大阪環状線の西九条駅に来た。
3月の関西遠征ではJRゆめ咲線に足を踏み入れていなかった。
西九条到着前、女性の車掌が「じぇいあーるゆめざきせん」とアナウンスしていた。
「ゆめさきせん」じゃないのか?
ゆめ咲線
西九条駅は大阪環状線とJRゆめ咲線の分岐駅。阪神なんば線も接続している。
JRは2面3線のホームで、中線は主にJRゆめ咲線の折返し列車が入る。
281系特急「はるか」(西九条)
そんな中線に現れたのは、特急「はるか」。
東海道線発着のため、大阪環状線福島駅近くから分かれている梅田貨物線を経由する。
西九条—福島間は貨物線を含めた三複線で、貨物列車は貨物線の単線を両方向で使っている。この列車のように貨物線から環状線内回りに進む場合は、この西九条駅手前で外回り線に移り逆走したうえで中線に入り、駅を出た直後に内回り線に転線する。
中線に列車が停車していれば通り抜けられないわけで、ダイヤ乱れがあるとこういうルート取りの列車は非常に困るだろう。
201系(西九条)
桜島行の出発前に外回り線に来たのは『真田丸』のラッピング編成。前日今宮駅の大和路線ホームにいるときに頭上(内回り線)に現れたが、この日は逆方向。
さらに、桜島行は『ハリー・ポッター』、内回り線には103系の「OSAKA POWER LOOP」が入り、ラッピング編成が3本並ぶという風景が。
ただ、3本一緒に撮れない、人が多い、ホーム端が短いなどでうまく撮ることができず。それぞれの編成はちゃんと撮りたい。
『ハリー・ポッター』に乗ってJRゆめ咲線に初めて入る。
JRゆめ咲線は愛称であり、正式路線名は桜島線。もとは国鉄西成線で大阪—桜島間の路線であったが、西成線の一部・関西本線貨物支線・城東線と新設区間をつなげた大阪環状線の整備により、環状区間から外れる西九条—桜島間は桜島線として分離された。
ただし大阪環状線の開業当初は西九条駅で旧西成線区間と新設区間のスルー運転ができず、西九条から天王寺・大阪を回って西九条に戻り、桜島まで行って折り返す「の」の字運転だったそうだ。その後の西九条駅の高架化完成により、本来の環状運転と桜島線の系統分離が行われた。
201系(安治川口)
ひと駅目の安治川口に到着。乗ってきた『ハリー・ポッター』は3月に大阪環状線内で撮った。
この駅で、桜島からやってくる列車を待つ。
前日今宮から大阪に向かう際、西九条駅で中線に停まるキティやエルモといったキャラクター満載のラッピング編成を見たので、それが来ないか期待してみる。
201系(安治川口)
どノーマル201系でした。
1枚目のカットで気になるのが、左側通行の線路側に右側通行の向きで取り付けられた黄色い看板。「単線運転用」と書いてある。
調べると、西九条—ユニバーサルシティ間は「双単線」という取扱いができるようになっているそうだ。これは、途中の片側の線路で異状発生の際に、もう片側の線路を単線として双方向の列車が行き来できるようにするもの。
異状発生時にもUSJ利用者の足をなるべく奪わないようにする策のようだ。
(安治川口)
安治川口駅といえば貨物の取扱い。ホーム脇にはコンテナが積まれている。
EF210-137(安治川口)
パンタを降ろしたEF210が佇む。おそらくホームの西九条方に行けばちゃんと撮れただろう。
201系(安治川口)
次の桜島行はさきほど坂を下りてきた編成だった。
高架で上がった先はユニバーサルシティ駅。桜島線に「JRゆめ咲線」の愛称が付いたのは、2001(平成13)年3月の同駅開業の際だ。無論、同駅を最寄りとしたUSJこと『ユニバーサルスタジオジャパン』にあやかったもの。
それまでは、環状線が8連となっても6連や4連の列車が走る地味な路線だった。
201系(安治川口)
USJ開園以降大きな変貌を遂げた桜島線は、車両も乗客も派手になった。
私が訪れた時間帯でも外国人観光客や、学校帰りの高校生と思しき10代の少年少女がUSJへ向かっていた。
列車予告は西九条行が続き、編成の入れ替わりが起きなそうなので早々に退散することとした。いちばん入れ替わりがない時間帯に訪れてしまったようだ。
せめて桜島駅まで行けばよかったが、15分ヘッドだとこの先の動きを考えた際に時間が勿体ない。
西九条へ戻り、外回り普通列車で移動することにした。
289系特急「くろしお」(西九条—野田)
最後尾に乗っていると、貨物線を進む「くろしお」が追いかけてきた。
乗務員室越しに撮る。ハイビームとガラス越しという条件で撮ると、模様付きになってしまう。
奥に西九条駅と『ハリー』が見える。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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