GW後半5連休の中日・5日。
前日田園都市線で長時間立ちっぱなしで過ごしたが、まだ3日も休みがあればまだまだ出かけたい。
「カラバリ東武」の最初の記事・0にあげたうち、この日は東上線の車両を消化していく。
狙いは50090系の「フライング東上」、8000系ワンマン車の「ツートン」「セイジクリーム」「フライング東上」の4編成だ。
眠る青い鳥
メトロ東西線〜丸ノ内線を乗り継いで池袋へ出る。
丸ノ内線の西側の改札を出ると、東武東上線の改札口はすぐ近くにある。
まずは50090系の「フライング東上」カラーに遭遇する可能性を考え普通列車に乗ることにして、普通成増行が待つホームへの階段を上りはじめたら発車メロディが。早速乗り込んだ。
北池袋駅へ進むあいだに先頭車両に移動。次の下板橋に着いたときに左前方に見えたのは、なんとお目当ての青い50090系じゃないか!
50090系(下板橋—大山の車内より)
下板橋出発直後、乗務員室の窓ガラス越しに撮る。まさかのお休みとは…出鼻をくじかれた。
きのう1日で50050系『クレヨンしんちゃん』ラッピング編成を5色コンプしたのと逆に、早速お目当ての中でお休み編成が出てしまった。
並んでいる車両はみんなタイプが違うスタイルで、なんだか撮影会っぽい並びになっている。
留置線の先には道路が通っていて、車止めほか障害物があるが撮れそうな雰囲気。…次の大山で下りることに決めた。
駅前の賑やかなアーケードが有名な大山。鉄道絡みだと模型のグリーンマックスの本店があったのだが、調べたらもう過去の話になってしまったようだ。
モーターカー2003(下板橋—大山)
大山駅から線路の南側の道路を適宜角を曲がりながら進む。
首都高高架と一般道のオーバーパスの二重橋をくぐると側線群が拡がり始め、クレーンの付いたモーターカーが置かれている。2枚窓とフロントグリルがクラシックカー的で面白い。
オーバーパスの真下のトンネル部分は鳥のフンだらけだったな。
踏切で跨ぐ道路にぶつかると、その向こうに留置線がある。高さ2m弱の金網が邪魔をするが、なんとか撮れそうだ。
50090系(下板橋—大山)
まずは単品で。なんだか電動貨車のようである。
ネットでざっくり調べると、京成モニ20、阪急4050形、京阪100系などが似たイメージだ。
50090系・10030系・30000系・9050系(下板橋—大山)
踏切を渡り線路北側から眺める。
50090系こそダブっているが色違いなので、見ての通りみんな違う顔で並んでいる。
9000系(下板橋—大山)
オレも忘れんな! …と現れたのは留置線にはいない9000系。
この編成はトップナンバーで、ドア位置の都合でホームドア完備のメトロ有楽町・副都心線直通運用から撤退している。
50090系・10030系・30000系・9050系(下板橋—大山)
時刻は11時すぎ。午後に来れば顔に日が当たっていいだろう。
5つの編成の顔が並んだ正面アングルは障害物が多く物理的に撮れなかった。
50090系(下板橋—大山)
本線側から順番に見ていこう。
50090系は座席指定列車「TJライナー」用に用意された車両。4ドアながら転換クロスシートだが、一般列車運用時には座席を枕木方向に向かせることもできる。
近鉄で20世紀中に登場したクロス/ロングシート可変車両は、JR仙石線205系3100番台、同京葉線E331系(すでに廃車)があり、最近西武に40000系が登場。京王でも来春2代目5000系がデビューする予定。
50090系・10030系(下板橋—大山)
ここにいた10030系はあんまり注目して撮らなかったな…。障害物が多くて撮りづらかったのかも。
写真の編成は池袋方に11642Fを付けた6+4の形態だが、リニューアル時に中間のクハをサハ化して10両固定編成となっている。
50090系・10030系(下板橋—大山)
「フライング東上」は戦後に走り始めた東上線の有料特急で、イギリスの列車「フライング・スコッツマン(空飛ぶスコットランド人)」にあやかった名称なんだそうだ。
おととし11月、東上線全線開通90周年を記念して、同列車に運用された5310系電車の塗装を再現した。個人的にはブラックフェイス部分はそのまま黒のほうが締まってよかったと思う。
50090系・10030系(下板橋—大山)
HMは「BLUE BIRD 青い鳥号」とある。
営業運転中でない形で会ったということは、私には幸せの青い鳥は飛んできてくれなかった、ということか?
このカラーでの運行開始時は「フライング東上」のHMデザインを流用した90周年記念のHMだったが、その後HMなしの期間もあったようだ。
2月に東武トップツアーズ主催で運転された団臨「ブルーバード号」運行時にこのスタイルになったんだそうだ。
「ブルーバード号」もまた「フライング東上」と同時期に設定された有料特急とのこと。レトロなHMもその復刻。
50090系・30000系・9050系(下板橋—大山)
青い50090系の隣には東武本線から続々移ってきた30000系。
半直用として造られたが、同運用での現役は6+4の10両編成2本のみ。東上線ではメトロへの直通には充当されない。
半直用機器は新造の50050系に順次移設されていった。
50090系・10030系・30000系・9050系(下板橋—大山)
一番南側にいたのは9050系のトップナンバー編成。
9050系(9000系9050型)は有楽町線直通用9000系のマイナーチェンジ版で、チョッパ制御の9000系に対し、20050系と同じVVVFインバータ制御としたもの。2編成のみの存在だ。
9000系(下板橋—大山)
9000系9108Fが踏切を通過。
9000系の外板は昭和に登場した第7編成までコルゲート処理だったが、1991(平成3)年に登場したこの第8編成は10030系と同じビードプレスとなっている。
9000系9000型としてはこの編成がラストであり、9050系への架け橋的存在。
30000系(下板橋—大山)
留置線観察を終え大山駅方向に進む。通常の複線に収束する次の踏切で少し列車を撮ってみる。
10030系(下板橋—大山)
池袋—和光市間は普通列車も含めすべて10連。和光市—志木間のみメトロ副都心線からの8連列車が混じる。
50000系(下板橋—大山)
50000系列の始祖・50000型トップナンバー登場。
この10連の両先頭車は50000系列で唯一の非貫通顔で、ライトケースは顔面フレームの角にビシっと収まっている。
次の51002Fからは同時期製造の50050系と同様に非常扉が設置され、その足元の処理の都合でライトケースが形はそのままに上に内側にスライドされた。
2080系や1800系通勤車化改造車がいない今、正面に扉のない東武の一般車は50000系列に限らずともこの編成だけということだ。
10030系(下板橋—大山)
10030系だが未更新の編成。スカートがないのと、LED化されていない表示幕が特徴。
50000系(下板橋—大山)
10030系のあと踏切が開かないままやって来た上り列車は、「東上線にももクロ登場」のHM。反対側は色違いだった。
この列車を撮ったあと、大山駅に戻った。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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