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2018/07/21

18.7.16 さぬき鉄・8/善通寺・琴電琴平・高松・高松築港

高松から7200系の普通列車琴平行に揺られ、善通寺へ向かう。
高松駅で会えなかった「アンパンマントロッコ」編成とは高松運転所に達する前にすれ違った。


南風&アンパンマン街道

讃岐の山は上層がサヌカイトという安山岩でできているものが多く、絵本のようなおむすび山になる(その流れの説明は詳しいサイトに譲ります。「讃岐の山」でググると出てきます)。
車窓にそんな山々を遠くや近くに見ながら、多度津駅まで進む。
多度津は工場があるものの、本線から離れ引込線でつながった場所にあるため列車から眺めることはできない。
高松駅で会った『四国まんなか千年ものがたり』のキハ185系が私の乗る列車のとなりの線路にいた。

多度津から列車は全線単線の土讃線に入る。1つめの金蔵寺(こんぞうじ)を経て、2つめが善通寺駅。


土讃線7200系(善通寺)

土讃線は多度津—琴平の4つの駅のあいだだけ電化されていて、予讃線からは気動車特急のほか普通電車も乗り入れてくる。



(善通寺)

この16日は善通寺市のレンタサイクルを借りて同市内や琴平町を回る。
非鉄の用事と撮り鉄の両方が目的。

非鉄の用事を2軒こなし、善通寺駅に戻る。
予定では213系改造のイベント列車「ラ・マルことひら」が11:37から12:05まで停車するはずなのだが、居ない。



土讃線7000系+7200系(善通寺)

駅の外から。
高松駅でも見た7000系と7200系の4両編成。121系時代のように色が揃わないのが残念。

岡山発着の「ラ・マルことひら」は7月豪雨の影響で運休したと判断し、駅を離れる。
このあと同じく岡山からの「瀬戸大橋アンパンマントロッコ1号」が1時間弱後に現れ、琴平から短い時間ですぐ折り返してくる。
高松運転所手前で送り込み回送を見ているので、こちらは会えるはずだ。
「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」は高松から「2号」で岡山へ出て、岡山から「1号」で琴平、琴平から「4号」で岡山、岡山から「3号」で高松、という順番で進んでいく。


2000系特急「南風」(善通寺—琴平)

沿線撮影ポイントを探る中、先に見えている踏切が鳴いた。なんとか列車に間に合い、後追い撮影。
善通寺駅近くにいたとき「南風が遅れている」との放送が聞こえていた。時刻表で見るかぎり「南風10号」と思われる。

次の踏切が田んぼの中にある。一度線路から離れたところまで進み、踏切へ出られそうな道へ回った。
顔も側面も日が当たるのは線路西側なのだが、架線柱が被るので、踏切を渡って東側へ。
田んぼを入れるため、踏切から進んだところにある舗装された場所に立った。



土佐くろしお鉄道2000系特急「南風」(善通寺—琴平)

先ほどの上り「南風10号」から13分後、踏切が鳴って現れたのはアンパンマン車両の下り「南風7号」だった。
私が撮ろうとしていたのはこれではないが、この車両が来ることを把握していなかっただけ。
オレンジ基調の柄のこの編成は、土佐くろしお鉄道所有の2000系。

トロッコ編成まではまだまだ時間がある。
暑くて仕方ないので途中で見かけたガストに入り、ドリンクバーでクールダウン&時間調整し、再び同ポイントへ。




2000系特急「南風」(善通寺—琴平)

踏切が鳴いて現れた列車は「南風9号」。「南風」は14往復の設定がある。





キクハ32+キロ185「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」(善通寺—琴平)

「南風9号」からたった2分で「瀬戸大橋アンパンマントロッコ1号」が登場。実は善通寺でトロッコが南風に抜かれるダイヤだったのだ。
猛暑のせいか、せっかくのトロッコ車両はガラガラ。



キクハ32+キロ185「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」(善通寺—琴平)

アンパンパンのキャラクターがぎっしりの車体。
車内も同様のようだ。こどもは楽しくてたまらないだろう。

琴平からはなんと7分停車で折り返してくる。
きっと琴平にジャムおじさんがいて、元気いっぱいで帰ってこれるんだろう。
次はどこで撮ろうか悩むが、時間がないこともあり次の踏切を目指す。



木熊野神社(善通寺—琴平)

次の踏切は、田畑の中にある神社へ渡るだけのもの。
この木熊野神社の木陰に隠れて列車を待つ。



土讃線7200系(善通寺—琴平)

今度は西側で撮ろうと、普通列車で練習。架線柱はここでは東側に立っているが、西側にも電柱。




キクハ32+キロ185「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」(善通寺—琴平)

本番。車両中心で撮れた。
トロッコ車両はキクハ32。記号が相方の185系のような「ロ」ではないが、列車は全車グリーン席扱いとなっている。
トロッコ車両は改造車が多いが、この車両は新造車。その割に正面の造形のつまんなさは8000系貫通型先頭車同様、いかにも当時のJR四国のデザインセンスと思ってしまう。
国鉄時代に造られJR四国が継承したキハ32形の形式を名乗っているが、16mというサイズ感から「32形に含めちゃえ」程度の感じだったようだ。なお新製時はアンパンマン車両ではなかった。


土讃線7200系(善通寺—琴平)

独特な形の我拝師山ほかを背に7200系がこっそり真ん中を走る。


こんぴら参宮

非鉄の用事3軒目をこなし、善通寺市の平らなところや起伏のあるところを諸々味わわされながら琴平を目指す。


土讃線7200系(善通寺—琴平)

あちこち回りつつ、土讃線と並行する国道319号線に戻ってきた。
国道の歩道は舗装がガタガタでイライラするため、とある踏切で土讃線の西側の道路へ移り、なるがままで進んで行く。




岩崎隧道

西にある山が一番土讃線に迫る位置に来て、私の進む道はその山をくぐるトンネルになった。
現地で何も知らず「わーい、日陰だー」と写真を撮りながら通っていたが、このトンネルが琴平参宮電鉄が通っていた岩崎隧道であることを旅から帰ってきてから知った。

琴参電鉄はかつて坂出や多度津と琴平を結んだ。軌道線と鉄道線があったが、実際は全区間路面電車タイプの車両で運行していたそうだ。
この道をそのまま進み琴平町の中心部へ進むと『琴参閣』という旅館があり、 そこが琴参電鉄の琴平駅の跡である。
さらにその先の角に琴平郵便局があるが、そちらは坂出からまっすぐ琴平まで結んだ琴平急行電鉄の琴平駅の跡。
琴平には昭和の戦前期に省線(のち国鉄→JR)・琴電も含め4つの路線が集まったのだ。

昔は寺社仏閣への参詣がレジャーであり、金刀比羅宮…こんぴらさんは今でいえばディズニーリゾート的な場所であった。
これら琴参・琴急の駅や琴急の線路の遺構があることについては『ブラタモリ』の琴平の回で知っていたが、琴参のトンネルは扱われておらず、まったく知識外だった。


(琴電琴平)

そんな駅の跡を通り、琴電琴平駅前に出た。
右奥には高燈籠が見える。一見駅舎の一部に見えるが、ずっと奥にある高い燈籠だ。
この時点でレンタサイクルの返却期限の17時を気にすべき時間帯となってきた。
琴平でも非鉄の用事を2軒消化する予定だったが、それは諦める。



琴平線1100形(琴電琴平)

頭端式のホームは金倉川沿いにある。間に道路が入るが、なんだか上毛電鉄の中央前橋駅っぽくもある。
まぁ中央前橋駅には行ったことはないんだが。
高燈籠はバーバパパ1100形の顔の背後辺りに木に隠れてそびえている。



琴平線1200形(榎井—琴電琴平)

駅の高松築港方には留置線があり、1200形と1100形が縦列で留められていた。
1200形は野外音楽フェスの広告編成。

住宅街を抜けると駅から1つ目の踏切に出た。留置の1100形の顔が見える場所だ。
ちょうど踏切が鳴くタイミングのよさに驚く。





琴平線1100形(榎井—琴電琴平)

1100形が2本並んだ。
留置の1107Fは4年前に撮ったが、幕が抜かれているのが気になる。
(2019.7追記:実際は幕が抜かれていたわけではありませんでした)


土佐くろしお鉄道2000系特急「南風」(善通寺—琴平)

金倉川を渡ったあと近くにあった踏切が鳴いたので近づいたら、アンパンマン列車の戻り「南風18号」だった(後追い撮影)。
往復とも意図せず遭遇するとは、ご縁がありますな。

このあとはひたすら自転車をこいで善通寺中心街に戻り、自転車を返却。結局16時には返すことができた。
善通寺駅に入り改札口でICカードのことを訊くと、この駅では使えないと言われた。
琴平までの電化区間であっても土讃線では使えないようだ。


土讃線7200系快速「サンポート」(善通寺)

入場後早速列車がやって来た。16:13発の快速「サンポート」だ。
多度津から予讃線に直通し、坂出まで各停、その先は端岡のみに停まり高松に至る。


高松の段差


予讃線7200系快速「サンポート」(高松)

途中寝たりしながら高松へ帰還。
そういえば車窓では高松運転所で211系顔の6000系が寝ているのを見たが、それが私の初遭遇。
3連2編成しかないのでは、なかなか会えなくても仕方ないか。




8000系特急「いしづち」(高松)

隣には「いしづち」。




予讃線7200系・8000系特急「いしづち」(高松)

振り子式特急車と一般形の重心の違いがわかる。7200系は折返し琴平行に。



223系+5000系快速「マリンライナー」(高松)

2本の「マリンライナー」が並んだ。右が17:10発の「50号」、左が17:40発の「52号」。
折り返しまでの時間が長くて車両の効率が悪そうにも感じる。



予讃線7000系快速「サンポート南風リレー号」・2600系特急「うずしお」(高松)

非電化の3番線と、電化の4番線。
7000系が入る4番線は、2600系の入る3番線より路盤が高くなっている。
これは4番線にも気動車列車が入れるようにしているため。

電車用のかさのホームに乗降ステップがある気動車が停まると、ホームと客室の床との間にステップ分の谷間ができてしまう。
つまるところ、非電化の1〜3番線より電化の4番線以降のほうがホームのかさが高いのだが、3番線はそのかさの差分だけ路盤も上げているわけだ。
逆にステップがない7000系が入ると1枚目のように乗客はヒザを上げて乗り込むことになる。

7000系は快速「サンポート南風リレー号」で、本来は観音寺行だが、豪雨での線路不通により1つ手前の本山行である。「本山」の幕は入っていない。
2600系についてはのちほど。


(高松)

こちらが発車予告表示。時計の左脇の上段に「MOTOYAMA」の文字が出ている。
…日本語のときに撮っとけよ。


高徳線1500形(高松)

入庫する列車が幕回し中。
鴨島ってどこやねん。⇒徳島線の駅でした。



高徳線1500形(高松)

何だ、よく見たら朝に栗林公園北口から乗った2次車・1515じゃないか。


高徳線1500形(高松)

切り欠き2番線には1560ほか。おそらく3連。
1560は5次車でスカートが緑。3次車で若草色から緑に変更されている。



2600系特急「うずしお」・予讃線7000系快速「サンポート南風リレー号」(高松)

西日がえらく差し込む。2600系、7000系、5000系、5000系、8000系、7200系と並んでいる。
2枚目のアングルは線路の高さの違いが強調された。



7000系快速「サンポート南風リレー号」・2600系特急「うずしお」(高松)

朝会えなかった2600系は、2000系の後釜とすべく昨年2連2本が先行車として製作された。車体は8600系電車に雰囲気が近い。
カーブの高速通過対応として振り子式ではなく空気バネ車体傾斜式が採用されたが、カーブの多い土讃線内では空気容量の確保が不十分なことが判明し、なんと量産は行わないとの決断が下された。



2600系特急「うずしお」(高松)

現在はカーブが比較的少ない高徳線を走る「うずしお」の一部に充当されている2600系。
2連2本のみのため確率は2分の1であるが、写真編成はトップナンバーだ。
メーカーの川重はJR北海道のキハ285系の件もあったし、なんだかかわいそうだ。


(高松)

あまり強調されていないが、高松駅は「さぬき高松うどん駅」という愛称がついている。
当初は「さぬきうどん駅」の予定だったが、なんでもかんでもうどん、うどん、と内外から呼ばれるため、うどん以外の業界関係者が抵抗したそうだ。



(高松築港)

ことでん高松築港駅に移った。
琴平線ホームからは高松城趾の玉藻公園のお濠を眺めることができる。




琴平線1200形(高松築港)

石垣からひょっこりはんで登場したのは「しあわせさん、こんぴらさん」のラッピング編成。
この日の徒歩・自転車での移動量はハンパなく、疲労に追われるようにこのあと瓦町駅で下りて宿へ帰った。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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