2019/07/15

19.7.15 さぬき鉄2019・9/志度線・房前公園

ことでん志度線で今橋駅から房前駅まで移動した。


丘の上には


(房前)

房前(ふさざき)駅は無人駅。ホームには小さな屋根とベンチが備えられている。
奥に見えるのは八栗の五剣山(ごけんざん)。特徴的な形の部分は雲に覆われている。



(房前)

かつては交換駅であり、反対側のホームが姿を残している。


(房前)

ローカル駅感を醸す傾いた駅名標は、志度線のカラーリングでポップなデザインなのがミスマッチ。



600形(塩屋—房前)

終点の琴電志度は2つ先であり、723Fはいそいそと戻ってきた。
駅の瓦町方にある踏切で出迎えた。



600形(塩屋—房前)

後追いも。奥に志度湾が見える。
S字カーブの先の生け垣すれすれ…というか、擦ってないか?

踏切を渡って丘へ上がる道を進むと、房前公園に出る。
ここにはことでんの引退車両が静態保存されている。



335号(房前公園)

335号はことでん開業時に用意された3000形のうちの1両。
5両が造られた3000形は300・315・325・335・345と付番された。
同時に登場した1000形(100・110・120・130・140)とは車体や台車の違いがあったようだが、利用する側にとっては些細な差だ。
ともに形式が4ケタなのに各車3ケタ表示であることや両形式で進番の仕方が違うことの真の理由は、資料がなくわからないんだそう。



335号(房前公園)

335号と345号は瓦町駅の琴平線・長尾線と志度線の分断後に志度線で活躍した。
そのうちの335号が2007(平成19)年から当地で静態保存展示されている。
屋根はあるといえ側面は吹きっさらしであるため、外板の傷みはどうしても出てしまう。
車両は顔が南北方向になるように置かれていて、南を向いた「志度のサボは日当たりのせいか色あせている。



335号(房前公園)

サイドビュー。現役の300号のような楕円窓はなくなっている。
ただし300号の楕円窓も21世紀に入ってから再現されたものだ。



335号(房前公園)

北を向くこちらの顔のサボは日が当たらないせいかキレイな状態を保っている。


335号(房前公園)

台車はオリジナルではなく、現役時代に阪神881形からの発生品に差し替えられているそうだ。
オリジナルは23号が履いているような弓形台車だった。


335号(房前公園)

東側の屋根の下はプラットホームになっており、車内は開放されている。


335号(房前公園)

志度線カラーを用いた「ホーム」の駅名標。
屋根も含め、房前駅のものよりよっぽど立派である。


335号(房前公園)

入っていきましょう。



335号(房前公園)

淡緑の壁、ゴールデンオリーブのシート、木製の床。
昨日乗車した300号との違いは楕円窓の有無だけだ。




335号(房前公園)

ことちゃんがうどんをすするラインカラー制定後の路線図と、ICカード『IruCa』の広告が時代の感覚を麻痺させる。


335号(房前公園)

荷棚の梁も300号と一緒。



335号(房前公園)

ピンクはグレーになっていた。まるで血を抜かれた様を示しているようだ。



335号(房前公園)

電球や各種の装飾がステキな運転室周り。3000形と1000形の違いの説明が書かれている。


335号(房前公園)

ものすごく前後が狭く居住性の悪い運転台。
実際座ってみて、同じ車両が現役で走っていることのすごさ(いろんな意味で)を思い知った。



335号(房前公園)

扇風機はもちろん回っていない。
車内は展示車両独特のホコリの臭いがしていた。
ひとまず、今後も荒らされることなく末永く展示されることを祈りたい。


丘の下には

非鉄の用事の時間もあり、さきほどの踏切に下りた。801号を先頭にした3両編成が来た。



600形(塩屋—房前)

801号につながっていたのは、きのうと同じ腐れ縁の621Fであった。
この写真の奥の海岸カーブに移動してみる。


(塩屋—房前)

この海岸カーブはご覧のようにグレーの擁壁が建っているが、わりと新しい時代のもののようだ。




600形(塩屋—房前)

現れたのは625F。今橋から乗った列車では大町ですれ違った。
カーブは襟のような擁壁で海と絡めづらくなっている。
この場所は「房前の鼻」と呼ばれているそうだ。


600形(塩屋—房前)

後追いはおでこが飛び気味。シルバーの車番がそれを強調する。



駅付近の漁港から、志度線は海に入…るわけではなく、漁船のドックと思われる。
写真右側に見えるのが台車で、船の下にかまして引き揚げるんだろう。


(房前)

房前駅に戻った。
行灯式の列車接近予告装置が、志度方の隣駅である原駅を列車が出た旨を知らせる。



600形(房前)

海岸カーブで撮った625Fが志度から戻ってきた。


600形(房前)

625Fは『ことちゃん源平号』。屋島付近の源平合戦の古戦場・壇ノ浦にちなんだもの。
この列車に乗り、瓦町方面へ少し戻る。


600形(塩屋—房前)

源平号の車内から志度湾を眺める。車内は他の編成と何も変わらないが。


600形(六万寺)

六万寺駅に到着。


(六万寺)

無人駅だがホーム前後に出入口があり、乗務員さんは面倒くさいかも。


(六万寺)

「六万寺」の文字が左に寄った感じの駅名標。
そして駅名標自体も左に寄っていると言うか…前の写真でその位置のヘンテコさがわかる。



600形(八栗—六万寺)

屋島をバックに撮ってみた。編成は最初に載った723F。
丸みのあるおでこがここでも飛んでしまった。
この駅に来たのは非鉄の用事のためであるが、この旅初のスカであった。
…非鉄の用事を具体的に書いてないもんだから、スカとかもう何だかわかんないな。


600形(六万寺)

カーブは駅のすぐ目の前であり、723Fでまた志度方面へ進む。


600形(塩屋)

房前の一つ手前・塩屋駅で下りた。



600形(塩屋)

「房前の鼻」へ向けて723Fが進んでいく。画面右奥に房前公園がある。



(塩屋)

六万寺駅でスカされた非鉄の用事を当駅で穴埋めし、そそくさと駅に戻る。
この駅はトイレがあるようだ。



600形(塩屋)

くされ縁・621Fがすぐに来てくれた。

こんどは終点・志度まで乗り切った。
なお志度駅のみ高松市からはみ出してさぬき市に位置している。


600形(志度)

志度駅で初めてサイクルトレイン利用者を見かけたので思わずぱちり。
めっさカメラ目線やった…。



600形(志度)

おじさん夫婦が自転車を載せていた801号。
志度方の貫通路は800番台化の際にふさがれて固定窓が設けられた。
700形2本を除いて、連結する相手の顔の中央に貫通路がないためだ。



600形(志度)

志度駅は行き止まり駅。



600形(志度)

列車は短い時間で折り返していく。
列車がいた反対側ものりばになっているが、夜間留置用に使われているほか、朝の2番列車の発車のみ営業運転で使っているそうだ。おそらく留置の車両がそのまま出て行くんだろう。



(志度)

ホームの様子は途中の無人駅とまったく変わらない。




(志度)

雰囲気のある駅舎はパステルカラー。
銚電のようなファンシー化の流れでもあったんだろうか?

これにてことでん志度線とはお別れ。
結局瓦町—今橋のひと駅間だけ乗ってないわけか。あとちょっとで完乗してないのは気持ち悪いな…。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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