馬橋を後にして2日続けて金町の取手方をうかがってみたが、やっぱりきのうと同じ感じ。常磐線を後にして京成金町駅へ。
寅さんと両さん
京成の手前の横断歩道を渡る間に発車ベルが鳴り、ステッカーの貼られたグレーの3300形の列車が出て行ってしまった。
京成金町線は今年7月5日にダイヤ変更が行われ、営業列車は終日金町線内のみの運行となった。これは京成高砂駅が本線から分離した行き止まり式の金町線専用高架ホームに移行したためだ。
京成高砂駅前の踏切が「開かずの踏切」になっていたが、スカイアクセス開業で北総線へ入る本数もぐんと増えるため、少しでも緩和するために金町線が高架に上がった。シロウト目線では本線・北総・出入庫と多くの列車が通る場所で、金町線を上げただけではさほど変わらないようにも思うが、大枚はたいて高架線を造るのだから、「高架効果」があるんだろう。下りホーム4番線で折り返していた金町線が分離され、ダイヤ面では効率がよくなったのかもしれない。
3300形「両さん」(京成金町)
高砂方先頭で待っていると、やって来たのはまたグレーの3300形。3300形の種別幕が白抜き文字になった姿はいまさらながら初撮影。京成車の運用に「アクセス特急」や「エアポート急行」の種別が加わり、幕式の種別表示をしている車両はすべて交換された。
ただし、実質4連での運用に限定されている3300形は定期営業運行では「普通」しか表示する機会がない。
3300形「両さん」(京成金町)
この3348Fは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のラッピング電車になった。…こういうのは「ラッピング」ではないと思うのだが、京成の公式リリースでもそう書いてあるので。金町線限定運用というわけではないが、準限定という感じ。
高砂切り替えの7月5日からの登場で、来年3月いっぱいまでこの姿の予定。なおこの編成は現存の3300形の中で唯一、今のカメラで撮っていなかった編成だった。
3300形「両さん」(京成金町)
作品の主役・両さん(両津勘吉)を中心に葛飾区内の駅やスポットのイラストが登場。こち亀の舞台は常磐線で隣の駅の亀有がメインだが、葛飾区であることは変わりない。
2枚目写真の柴又駅では「金町から歩いてもこられる近さなんだよ」という、京成を使わずして…的なセリフがあって面白い。私は正月に歩いたが、柴又を訪れるメインの年齢層の人たちには手軽な距離ではない。あぁ、金町線に来たのはあの日以来かな。
ひと駅乗って、列車が交換する柴又で降りる。正月はものすごい客の数だったが、ただの日曜の夕方、多くもなく少なくもないいい頃合いの人出。
交換相手はもう1本のラッピング電車「寅さん」バージョンだ。2本が並んだところを撮ったが、ブレてしまった。
高砂切り替え前までは通常データイムは20分ヘッドで1本の編成がピストン輸送していたが、切り替え後は15分ヘッド・2編成での運行に変わった。特に休日はほとんどの時間帯で15分ヘッドになっている。
3300形「両さん」「寅さん」(柴又)
15分待ったあとの写真。左が高砂から折り返してきた「両さん」で、右が金町から来た「寅さん」。金町線向けラッピング電車が並んだ。これもブレているが、まだ見られるのでアップ。
「寅さん」に乗り込んで初めて高砂高架ホームへ向かう。柴又を出てわりとすぐ旧金町行線路に転線してびっくり。複線区間だった京成高砂—柴又間だが、これは旧高砂行線路は出入庫線になり金町線が全線単線になったということだ。柴又駅だけでなく交換可能な区間をもっと確保しておいてもいいようにも思える。
気持ち悪い右側走行を続け、高砂に近づくと右にカーブしながら新しい高架線に上がり、行き止まり式片面ホームの5番線に到着。
3300形「寅さん」(京成高砂)
「寅さん」の3320F。実用的な4両ぎりぎりのホーム。これ以上下がって撮ることはできず、いまのコンデジではこの画角が精一杯。
3300形「寅さん」(京成高砂)
こちらの編成のステッカーは『男はつらいよ』のマンガ版(昔テレビアニメ化もされた)イラスト+写真。寅さん記念館の広告も付いている。
3300形「寅さん」(京成高砂)
改札口側は反対側に比べれば少々の空間があるが、やっぱり撮影は苦しい。
(京成高砂)
このホームは作りたての感じは当然あるが、飾り気はなく、とても今年の作品とは思えない雰囲気。ベンチも水色の座面が5つ連なった昭和スタイルだ。線路側に風防がないので、この先数ヶ月は寒いかもしれない。
ホームを青砥方面に直進すると改札口があり、京成同士ののりかえでも一旦出場となる。地下鉄ではよくあることだ。この駅では30分以内にのりかえ先へ入場すれば通しの計算となるので、駅前の商店街で買い物をするくらいの時間は十分ある(30分なのに十分とはこれいかに?)。
初老の女性客が改札を出たり入ったりする構造に「めんどくさいね」と友人に言いながら通っていた。金町線→他線へは4番線発着時代に比べると下りへは面倒になったが、上りに出る場合は一旦階上に上がる手間がなくなった。ただし歩く距離は伸びている。
日没高砂
青砥方端には誰もいなかったので、ちょこっと本線も眺める。日が沈みかけているので動いている列車の写真はカッチリ撮れない。
3000形(京成高砂)
最初に来たのは3000形でただ1本の8連口・3001F。優等列車で種別部分のフルカラーLEDが有効に使われている。種別の文字は黒フチがついていて明るいピンクの地色でも読みやすいように工夫されている。他の6連口も3色表示LED→高輝度LED化が進んでいるが、運用は普通列車ばかりだ。
都営5300形・3500形更新車(京成高砂)
ホーム端の柵にカメラを置き、後ろから手を回して撮ってみた。三脚がなくともブレを軽減できる。1枚目は5300形で唯一京急の快特に対応可能な5327F。
3700形(京成高砂)
3700形の特急成田空港行。スカイアクセス線開業で、経由表示が行われている。
観察していると、下りで本線列車と北総線列車が同時発車することもある。列車が同時に踏切を渡れば踏切遮断時間は短くできる。4番線に金町線が入らない分こういう芸当ができる。
3700形(京成高砂)
回送の3700形トップナンバー・3708F。行先表示は1月に撮ったときは3色LEDだった。運転台の日よけがずいぶん低いところに降りているのが面白い。
AE100形(京成高砂)
こちらも回送のAE100形。停止したので撮ってみた。鼻先がホーム端ギリギリなくらいで、顔はマトモに撮れず。
シティライナー用として生き残ったが、列車は閑古鳥が鳴いていて悲しい。
AE形(京成高砂)
3代目スカイライナー。実は営業運転の姿を撮ったのはこれが初めてだったり。7月のスカイアクセス開業後は敢えて撮りに行っていなかったが、そろそろ撮影者の数も落ち着いたころかもな。
3400形(京成高砂)
柵を使っていろいろ撮ってみた。快速幕は車両丸ごとだと夜は写ってくれないので、アップで。こちらには文字にフチは付いていない。
この電車で東中山まで出て帰宅。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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