2023/09/10

23.9.10 205改の走る街2023・上(スマホ)

車で川崎市内へ出かけたこの日。
往路で「小田栄町交差点」を通った。かつて川崎市電が走っていた市電通りという道だ。

用事が済んだ帰り、小田栄町交差点で市電通りを外れ、向かったのは小田栄駅。
JR南武線浜川崎支線(南武支線)上に2016(平成28年)に設置された新しい駅で、私は開業後に電車で通ったこともなく、初めて訪れる。

南武支線には新潟からE127系がやってきて、205系1000番台を置き替えることになっており、E127系デビューは3日後の9月13日である。
さすれば今の旅客列車は100%205系なので、せっかく近くに来たのだから撮りたいという魂胆。


合うはずだった帳尻

駅周辺は川崎区らしい住宅密集地だが、東側にイトーヨーカドー、コーナン、スポーツデポなどの大型商業施設やマンションが建ち並ぶ広大な一角がある。
地図で見ると、工場なんかが引き払った跡地じゃないかと推察。
調べてみると、やはり昭和電線の工場があった模様。コーナンは旧・川崎南高校の跡地のようだ。

車はそのコーナンの有料駐車場に入れ、そそくさと駅へ歩いていくと、踏切が鳴いた。
浜川崎行が来る矢印なので、慌てて向こうへ渡った。




205系(小田栄)(i)

現れたのはワ4編成。なんでワなのかは知らん。
南武支線用の205系1000番台はクモハユニットの2連3本。JR西日本の水色の205系1000番台はクハとモハのみなので形式は被らない。
なおワ編成は1・2・4の3本であり、3が抜けている。これは南武支線先代の101系ワンマン車の最後に残った編成が3を使っていたからだそうだ。番号詰めないのね。
ワ編成の中でこのワ4は9年前に訪れた際に唯一撮っている編成。腐れ縁だな。ワ1・2は中央・総武緩行線用からの改造でドア窓が大窓だが、このワ4のみ山手線用から改造の小窓。205系は小窓車のほうが車齢が高い。

帯には楽譜と波・カモメのデザインが見える。私は馴染みがないが、川崎市が掲げる「音楽のまち・かわさき」と南武支線が海に近いことにちなんだもので、この小田栄駅開業を記念して加えられたものだ。
地理的に海は近いが、南武支線からは海は一切見えないので少し無理がある。


(小田栄)(i)

尻手行ホーム出入口。205系の帯と同じデザインの図柄が用いられている。
小田栄駅は踏切を挟んで点対称配置。路面電車や私鉄で見かけるが、JRの駅としては珍しいのではないか?
踏切周囲は道路が錯綜し地図上では面白い場所。この尻手行ホーム側の道路に囲まれた安全地帯的な場所はバスの停留所になっており、一見道路の真ん中に人が集まり微動だにしない風景に目を疑った。



(小田栄)(i)

浜川崎行ホーム。
駅看板は日が当たる向きのため尻手行ホームより褪色している感じ。
時刻は正午。時刻表を見ると2時間に3本…40分間隔運行の時間帯で、即列車遭遇はラッキーだった。クソ暑いんだもん。


(小田栄)(i)

浜川崎行きホームに入ってみる。E127系登場がイラスト付で案内されている。
何せドアが4→3と減るわけだから、きちんと知らせないとね。


(小田栄)(i)

ホームのドア位置表示も3ドア向けに変更されている。
まぁここから乗車する人は稀かもしれない。浜川崎接続の鶴見線沿線で働く人ぐらいだろう。

E127系は10本がえちごトキめき鉄道へ譲渡されており、必要数から余った2編成のみがJRに残って弥彦線越後線で細々と走っていた。
この2本をこの南武支線に持ってきたわけで、現在の205系3編成を置き替えるには足りないのだ。
そんなわけで、205系は1本が残ることになる。おそらく予備主体なんだろうが。
実はE127系は13本造られた。2008(平成20)年にV3編成の1両が踏切事故で焼けて、相方ともども廃車となった。これがなければ今回の置き替えにちょうどよかった。
松本地区にはE127系100番台もいるので、1本ぐらいなら持ってくることもできるか?

南武支線や鶴見線では昨年登場のハイブリッド試験車「HYBARI」ことFV-E991系の走行が認可されている。E127系と同じ3ドア車だ。
車内はすぐにでも旅客運用に使えそうな内装を備えているが、特殊な車両だけにすぐの営業運転は難しい。

40分間隔ということは、ワ4がひとりでシャトル運行しているわけで、これにて小田栄駅からは撤収。コーナンの駐車場は無料で済んだ。
なお帰宅後知った話、このときナハ区ではE127系2本と205系2本を並べた撮影会が行われていたそう。
撮影会に出ていたワ1・ワ2の2本が引退するようだ。どうせなら引退するほうの編成を撮…ムニャムニャ…(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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