道線113系・14系「サロンエクスプレス東京」(東京・1988)
起点・東京駅の113系。クハはデカ目・非ユニット窓。写真当時は鶴見—大船間では横須賀線のスカ色113系とグリーン車付15連同士で競演したが、A-A基準やATCの制限がない東海道線のほうが古い車両がしぶとく混じっていた。
隣は「サロンエクスプレス東京」。団臨列車は品川発着が多く、その名の通りの東京駅まで入る機会は少なかった。サロン東京メインの写真はこちら。
現在の東京駅は新幹線ホームが増え、中央線はかさ上げされて重層高架となった。そのため、新・中央線高架を1・2番線とし、京浜東北北行・山手内回りが旧中央線ホームへ入り…という形で在来の線路の番号は西側へ2線ずつ移動した。写真はその移動前で、「8」の表示は現在の10番ホーム。そして113系のいる場所はJR東日本の新幹線ホーム20・21番線に生まれ変わった。
写真左には工事中の水色のネットが見えるが、そのスペースも元は11・12・13番線があった場所。11番線はホームに接しない中線で、ブルートレインの機回しなどに利用されていた。こちらは現在の22・23番ホームとなっている。
東海道線113系(品川・1988)(d)
東海道線113系(品川・1988)
東海道線東京口の113系は付属編成が東京方に付く。横須賀・総武快速線とは付属編成の位置が逆になっている。現在の211系やE231系とは違い付属は横総に同じく4連で、JR東海車が入ることも多かった。JR東海車はボックスシートに枕カバーがかけられていてすぐわかる。また側面腰のJRマークも小さめ。東京口でも東海車だけの4+4の8連の列車があった。
東海道線113系(品川・1989.8)
東海道線113系(東京・1989)
現在はステンレスカーばかりになった東海道線普通列車。この頃は211系も走っていたものの、113系は圧倒的な勢力を誇っていて、見飽きるほど見ていたが…写真の点数が思いの外少ないのは毎度ながら悔やまれるところ。
東海道線113系(東京・1990)
1989(平成元)年、「東海道線」に「快速アクティー」が登場した。これは、主に並行路線のない大船以西で通過運転を行うもので、辻堂・大磯・二宮・鴨宮・早川・根府川と大船の手前の戸塚も通過をする列車となった。特急「踊り子」の停車駅整理による補完列車の位置づけもあったようだ。
京浜東北線も田町—田端間では快速運転を行うため、並行の両線で快速表示の列車が走るという不思議な光景が生まれた。
現在のアクティーは辻堂・大磯・二宮・鴨宮のみの通過で、あまり快速の意味を成さなくなってきている感覚。湘南新宿ラインの快速(横浜以西は東海道線普通列車と同じ)と特快(横浜以西はアクティーと同じ)も混じり、わけがわからなくなっている。ほか、川崎・横浜・戸塚を通過する通勤快速の設定もある。
東海道線113系(大船・1992.5.11)
並行してきた横須賀線が正味の横須賀線となって分かれていく大船駅。ここから西は系統的には一人旅となるが、貨物線が並行し相変わらず複々線が続く。
東海道線113系・京浜東北線103系(品川・1992.12)
東京—横浜間ではこの「東海道線」と並行して、各駅停車担当の京浜東北線が走っている。「東海道線」は普通列車だが、有楽町・浜松町・田町・大井町・大森・蒲田・鶴見・新子安・東神奈川と横須賀線が並行する保土ヶ谷・東戸塚にはホームがなく、快速列車的な存在になっている。これは東北本線赤羽—大宮間も同じだ。
西の京都—神戸間(—山陽線西明石)でも同じようにスカイブルーの103系が各駅停車を担当していた。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
1 件のコメント:
民営化後の東海道線東京口の大目玉は東海車の付属編成ですよー。
後年、東海車は床下とスカートが灰色塗装だったので全検出場直後の車両に違和感を覚えましたね。
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