2025/01/20

25.1.20 新京成が京成になる前の旧新京成・2

新鎌ヶ谷で新京成に戻る。
北初富の手前から新鎌ヶ谷を経て初富の先までの3駅前後は2019(平成31)年までに高架化が行われた。
用地買収の遅れなどから、新鎌ヶ谷から初富へのカーブの高架は完成から長いあいだ架線柱のない非電化複線のような見た目で推移していた。
2014(平成26)年にその真横の地上カーブを訪れた際も「もうだいぶ前に建って以降」という表現で書いている。当初は2010(平成22)年の高架線切替予定だったという。


ウィンクとニョッキ

そんな高架区間にやってきたのはこの日が初めて。
東武へのりかえる前の往路はシンプルに移動ついでに撮っただけだが、復路は滞在して撮っていこう。


8800形(新鎌ヶ谷)

戻って最初に現れたのはリバイバル登場時カラーの8813F。
新鎌ヶ谷は島式ホームとなっている。松戸方は既存駅と同じく8両編成対応ホームの端を6両分に仕切ったようなスタイルになっていて、下り列車を迎えて撮るのは難しい。


8800形(新鎌ヶ谷)

上りは広告ラッピング編成の8811F。これでとっとと隣の北初富に移動する。



8800形(北初富)

北初富にあっという間に到着。営業キロは0.7kmしかない。
下りホームの津田沼方で撮りたかったが、先客が居たためやめた。おそらく並んで撮るのはできそうだが。
同じ下りホーム松戸方へ立つことにした。もともと高架区間がなかったに等しい新京成なので、新京成色のうちに高架線を走る姿は撮っておきたい。



8800形(北初富)

ロングズームで次の上り列車を迎えた。手持ちだが意外にブレずに撮れたなぁ。きっと夏だとガビガビになるだろう。近づいた2枚目は停止目標が絡んでしまった。
先客が立つ位置からだと運転士側のガラスの反射はどう写っているだろうか?



8800形(北初富)

ガラスの反射が消えて8809Fと確認。菱形パンタ編成。




N800形(北初富)

マイメモN818F登場。私が幼児の頃はあのエンジとクリームのツートンのイメージだったなぁ。ほぼ本でしか見ていない。
最後の吊り掛け車だった200形の引退時は私は撮影を始めている時代。DJ誌でその予定も目にしていたが、行くことはなかった。
今となっては行けばよかったと後悔している。



8800形(北初富)

上りお迎え2本目も8800形。白目が残る、ドラえもんのウィンクみたいだな。
ご覧のように、高架線の側壁は8800形のピンクの上辺より高く、外から見ると真っ白な電車が走っているように見える。
このアングルでも、奥の右にあるカーブを「真っ白な電車」が走る姿を堪能できる。
2つ前の記事で妄想した3400形風への塗色変更が仮になされたとしたら、窓上にも青帯が入ってその楽しみも消えることになる。




8800形(北初富)

外壁塗装会社の広告編成の8815F。広告は塗装でなくフィルムラッピングであり、なんだか変な感じ。
この列車を以て、立つ場所を上り線津田沼方に移す。
上り線松戸方は登坂アングルで面白いが、時間帯的に西日が強すぎるのだ。




8800形(北初富)

ということで、再度ロングズームで狙うという荒技。フルカラーLEDが映えていいなぁ。8802F。



8800形(北初富)

左は北総線兼成田スカイアクセス線。スカイライナーが高頻度で走り、なんだか新幹線と地元路線の並走区間の感覚。
新京成の高架がちょっと低くてかしづいてる感じがいいじゃないの。
そういえば、あっちの3100形・9800形も未撮影だなぁ…。



8900形(北初富)

8918F。8900形は現在1編成がくぬぎ山で編成をバラされて整備中。
この日のデータイムは8900形・80000形とも1編成ずつしか動いていなかった。


(北初富)

上屋の梁の上でハト2羽がチュッチュチュッチュしてるので盗撮したら、片方が相手を踏んづけてバタバタし始めた。
下の子、首メリ込んでるんですけど。



8800形(北初富)

松戸方はすぐ坂のため、こんなニョッキアングルも。
東葉高速線の八千代中央でもニョッキできるぞ。あのときもハトが2羽出てきたのは偶然か?



8800形(北初富)

リバイバル千葉線直通車カラー。この色でフルカラーLEDはヘンな感じ。
この直通車カラーもドア帯ありとなしの両方が存在した。



8800形(北初富)

西日の加減が段々エロくなる。もっとエロくなるまで撮り続けたいが、撮影開始時点の日差しに合わせた軽装のため、寒くなる前に帰ろう。


8800形(京成稲毛—みどり台・2009.10.18)(再掲)

ドアを帯が貫通していた直通色リアルタイムの8801F。


N800形(北初富)

N848Fで元山へ還る。
見てきたように、北初富を出ると地平に下りて北総線をくぐるが、まさにその北総線との交差部に道路踏切があり、なんだか変な感じ。
北総と新京成のどちらかが高高架で跨ぐような形は費用対効果が低いということなんだろうな。



N800形(元山)

N848F・N858Fは製造当初からこのピンク色をまとっており、ロゴ消去は車体装飾上の初めての変化である。



8800形(元山)

最後に下り列車を1本迎えて終了。不動産会社のラッピング編成。



(元山)

「新京成電鉄」の文字がある駅名看板を記録。

そういえば、京成では京成関屋、京成立石、京成高砂、京成大久保、京成大和田、京成臼井といった「近くに他社の同地名駅がないのに『京成』が付いている駅」がある。これは「国内の別の路線に同地名の駅があるから」という理由なのだ。
(関屋:越後線・近鉄大阪線、立石:日豊本線、高砂:函館本線・高砂線、大久保:中央本線・山陽本線・奥羽本線・近鉄京都線、大和田*:東武野田線、臼井:上山田線。*京阪の大和田は京成大和田の名称設定後の開業)
実は新京成の中でこの元山だけ、ことでん長尾線の元山駅と被っている。もし京成が旧来と同じスタンスであれば、「京成元山」に変えるのは今度の合併の時点がベストタイミングとなる。
でもその話は一切目にしないから、やらないっぽいな。

…そんなことを考えながら、コインパーキングの車を引っ張り出して帰路に就いた。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

25.1.20 アパ線で中継ぎ

新鎌ヶ谷から東武アーバンパークラインに乗って船橋へ移動する。
前記事の最後の通り、新鎌ヶ谷で入りたかった店での昼メシを逃し、ならばあっちの店に行くか…が船橋駅前にあるのだ。

最近鎌ヶ谷のラーメン屋が行きつけになり、車でアパ線の姿を見る機会が増えた。
ある日は馬込沢駅の踏切で通過待ちになった際、LED表示器が3色表示からフルカラーに交換された60000系が通過した。
新製時点でフルカラーで出てもおかしくない時代だったが、その後アパ線に急行、追って区間急行が設定され、フルカラーの有用性も上がった。
ただフルカラーになった編成があるのは知らず、夜に2トレなんかで「本日フルカラー編成登場」なんて記事が上がってたら面白いなと思ったら、本当にそうなったのはビックリした。

今月は新船橋駅近くでツートンカラーの8111Fに遭遇。おととし11月からアパ線で通常運用に就いているので、それも撮らないと…とは思っていた。


1両減ります

2時間勝負だった元山での撮影を経て、新鎌ヶ谷で11651Fの空いた車内にどっかり腰を下ろすと睡魔が…。
でもすれ違う編成は見ておかないと…と、すれ違い音のときだけ目を空けるが、そう簡単に8111Fは現れはしなかった。
乗った11651Fを撮ることもなく、船橋で改札を出た。

店で提供を待つあいだに運用報告サイトを探したらあっさり見つけ、8111Fはこの日は大宮口の運用に就いていた。
アパ線で少し撮りつつ新鎌ヶ谷へ戻ることにした。わが車は元山駅前で待っているのでね。
8111Fは次の機会にしよう。


10030系(船橋)

東武初のホームドア設置駅はこの船橋だ。
10030系(10000系10030型)の11633F。
車齢が古い10030系がリニューアルを受け、比較して車齢が浅い10050系(10000系10030型50番台)はまだなので、車内外の垢抜け感は10030系に分がある。


10030系(鎌ヶ谷)

鎌ヶ谷に降り立つ。アパ線の前回撮影は3年前だが、その3年前もここで撮った。ただその翌年にホーム柵が設置されたのは知らなかった。
アパ線は1両減車の5両編成化を控えており、その後でもよかったのではと思うが。
単純な減車だとサービス低下なので、ラッシュ時を中心に列車回数は増やすということだろう。


60000系(鎌ヶ谷)

60000系最終編成の61618F。フルカラーLED化されている。
調べると、フルカラー化済はこの編成と61601F・61611Fの3本だけのようだ。うち61601Fに関しては徳庵の近畿車輛へ疎開中。

近畿車輛ではアパ線用新系列の80000系の製造をしており、すでに3編成が南栗橋に到着している。
80000系は25編成の計画(現用の8000系16本、10030系5本、10050系4本の合計と同数)。
60000系はサハを抜き5連化、抜いたサハは80000系編成に仕様を合わせて挿入される。
60000系は18本なので、80000系は7本が5両フル新製(到着済3本はすべてこれ)、18本が4両新製+60000系サハ編入の編成となる。
近車にはサハだけ持って行けばいいようにも思えるが、5連化のための整備も必要ということなんだろう。

東武博物館所有の原型顔・ツートンカラーの8111Fは、この編成整備に備えた助っ人で「現役復帰」しているのだ。
なお60000系は全編成日立での新製であり、近車は里帰りではない。


8000系(鎌ヶ谷)

8000系の普通列車。3色表示LEDはこの光線では写らないな。
81110F。まるで80000系みたいな番号だが、下2ケタが99に達した次は100にするというケタ数を無視した付番。それほどたくさん造られたのが「私鉄の103系」東武8000系である。

なお80000系は60000系と同じ法則の付番方式。第1編成ならば81501-82501-83501-84501-85501という形(万:系列、千:号車、百:固定編成両数、下2ケタ:編成番号)になり、百位が5の車両がない5ケタ8000系との番号重複はない。



8000系(鎌ヶ谷)

乗務員室扉にホームドア対応の赤テープが見える。
野田線で天下を獲っていた8000系。100030・100050系、60000系が加わっても置き替えられるに至らなかったが、80000系がついに引導を渡すことになる。



8000系(鎌ヶ谷)

強引なアングルでも、撮れるうちは撮っておきましょう。
5ケタ番号編成は「スーパー8000系」とも呼ばれ、車内ドア上にLED案内表示器、ドアチャイム、自動放送装置、車外スピーカーなどが更新によって設置されている。


8000系(鎌ヶ谷)

上下線ともに急行が通過する。まずは上り大宮行。LED切れ切れですけれども。
現在データイムの急行は柏で分けずに全線通しが基本になっているようだ。





8000系(鎌ヶ谷)

下りはくっきりハッキリ幕車の8163Fで来てくれた。
アパ線の幕車急行は初記録。これは嬉しかった。懐かしさが沸いた。


8000系(和光市・1993.3.7)(再掲)

なつかし写真の8000系急行は東上線のものしかない。当時の東武線では急行は「りょうもう」などの有料列車だったのでね。
長距離を走る本線の列車で方向幕が区間表示なのは当時の現場の事情に因るが、カスタマーファーストとは何ぞ?という時代だ。


10050系(鎌ヶ谷)

幕車急行で満足し、移動することに。11652Fの先頭に乗る。


10050系(新鎌ヶ谷—鎌ヶ谷の車内より)

助士側窓越しにぼんやり撮れたものを強引にレタッチ。船橋へ出るとき乗った11651F。
リニューアルされていないため、車内は8000系とさほど変わらず。こもった声の車掌の生アナウンスだった。


10050系(新鎌ヶ谷)

新鎌ヶ谷で下りる。光線条件が悪く、下り列車を迎えることなく改札を出た。

アパ線は5両編成化後の混み具合がどうなるか気になるところ。
80000系のデビューも楽しみであるが、系列は60050系とかでもよかったのにと思う。
そのうち100000系(じゅうまんけい)なんかが出てきちゃうぞ。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)