1月3日。この日、箱根駅伝の復路競走が行われる。
実は大学最高峰レースではなく関東の大会にすぎないが、日テレが中継を始めてから正月の風物詩となった奇妙な存在だ。
駅伝のコースである第一京浜(国道15号線)上には京急空港線の「第一京浜国道踏切」があり、レースへの影響をなくすために鉄道側が道を譲る(昔は違ったようだ)。
京急HPによれば、今回の復路で選手が第一京浜国道踏切を通過する見込みの時間帯は12時35分〜13時10分頃。この間、以下のような変更がある。
★都心方面〜羽田空港発着列車→京急川崎発着
★神奈川県方面〜羽田空港発着4連快特→京急川崎での都心方面8連快特との分割併合を中止、発着・分割併合を品川に変更
★空港線は京急川崎行列車に接続の線内折り返しの列車が走り、レースの状況によっては踏切通過時刻を調整
※それでも踏切遮断で選手が足止めされた場合は、その足止め時間はロスタイムとして記録から引かれる
2日の往路に関してはスタートから間もなく、ある程度まとまった状態での踏切通過となるために特にダイヤ変更はない。
東京時刻表を見てみると、京急川崎行列車として走るのは都営・北総・京成車で、京急車はないようだ。
過去フツーに見られた時代もある京成線内からの京急川崎行は、現在土休日の普通2276H(京急車・京成高砂22時27分発・京急線内特急)1本のみ。また京成・北総の車両は京急本線京急蒲田以南に入る運用すらなくなってしまった。都営車は京急蒲田以南にも顔を出すものの、やはり京急川崎行は存在しない。
そんなわけで、年間この1月3日の真っ昼間にだけしか見られない、都営・北総・京成車が「川崎」の行先表示を出して走る姿を撮りに出かけた。
なお現在京急蒲田駅の周囲は重層高架化工事(2014年完成予定)が進んでおり、完成すると踏切は廃止されこの風物詩もなくなる。
3500形更新車(東中山)
東中山駅に到着したのは10時ちょうど。いくらでも機会があったのにやっていなかった、踏切上からのショット。
川崎行列車が動き始めるのは1時間ほど後なので、それまで時間つぶしをしていくことにした。
この3500形に乗り、早くも次の京成中山で降りる。午前中なので下り列車を順光で撮れるはずだ、と。
3000形(京成中山)
ホーム端は信号がごちゃごちゃとあり、撮りづらいな…。
初詣客で賑わう成田山新勝寺へのアクセスのため、正月は日中のうすい行が成田まで延長運転される。この写真ではわかりづらいな。
都営5300形(京成中山)
中山法華経寺の最寄り駅であるこの京成中山も初詣対応で駅員を増員し、普段開かない上りホーム成田方端にある臨時改札口が稼働していた。ただ、ICカード利用が増えた現在、自動改札機がなくきっぷしか通れない臨時改札口は力をもてあまし気味だ。
駅は大して混み合ってもいないが、踏切で線路を横切る参道はJR下総中山駅からの客に加え自動車の通行もいつもより断然多く、踏切の前後で車がつっかえることも。明らかに「今遮断機が下りたらマズい」という状態もあり、駅員が凝視して心配していた。
次の普通列車で国府台へ。
3000形(国府台)
ここで降りたのは江戸川の鉄橋を進んでくる下り列車を撮るため。しかしこの3000形は私が乗ってきた上り普通が被ってしまった。
京急600形(国府台)
この600形は更新時にワイパーカバーが交換され、2100形・新1000形同様の形式番号スリットが入っている。
3700形(国府台)
昔はもっとラクに撮れたような気もするが、この駅もホーム端からは撮りづらい。快速列車は京急直通運用のため延長はなく佐倉行のまま。正月は東中山で普通成田行が快速佐倉行に抜かれるというヘンなシーンが展開されるわけだ。
続いて対岸の江戸川駅へ進む。
3600形(江戸川)
江戸川でも鉄橋ではなく順光の上野方を撮るつもりで降りたが、これはその上野方ホーム端からデジタルズームで撮った鉄橋上の上り特急。
3500形更新車(江戸川)
前の2駅と同様、ここもホーム端からの撮影はちょっと難しい。高い壁の切れ目は線路に近く、そこから顔を出して上り列車を迎えて撮るのは危険。この写真はホーム端より成田寄りに下がった位置から撮った。8連全体を入れるにはもっと下がって望遠で撮らないとダメか?
四ツ木で撮った日だったと思うが、快速で通過したときにこのホーム端で三脚を立てている撮影者がいた。乗っていた快速の運転士は当然タイフォンを鳴らしていたが…。現場に立つと、よくもこんなところに三脚を立てて撮ってたなと呆れた。
私が90年代に撮った写真はどうやって撮ってたんだろうか…。三脚は使ってないが。
どうも当時に比べると各駅ともホームに隣接した位置にある信号機の類が増えたように思えるが…そっち系は詳しくないもんで。
3000形(江戸川)
AE100形(江戸川)
新年を迎え100周年ステッカーが鼻から消えたAE100。私が今のカメラで撮ったAE100はすべてステッカー付だったので、ようやく素の姿を撮れたことになる。
3000形(江戸川)
この3000形に乗って京成高砂へ移動。
川崎行をどこで撮ろうか決めていなかったが、ひとまず北総線内で撮ってみることにした。
3000形(京成高砂)
12月、3000形のフルカラーLED車が増えた。3500形リニューアル車の6連組成が登場した理由がその工事のためと読んだのは的はずれではなかったかな?
3000形で唯一の8連口である3001Fもその仲間に入り、快速や特急などの色つき表示が3000形でも見られるようになった。しかし、その種別の色は3700形同様ビミョーな色あいだ。
これは北総線の列車を待つため下りホームに移った後に撮ったもの。この時下りホーム上野方端には2人の撮影者。狭いのでそこに加わることなく、やはり大分下がった位置から撮った。
3300形青電(京成高砂)
金町線もまた柴又帝釈天への初詣客対応で通常の20分ヘッドから倍増の10分ヘッド運転。日中2列車が線内をピストン運転する。この青電は2列車のうち臨時運用のほうに入った。
都営5300形(北国分)
降り立ったのは北国分。この5300形は高砂から乗ってきた列車。ほどなく上りの川崎行1本目がやって来る。
9100形(北国分)
奇跡の7260形…とはいかなかった。こういうときにかぎって表示の小さいC-Flyerが来るんだなぁ。1994年登場のこの車両の川崎行は通常ダイヤで走ったことはないかもしれない。
改札を入り直して上りホームへ回り、20分後の列車をひたすら待つ。次も北総車だ。
(北国分)
時刻表には貼り紙で川崎行になる列車の時刻を告知している。羽田空港行快速が停まる東中山のホームの時刻表は何にも書いていなかったが。北総線内に限れば、一年でこの日この時間帯の4本だけが川崎行。偶然利用した乗客は、運がいいかもなぁ。
電車は「川崎」のみだったが、駅のLED案内表示器は「京急」がきちんとついた表示だ。
7300形(北国分)
私は7300形のLEDの川崎表示は初めて見たが、デビュー当時は川崎行が多くて幕でいくらでも見られた。
この列車に乗って京成線内へ戻る。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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