2023/04/10

90.8 USA・下

前回に続き1990(平成2)年・高1のときのアメリカでの写真。

ネブラスカ州リンカーンへは当時、成田〜サンフランシスコ〜シカゴ〜リンカーンという飛行機3便ののりつぎが必要だった。
成田空港の鉄道駅も京成の成田空港(現・東成田)のみの時代で、現・成田空港駅は翌年3月の開業。

観光も兼ねて、のりつぎのシカゴとサンフランシスコにも泊まる旅程となっていた。


シカゴ

当時世界一の高さのビルである「シアーズ・タワー」(現・ウィリス・タワー)の展望台から、シカゴの街を眺める。



(シアーズタワーより・1990.8)

アメリカ五大湖の一つ・ミシガン湖に面したイリノイ州シカゴは古くから物流の拠点であり、ほうぼうから線路が集まっている。運河も多く、船が通る際に跳ね上がる橋もたくさんある。
写真中央・シカゴ川に架かる橋は鉄道橋で、並行する2本のうち1本が跳ね上がっている。
現在Google Mapで見ると、緑が生い茂っている側は線路がなくなっており、鉄道橋としての使命は終えて記念物化している模様。



(シアーズタワーより・1990.8)

6本の線路が束ねられているのはNorth Western(現・Ogilvie Transportation Center)駅。Metraというシカゴ近郊鉄道のターミナルで、3つの路線がそれぞれ複線で敷かれている。基本的にDLがギャラリーカー(2階建てかつ吹き抜けという日本では見ないスタイル)を牽くスタイルで、一部、電化路線・電車使用もあるようだ。



(シアーズタワーより・1990.8)

North Western駅に接するClinton駅はCTAの高架・地下鉄道である「Chicago 'L'」の駅。
ステンレスの小型車編成が直角コーナーをコトコトと曲がっていく姿は動画サイトで無数に見られる。鉄骨組みの高架線下道路はアメリカ映画でよく出てくる風景だ。


サンフランシスコ

カリフォルニア州サンフランシスコ。ゴールデン・ゲート・ブリッジをはじめ、団体バスであちこち回った。
街を走っているとアパートの部屋から虹色の旗がちょいちょい出ていて、あの旗は何か?と現地の日本語女性ガイドに質問したら「あの部屋に住んでいるのはゲ…」と。ほんとにこの数年であの虹色の意味が日本でも認識されてきているが、まだ20世紀の当時高1の自分には「これが世界か」と衝撃を受けたものだ。

名物のケーブルカーにも乗ることができた。


(カリフォルニアストリート・1990.8)

乗ったのはCalifornia Street線。
3系統あるうち、この系統のみ両運転台車が使用されている。


(カリフォルニアストリート・1990.8)

起終点では複線が収束されており、シンプルに折り返していく。
別の2系統は、転車台で向きを替えるそうだ。


(カリフォルニアストリート・1990.8)

何で撮ったのか…まぁ、アメリカっぽさを記録したかったのかね。


(カリフォルニアストリート・1990.8)

中華街の筋に居たのは、一見ケーブルカー風のバス。


(カリフォルニアストリート・1990.8)

さぁ、ベタ踏み坂が見えてきましたよ。
大都市ビジネス街の大通りの風景ながら、この坂は強烈な印象だ。


(カリフォルニアストリート・1990.8)

日本で鋼索線とされているケーブルカーは「つるべ式」という、上下列車がケーブルで連動し中間ですれちがうものが一般的である。しかしここは街を走る路面電車であり、つるべ式は想像しがたい。
受け売りで書ける内容ではないので、サンフランシスコのケーブルカーがどうやって走っているかはこちらのご参照を。
なお架線がないのも気になるが、電源は蓄電池を使用しているそう。


(カリフォルニアストリート・1990.8)

ベタ踏み坂が終わると、緩やかな坂の途中にグレース大聖堂がある。
今の建物は1927(昭和2)年から1964(昭和39)年までかけて建てられたそう。



(カリフォルニアストリート・1990.8)

グレース大聖堂の先から緩やかに下りが始まる。
Hyde Streetとの交差点で線路が分岐しており、車庫への回送線となっている。回送線でもやはり道路の真ん中を走っているのが面白い。


(カリフォルニアストリート・1990.8)

最後にもう一度上ってVan Ness Avenueにぶつかるところが終点。

唐突な海外ネタはこれにておしまい。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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