2015/01/31

夜行列車 なつかし写真・2

夜行列車なつかし写真の第2回。
今回も東京発の列車のもの。


富士・はやぶさ

廃止時には手を組んで走った2列車。


24系寝台特急「富士」(東京・1988.10.4)

「富士」はこの当時東京—宮崎を結んだ列車だった。翌年3月に区間が南宮崎まで1駅延長されたが、1997(平成9)年に大分まで短縮された。



24系寝台特急「富士」(東京・1989)

明るい時間に撮った「富士」。富士山形のHMを付けたEF66はきちんとは撮れていない(前記事の20系あさかぜの回送前の写真だけ)。


24系(回送)(東京・1989)

「はやぶさ」表示だが、よく見ると前出の「富士」の編成がなぜかこの停車中にテールマークを回したようだ。フレームアウトしない白いジャンバーのオッサンがともに写っているし、幌の汚れもまったく同じなので。車掌が顔を出しているから、こっちが後の時間であろう。


24系寝台特急「富士」(東京・1989)

オハネ25 1000番台はB個室「ソロ」で、JRになってから改造で登場した。L字型のユニットを「」のようにうまく組み合わせた半2階建て車両。


24系寝台特急「はやぶさ」(東京・1990)

こちらは本当の「はやぶさ」。「はやぶさ」は東京—西鹿児島間を九州内は鹿児島本線を経由して結んだ列車。


EF66 53+24系寝台特急「はやぶさ」(新橋・1992.5.11)

新橋で「富士」編成の品川への回送列車とすれ違う「はやぶさ」。「富士」同様1997(平成9)年に運行区間が東京—熊本間に短縮された。



オハ24(東京・1988)

24系のロビーカー。壁に囲まれた寝台車から抜け出してくつろげるフリースペース車両。翼形の帯は銀帯車の中で異彩を放っていた。写真がどの列車のものだったかは記録が残っていないが、この車両は「はやぶさ」「富士」で使われた。
営業を休止した食堂車がロビーカー代わりとされたものもあった。


「富士・はやぶさ」に乗る

私が今まででただ一度だけ寝台特急に乗ったのが2006(平成18)年10月。
この時は遅めの夏休みで2泊3日の一人旅。1日目はスターフライヤーで北九州空港へ出て、日豊本線415系、新幹線100系、山口線キハ40系を乗り継いで湯田温泉に宿泊。2日目秋芳洞へ行き、バスで新山口、新幹線100系で新下関、山陽本線117系で下関、連絡船で門司港へ渡り、鹿児島本線813系で門司へ出て「富士・はやぶさ」に乗り込んだ。
なおカメラは持っておらず、ガラケーで撮っている(秋芳洞で撮り過ぎて、門司では充電切れ間近だった)もので、写真は粗い。


ED76 ??+14系寝台特急「はやぶさ」(門司・2006.10.20)(mb)

「はやぶさ」は利用減少により前年から東京—門司間を「富士」との併結運転という形に。同時に「富士」とともに14系化された。
熊本からED76が牽引してきて、ここでお役御免。


EF81 ??+14系寝台特急「はやぶさ」(門司・2006.10.20)(mb)

こんどはEF81がつながれる。見ての通り、ED76ともども何号機かわからない写り。


ED76 90+14系寝台特急「富士」(門司・2006.10.20)(mb)

続いて島式ホーム反対側に到着したのが「富士」。富士山型のHMを前から撮れたのはこれだけだ。
「富士」編成は「はやぶさ」分を空けてホーム中ほどに停まったため明るい場所で撮れたが、このブレ。ブルトレならぬブレトレ。


14系寝台特急「富士」(門司・2006.10.20)(mb)

ED76が引っ込み14系14形の顔が現れた。長らく銀帯車で運行された「富士」、白帯は違和感があった。編成は「はやぶさ」と共通で、シングルDX・ソロ・二段のB寝台という構成だった。


14系寝台特急「富士」「はやぶさ」(門司・2006.10.20)(mb)

門司港方から推進でEF81+はやぶさ編成がやって来て、ガッチャンコ。はやぶさ側は銀帯の14系15形。この頃の15形は純正と24系25形からの改造車が混在していた。





14系寝台特急「はやぶさ」(門司・2006.10.20)(mb)

私が乗ったのはこの「はやぶさ」編成のシングルDX。車号はメモが残っており、24系25形から改造のオロネ14 3005。
14系として新製されたA個室寝台車は皆無で、存在したのはすべて同系内の改造や24系からの編入。



14系寝台特急「はやぶさ」(2006.10.20)(mb)

私の入った個室11はレール方向熊本側に座席兼ベッドが枕木方向に備わるが、となりの部屋だと反対向き。車窓を眺めることを考えると、この上り列車に都合がいい部屋だった。東京側に鏡、コップ、テーブル兼洗面台、電源コンセントなどがある。
充電切れ間近だったガラケーはコンセントに持参していた充電器をつないで回復した。
天井は2段ベッドのB寝台車と同じ高さなので、レール方向の狭さの感覚を和らげている。



14系寝台特急「はやぶさ」(2006.10.20)(mb)

枕木方向山陰側には頭上に荷棚、枕元にエアコン・照明のスイッチと読書灯がある。表装はキレイで、新製当時のものからリニューアルしていると思う。
荷棚はカバンとお土産の菓子箱(職場で配る用)を並べても余裕たっぷり。



14系寝台特急「はやぶさ」(2006.10.20)(mb)

テーブルを上げると洗面台が姿を現す。カバが口を開けているようにも見える。水はなんと排水口から上に進んだ位置にあるスリットから出てくる。正直使いづらい。水と湯のツマミがあり、左端には白い石けんも見える。


14系寝台特急「はやぶさ」(2006.10.20)(mb)

座面を引き出してベッドに。


タオル(2006.10.20)(mb)

備え付けのタオルはこんな柄だった。「さくら」は前年3月に廃止となり、この時点では「富士」「はやぶさ」が最後の九州ブルトレとなっていた。




EF66 51+14系寝台特急「富士」「はやぶさ」(東京・2006.10.21)(mb)

下関でEF81からバトンタッチしたEF66が長駆走り抜いて東京に到着。メモでは9:58着のダイヤで、門司から14時間43分だった。


14系寝台特急「富士」「はやぶさ」(東京・2006.10.21)(mb)

「はやぶさ」編成も東京方緩急車は14形だった。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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