昨年12月のダイヤ改正により、京葉線に昼間の上総一ノ宮発着快速列車が登場した。
元日・2日といつもの京葉線を撮ったが、両日とも件の列車が終わった直後に出向いていたためにその姿は撮れていなかった。
今回は外房線の大網でそれを撮ることにした。
まずは蘇我へ
二俣新町駅で列車を待つ。蘇我行快速通過のあとに各停が来る。
E233系(二俣新町)
快速はHM付ケヨ501、乗り込む各停はケヨ505。
後続の快速へは次の南船橋でのりかえる。必ず降りた1番線に快速が来るからだ。いつも車掌がホーム移動不要の南船橋のりかえ推奨の放送をするが、聞き取りづらい。二俣支線との接続点から並行する湾岸道路(国道357号)の栄町交差点脇までの区間にバラストが敷かれていないのだが、アナウンスはいつもこのスラブ軌道丸出しの区間で行われるのだ。
205系(南船橋)
ここでの快速への接続はなんと10分。これが標準パターンなんだから、寒い今の時期は困ってしまう。加えて1分ちょいの遅延が発生しているようだった。
けよよんに乗って、1列丸々開いていた北側ロングシートに半身で座り、クロスシート気分で窓の外を眺めながら進む。吹きっさらし海っぺりを長年走ってきたけよよんの窓は磨りガラス風。冬場の低い日光がその汚れを浮き上がらせるのだ。
ケヨ区に注目していたら、205系武蔵野顔が2本休んでいた。最近EB装置取付が進み、武蔵野顔のほとんどで、正面運転台上の「路線幕」が使用停止になった。そんな中、未だ路線幕を保持しているケヨM65が2本のうちの1本だった。
また、201系ケヨ51+K1が洗車機にじりじりと入っていく姿も見られた。
E233系・205系(蘇我)
E257系500番台特急「わかしお」(蘇我)
蘇我駅下りは外房線が6番線・内房線が5番線発だが、特急「わかしお」を含む京葉線からの外房線直通列車は配線の都合で5番線にしか入れない。
E233系(蘇我)
1番線の総武線直通快速と4番線の京葉快速が同時発車。蘇我コースターの手前で一瞬身を寄せてから再び別れていった。
209系の普通列車茂原行に乗り込み、大網へ出た。今回も最後尾のボックスシートに座れた。
プチバ
大網駅外房線ホームは15両分すべて迷いのない一本カーブで形成されている。その2番線千葉方の端っこで撮ろうと考えて来た。
先客なし。
209系(大網)
蘇我から乗ってきた列車。209系は勢力の拡大を続けて房総の顔になった。正面のLEDは行先との交互表示はせず、路線名の一点張りだ。
京葉線209系500番台(大網)
私が撮ろうとしているのはこれから上総一ノ宮を目指す京葉線の車両だが、こちらはその1本前…つまり1時間前の京葉線列車。2本しかない209系500番台が房総に入る確率は当然低い。
「赤帯」のケヨ32、「外房線内各駅停車」の表示はしていないが…従来の外房線快速と違ってこの大網までの各駅停車区間でも常時「快速 東京」表示なのだろうか?
京葉線209系500番台(大網)
ススキが揺れる中を進む。
(追記:写真のケヨ32は5日後の2011年1月14日に長野へ配給輸送。サハ2両を廃車し8両が武蔵野線用ケヨM72として整備される見込み)
このカーブのホーム手前部分は想像していたより緩めだった。最初に来る下り列車が、目的の京葉線車両。
東金線の踏切の音が聞こえてきた。外房線とは別の築堤にある東金線ホームは、外房線下りホームからもガラスを経ずに眺められる…つまり、東金線の列車も撮れるのだ。
京葉線と同じく列車接近の自動放送から結構間をおいて列車が来るのだが、この大網駅は自動放送のもっと前に駅員が「○番線に○○行が参ります」とアナウンスする。そして、東金線の列車が到着する前に「2番線に上総一ノ宮行が参ります」の駅員アナウンスが流れた。
東金線の入線シーンを撮るには、2番線の千葉方端だと難しく、少々安房鴨川寄りに進む必要がある。そこに進んだ頃、こんどは2番線の自動放送が流れた。
行き止まり式の3番線に東金線の211系がソロリソロリと入線してきた。
211系(大網)
ここまで撮ったところで、いそいそとホーム端へ。京葉線車両が現れる前に戻れた。
京葉線E233系(大網)
日中枠ではこの日ラストの下り京葉線列車。奥のカーブから姿を現したのは今後ずっと見られるE233系だった。205系も期待したんだが、まぁ仕方ない。
京葉線E233系(大網)
いちばんいいタイミングで「上総一ノ宮」が出なかったのが惜しい。そのチャンスに関しては前述のとおり、今後いくらでもある。
京葉線E233系(大網)
京葉線内にはない、きついカーブの対向式ホームの風景は新鮮。「外房線内各駅停車」は下りのみの表示だが、海浜幕張から上総一ノ宮まで各駅停車というのが実情。列車番号が変わる蘇我で「外房線」「上総一ノ宮」の交互表示パターンに変更したほうがいいと思う。
211系(大網)
東金線は4番線が外房線とつながっていて、3番線はススキの手前でぷっつり途切れている。3番線に入った列車は2番線ホームから真正面に撮ることができる。
後で調べたら、211系の外房線運用はこの東金線への行き来を含めた1.5往復だけになったそう。昨年夏に撮影できた2本併結の10連運用も209系に移行したそうだ。
211系(大網)
昔は東金線が南北に真っ直ぐで、房総東線(現・外房線)が北へ向かって駅に入りスイッチバックする形だったが、1972(昭和47)年に現在の線形に改められた。南北に抜ける線路は貨物列車の設定があったために1997(平成9)年まで存置され、デルタ線の体を成していた。
そもそも千葉駅が先に同じ変遷を辿っていて、「人」の字のアタマが銚子方にあったのを御茶ノ水方に変えた。この大網駅はそのミニ版で、人の字に分かれたホームの股にロータリーがある点までそっくりだ。
ハイブリッドゲリラ
京葉線からの上総一ノ宮行が15時9分に出た後、ホームのLED予告では次の下りは15時33分の安房鴨川行と出ていた。1番線は15時22分発の千葉行と出ているので、その列車を2番線安房鴨川方の端っこで待ちかまえることにした。インカーブを来る姿を撮る。
ところが、先に接近放送が流れたのは2番線。営業列車ではないものが通過するようだ。ほどなく1番線の放送も流れ、千葉行と通過列車が被る可能性が出てきた。
ホーム端から先に見えたのは千葉行の113系…あっ、後ろ半分が…
113系(大網)
マリ116+湘南色マリ117の「編成番号連続編成」だった。私が混色編成に出会ったのはこれがまだ2度目。1度目は蘇我だった。編成の様子を見ると、築堤がずいぶん波打っているようだ。
2番線の列車はE257系500番台5連の回送で、113系が停止する直前にすれ違って消えていった。
113系(大網)
恥もなく走って元の千葉方で撮ろうと試みたが、さすがに15両分のアウトカーブを端から端まで移動する時間はなかった。この8連はスカ色マリ116の安房鴨川方クハのみ0番台で、他は元東海道線向けの2000番台。クハのタイフォンはすべてヘッドライト横にある。
次の下り安房鴨川行も4ドア表示なしの8両ということで、113系で確定。
113系(大網)
マリ106+マリ211の8連。マリ211は4両すべて1000番台で、クハのタイフォンはテールライト横にある。マリ106はマリ116と同様、安房鴨川方クハが0番台で、他3両は2000番台。
113系は先月のダイヤ改正で6連運用が消滅。現時点で6連で残っているのはスカ色S61と湘南色S62の2本となってしまった。また、4連の運用減で鹿島線と東金線、朝1往復の成田空港発着運用からは撤退となった。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントは管理人が通知メールを確認後掲載可否の判断をします。
表示まで日数がかかったり、非掲載となる場合があります。
管理人はコメントへの返信必須のスタンスではありませんが、掲載した場合は「コメントありがとうございます」の意味がこもっていますので、予めご了承下さい。