2011/06/05

11.6.4 隠れなごみ

二俣新町(京葉201系)→南船橋(武蔵野205系)→西船橋(総武E231系)→秋葉原(京浜東北E233系)と通勤電車の進化を体験しつつ、降り立ったのは上野駅。

この6月4日というと、C61 20や253系の再デビューで北関東方面が賑わっただろう。しかし、私が撮りに来たのは同じ北関東の車両である185系。
私は185系の湘南色編成を未だナマで見たことすらなかった。前日に家で雑誌を読み返していてその存在を思い出したところ。
京葉線で撮り終えたあと時刻を調べたら、特急草津32号の上野着には間に合いそうなので動いた。ただ、湘南色がその列車に入っているのを知ってて動いたわけではないので、あくまで「当たったらいいな」的なノリだ。


スッカラカン…と思いきや

京浜東北線ホームから頭端式の地平ホーム階へ移動すると、一切列車が停まっていないじゃないか。ここにはあんまり来ないが、この薄暗い独特な雰囲気の空間がスッカラカンというのは非常に悲しい。
草津32号の到着ホームは把握しておらず、ホームのベンチにでも座って待つか…とふらりと14・15番線ホームに進むと、15番線の先っぽの方に黒い何かがいるじゃないか。間違いない、アレだ。



E655系「和」(上野)

E655系「和(なごみ)」。こういう車両と遭遇するとテンションが上がる。
ただ、15番線は高架下だが、16番線側は露天。そしてこのボディカラーということで、コンのデジだと撮るのが難しい。



E655系「和」(上野)

車内を覗くと、座席背面のドリンクホルダーにお茶のミニペットボトルが置き去りになっている所があった。団体客を下ろした後なんだろう。ヘンテコな停車位置も、団体用の通路へ移動しやすいようにということなんじゃないか?
座席は1&2の豪華な横3列シート。車体はツヤツヤな分写り込みもすごく、2枚目のように鏡のような状態だ。




E655系「和」(上野)

17番線に651系使用の特急「フレッシュひたち」が到着。こだま形の子孫のような両者が顔を合わせた。
この先頭の位置には10人前後の撮影者がいたのだが…めんどくさいお子様度高し。点字ブロックよりレール側に突っ立ったまま微動だにしないし…。





E655系「和」(上野)

フォーカスを当てる位置によって露出がガラリと変わる。乗務員は前面展望用であろうカメラをずーっといじっていた。元々あるカメラの隣りに別の物を置いているようだ。自前?

放送で「14番線の列車が到着次第、15番線の列車が発車します」とのアナウンス。14番線に来るのは草津32号だ。これで湘南色が来たら嬉しいのだが…




185系特急「草津」(上野)

ふつうの色でした。…それ以上に幕がすでに「回送」になっているのが残念。「遠足は家に着くまでが遠足で…」という全国の小学校長のセリフを思い出す。



E655系「和」(上野)

放送どおり、入れ替わりに「和」が出発。後で調べたら、水上まで行って帰ってきたところだったようだ。C61との共演もあったのかな?



E653系「フレッシュひたち」(上野)

こちらは上野—日暮里間のどこかで「和」とすれ違って来たんであろうE653系。回送で来て、折り返し特急フレッシュひたち41号となる。
このE653系は車体構造がE655系と同じなので、併結してもボディラインがきれいに揃う。




185系特急「草津」(上野)

こうして自由に撮れるときに撮っておくと、あとあと「撮っておいてよかった」となる。こういう地味で本数が少ない列車は今こそ撮っておくべきなのだ。…つくづく「回送」幕なのが惜しいが。




185系特急「草津」(上野)

頭端式のならではの真正面アングルも。…この明かりの加減、湘南色だったら味があるだろうなぁ。




185系特急「草津」(上野)

上野の地平ホームらしい風景がこの13・14番線間にある荷物ホーム。旅客対応の装飾がされていない土台があると、なんだか検修ピットインのシーンみたいだ。


E653系はどうなる?




E653系「フレッシュひたち」(上野)

ひたち用16・17番線ホームは改札があり、特急利用者でないとホームに入れなくなっている。




651系「フレッシュひたち」(上野)

特急「フレッシュひたち」で上ってきた651系。折り返しは回送で出て行くようだ。
常磐線は久ノ浜—亘理間が不通のため、「スーパーひたち」のいわき—仙台間は運休となっている。不通区間は津波で路盤が流されてしまったり福島第一原発の影響で近寄れなくなっていたりで、今後の見通しは全く立っていない。

そんな中、かねてから製造が進んでいたE657系の1本目が先月勝田車両センターに納入され、試運転が始まった。
E657系は651系置き換えのための新形式で、震災前の計画では来年度中に上野—いわき間の特急をE657系に統一し、E653系はいわき—仙台間の特急に専念する予定だった。
E653系は7連8本・4連4本という体制だが、そもそもこの全てがいわき—仙台間の列車に必要かというと、そうではなかっただろうとも思う。どうにせよ、現状では計画通りに動くことはなくなった。
E653系は上野口に残し、E657系は651系を置き換える分だけに抑えるのが順当。もしくはE653系を日本海側の485系の置き換えに使うなんて手もあるかもしれない。



211系(上野)

高架ホームに上がる。この後どう動こうか決めておらず、テキトーに上がったのがここだった。この列車は7番線の高崎線籠原行。
タカC1編成は写真の上野方先頭車がクハ211-3002だった。北関東の211系はかつてはすべて5連でシンプルだったが、グリーン車導入による組成変更で編成番号と先頭車の車号との関係は崩れている。
高崎・宇都宮線用211系は高崎車両センターに集約されていて、現在は湘南新宿ラインには入らない。


E231系(上野)

8番線は宇都宮線宇都宮行。ヤマU508編成。宇都宮・高崎線用のE231系は小山車両センターに配置。
現在湘南新宿ラインに入るのはこのE231系のみで、小山車両センターの編成は宇都宮線—横須賀線系統を担当している。



E531系(上野)

9番線は常磐線土浦行。湘南新宿ラインがきっかけで宇都宮・高崎線にグリーン車が導入され好評を得ると、当初計画になかった常磐線E531系にも基本編成に2階建てグリーン車2両の完備が決まった。
趣味的には2階建てグリーン車の存在は変化があって楽しいが、果たして需要はどうなんだろうか? 東北縦貫線の開通後東海道線に直通するとなると、この編成にした利点は間違いなく生まれる。

この後山手線で日暮里に移動した。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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