2016/03/27

16.3.20 京阪神滋奈・13/阪和線1

桃谷から再び大阪環状線外回り列車に乗りながら、スマホでメモリーカードを買う場所を探す。
大阪一の電気街・日本橋(にっぽんばし)も近いし心配はしていないが、とにかく都心でこの状態になったのはむしろラッキーだった。

天王寺駅に隣接したMIOという商業施設にソフマップがあることがわかり、天王寺で改札を出る。
さほど迷わずに店にたどり着いた。
フロアは突き止めたが、メモリーカードがどこにあるかわからず店員さんに訊くと、家電芸人が薦めそうな知識が高い店員さんに当たった。
正直メモリーカードの規格・性能なんぞ把握していないので、いろいろと訊いて買うべき物を選んだ。これは助かった。


ディープエリア

試し撮りして新しいメモリーカードが使えることを確認したところで再度電車に乗り、天王寺の隣・新今宮駅で下りた。
前日は京都タワー、この日の朝は神戸ポートタワーを撮影してきた(どちらも当ブログには載せない)。
ということは、大阪の昭和のタワー・通天閣も撮らないといけない。

新今宮駅は大阪環状線と大和路線JR難波口の分岐点であるほか南海本線とののりかえ駅でもあるが、もう一つ忘れてはいけないのが阪堺電車だ。




モ601形(新今宮駅前)

新今宮駅の真下にあるのが南霞町…いや、新今宮駅前停留場。
のりかえ駅として観光客にわかりやすくするため、2014(平成26)年12月1日に「南霞町」から現在の名前に改称された。
南霞町停留場は1990(平成2)年の西成暴動で放火され消失。踏切の向こう、1枚目の写真の列車がいる辺りにあったが、その後JRの直下に仮設した駅が現在もそのまま使われているそうだ。
暴動の際の投石のトラウマから、停留場の線路にバラストはない。


モ601形(新今宮駅前)

JR線をくぐって出てきたモ601形。次は終点の恵美須町だ。列車での行先表示は「えびす町」。
鮮やかな青は広告の色であり、標準の車体色ではない。しかし葬祭場の広告とは…他ではなかなかないだろうな。ちなみにこの車両に続く604〜606の3両はまったく同じ質店の広告車だそう。
この新今宮駅の南側は気軽に足を踏み入れないほうがいい地域を含んでいて、前出の暴動も当時のテレビ映像を観ていて別の国の出来事のように見えたもんだ。

1本だけ阪堺電車を撮ったあと歩いて新世界へ出たが、三連休中日の12時台というゴールデンタイムだったため、人とサイケデリックな看板が溢れるカオスな空間だった。自撮り棒を持ったアジア系観光客もわんさか。


103系(新今宮—天王寺)

一通り撮って回って新今宮駅に戻る途中、梅の木?だか何だか、春らしく花を咲かせた木があった。
たまたま103系が駅に停まっているのが見えたので、発車して進んで来たところを絡めて撮ってみた。


281系特急「はるか」(新今宮)

新今宮駅に入ると「はるか」が通過。
環状線を進んできた「はるか」は当駅手前から大和路線の線路に入っていて、天王寺を出たところで阪和線への連絡線に進む。


201系(新今宮)

大和路線王寺行。LEDはちゃんと写ってくれない。この電車で王寺ではなく天王寺に移動。


美章園カーブ

天王寺駅は大阪環状線・大和路線のホームと、阪和線の頭端式ホームの2つのエリアがある。
かつては前者の南側に南海天王寺支線ののりばもあったが同線は1993(平成5)年に廃止された。

当駅から、今回の関西遠征で私が必須消化と決めた路線では最後となる阪和線撮影に臨む。

環状線・大和路線のりばから一段上がった場所にある阪和線のりばは5面5線の立派なものだが、特急の全てや関空・紀州路快速など大阪環状線直通列車が増えたため、阪和線始発・終着列車専用であるその設備は持て余し気味であるようだ。
205系と225系の2本の列車がいた。




205系(天王寺)

205系の普通鳳行は0番台・近ヒネHI604編成。英字併記がないLEDで「鳳」1文字というのは梵字的でなんだか不気味な表示。
国鉄時代に京阪神緩行に7連4本のみが投入された205系0番台は321系投入により8連2本・6連2本に組み替えて阪和線に来たが、おおさか東線経由の「直通快速」から223系が外れる(JR東西線内2駅に4扉用ホームドア設置のため)ことによる運用増で京阪神緩行に戻り207・321系と同色に変身した。
2013(平成25)年3月のダイヤ改正以降は再び阪和線に収まり6連4本に整理、サハ4両は廃車されJR西日本から205系のサハは消滅している。
正面のオレンジのラインは110km/h対応の1000番台との区別のため。100km/h性能の0番台は103系6連と共通運用となっている。

鳳行が出るようなので最後尾に乗車。すでに13時を回っていることもあり、時間を有効的に使うため225系や阪和線のりばの観察は割愛。


(天王寺—美章園の車内より)

天王寺発車後・乗務員室越しの眺め。
写真右側となる一番北側の1線以外はすべて線路の両側にホームがあり、乗車・降車を分けることができるようになっている。
のりばの番号は北側から1〜9まで振られている。225系は2・3番のりばに挟まれた線路にいる。

天王寺を出た列車は右へカーブして環状線・大和路線を跨ぐ。大和路線の上下線への連絡線はともに上り線と接続されており、新今宮から大和路線を進んできた列車は阪和線に入ると少しだけ上り線を逆走してから渡り線で下り線に入ってくる。


205系(美章園)

天王寺のとなり、カーブを来る列車を順光で撮れる美章園駅でさっそく降りる。先客なし。
普通列車は1時間に4本と少ないので、普通列車のみ停車のこの駅には早めに動きたかった。




103系(美章園)

天王寺に103系がいなかったのでしばらくカーブ写真はおあずけになるかと思っていたが、早速天王寺行103系が来てくれた。
先頭車は「115」の表記…クハ103-115か。古いなぁ。近ヒネHK610編成。
後で調べたら、広島のまっき色(真っ黄色・末期色)が昨年引退して以降、何とこれが現役クハ103最若番だそう。


223系(美章園)

カーブアングル最初の撮影は223系関空・紀州路快速。環状線から来た列車。
日根野で関空快速4連と紀州路快速4連に分割される。手前は近ヒネHE434。


103系(美章園)

近ヒネHK610の和歌山方はクハ103-116。幕回しが始まり「新快速|和歌山」の珍しいコマが撮れた。
奥のさらに高い高架は近鉄南大阪線で、写真左に地上に降りた先が大阪阿部野橋駅、右はすぐ河堀口(こぼれぐち)駅だ。


223系(美章園)

上り区間快速で現れたのは先ほどの編成の連番・近ヒネHE435。
区間快速は天王寺—鳳間のみで通過運転を行い、鳳以南は各駅停車。


281系特急「はるか」(美章園)

30分ヘッドの「はるか」。
基本は京都・新大阪—関西空港間の運転だが、一部は米原発着・草津発がある。



287系特急「くろしお」(美章園)

阪和線特急の老舗・「くろしお」。
2012(平成24)年から新製投入されたこの287系が主力となっている。


225系(美章園)

天王寺に停まっていた225系は区間快速だった。阪和線のアルファベットは「R」だ。



225系+223系(美章園)

225系近ヒネHF427+223系近ヒネHE431の混結編成。



103系(美章園)

さぁ来ました103系。いやー、ステキだ。現役クハで2番目に古参のクハ103-116が先頭。
体質改善車も入らない、延命工事施工車オンリーの編成。全車グロベンが健在だ。



103系(美章園)

ガッチリ金属板でHゴムを覆った窓の中に、小さく「鳳」。英字はさらに小さく、視認性は考慮されていないように思ってしまう。



103系(美章園)

HK610が去っていくと、入れ替わりでまた103系。
これまた若番クハ103-149先頭のHK601編成。中間車は40N体質改善車。


225系(美章園)

225系同士の8両編成の関空・紀州路快速。225系はシングルアーム、223系は菱形パンタなのでこういう画角でも区別がつく。手前4連はHF415。



103系(美章園)

関空・紀州路快速が通過してから103系が発車。
後ろのクハ103-220は1次改良車のため新製ブタ鼻ライトで、反対側の149号とは形が異なる。
149号は新製時はデカ目1灯→のち台座はそのままに2灯に改造されたという、若番先頭車の王道パターン。


223系(美章園)

0・100番台車の4連。ヘッドライトが1球ずつで、結果として223系の中では少数派になった。
電連に車号が入っていないな…。運転台パネル下の車号は小さく原画でもはっきり確認できないが、車号は「6」っぽい。6であればHE406だ。
223系は関空快速用に6+2の8両編成(0・100番台)で用意され、紀州路快速新設に伴って5連と3連に組み替え、さらにその後全車4連に組み替えられた。
組み替えの際に0・100番台と組ませるためにバラで造られた2500番台もあり、現在では0・100番台揃い(写真の編成はこれ)・2500番台揃い編成群と、0・100・2500番台混成編成群がほぼ同数となっている。




289系特急「くろしお」(美章園)

289系登場。現時点では阪和線の最新系列であるが、実際は交直両用→直流専用への改造車。
「くろしお」は電化後は長らく381系の活躍が続いたが、昨年10月に全車撤退している。
289系の種車である「しらさぎ」用683系は昨年3月のダイヤ改正まで使われた。その後289系への改造整備が行われたため、381系がダイヤ改正後も半年あまり居残ったのだ。
289系は京都の所属で、両先頭車の正面窓に「J5」のシールが貼られている。近キトJ5編成ということだ。


281系特急「はるか」(美章園)

281系も287系同様真正面からの編成番号判別は不可。


223系(美章園)

電連に「2519」と書かれたHE435は日根野の223系では一番大きいの車号の編成。4両とも2500番台だ。


223系+225系(美章園)

天王寺方に223系、和歌山方に225系の8両編成。223系はHE432で、2両目のサハが0番台、ほか3両が2500番台という混成。
0・100番台は側窓上下に帯材がなく2500番台よりツルンとしていているので編成中でも違うのがわかる。
混成パターンは0・100番台3両に2500番台モハ1両、もしくは2500番台3両に0番台サハ1両のどちらかだ。



103系(美章園)

HK601が戻ってきた。方向幕の「鳳」の文字はHK610より大きいのがわかる。
これに乗って場所を変えることにした。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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