2016/09/30

16.9.21 阪奈神フォロー旅・07/和田岬線

3月の関西遠征のフォロー旅2日目。

朝、6時前に新長田駅前のホテルを出る。
ホテルのチェックアウトは12時までと余裕の設定で、置いていける荷物は置いて出てきた。

本日もシルバーウィーク中の平日であり、隣の兵庫駅から延びる和田岬線が通勤時間帯に活躍する。
3月は19日土曜の夜に兵庫駅で撮影、20日日曜の朝に1往復乗車してきたが、沿線撮りはできていない。
なにしろ日曜は朝その1往復、夕方1往復の計2往復しかないのだ。

当初ホテルから歩いて沿線まで行く考えであったが、前日JR神戸線の車内から見た感じ、ちょっと歩くのは面倒な距離のようだった。
そこで、寝る前にスマホでバスがないか探した。ブラウザと地図アプリを組み合わせて私が行きたい地点の近くにバス停があることを突き止め、新長田駅前6:21発の便に乗ることに決めた。
和田岬線初電は兵庫7:00発であり現地には早着となるが、次のバスは7時台。平日とはいえど、和田岬線の本数には限りがあるので、初電から撮っていきたい。

ホテルの1階にはマクド。朝マクドしていこうと思っていたら、6時開店とのこと。
6時から注文して食べて…じゃ落ち着かないな。
すぐ近くの国道2号交差点の角に吉野家を発見、牛丼を喰らってからバスに乗った。

目的のバス停は2〜3個目だったか。あっさり着いてしまった。


岬のスカイブルー・シャトル

バスを降りると、国道の向こうに川崎重工兵庫工場が見える。


川崎重工兵庫工場

言わずもがな、鉄道車両を造っているところだ。
雨も降っておらず、和田岬駅まで歩いてあちこち撮って行く予定。 工場の前も通ることになろう。
3月20日の乗車時にはメトロ千代田線用16000系が見えた。今回も何かしらの車両が見えるのだろうか?


(兵庫—和田岬)

少し遠回りしたが、最初に行くことに決めていたカーブに到着。
線路3本は敷けそうな用地が確保されている。


(兵庫—和田岬)

なかなかな看板。電化線の踏切でなくても街には道路を跨ぐ電線など無数にある。ここで引っかかる人はよっぽどだ。
電車は和田岬線と同じ青い車両が高運転台で描かれている。



(兵庫—和田岬)

パンダネコ発見。シュッとしてはるわぁ。神戸っぽいわぁ。
線路脇の芝生は格好の遊び場のようだ。金網の向こうはマンションの駐輪場。


(兵庫—和田岬)

踏切が鳴いたところでパンダネコが線路に向かっていく…。
あぶねぇぞ、と思ったら、渡って消えていった。



103系(兵庫—和田岬)

パンダネコが露払いした線路に和田岬線専用の103系R1編成登場。7:00発の初電。ぎっしりと客が乗っていた。
和田岬線のカーブアングル撮影も前回フォローの1つとして達成した。

反対側はまったく裏返しのカーブアングルなので、そのまんま折返しを待つ。この便の折返しは短時間だ。


103系(兵庫—和田岬)

和田岬を7:09に出てきた兵庫行。3月のときと同じく、兵庫方クハの方向幕は「兵庫」の表記の下が破れている。
ナマでは、この編成の青はだいぶ濃く彩度が強い発色に感じた。曇った朝で薄暮の状態だった影響もあるかもしれない。

国道2号の橋で和田岬線を跨ぎ、川重の前の道に出た。兵庫駅方面からの通勤者がゾロゾロ。
工場内を覗いたが、車両は外に出ていなかった。そういえば、和田岬線から引き込み線が分かれる辺りは撮らなかったな…。

先ほどのカーブの踏切に続く踏切は、川重の前を通り過ぎた先にある。


(兵庫—和田岬)

踏切から、兵庫方面。画面左手が川重。線路敷は広い。
奥の二重橋は上が阪神高速3号線、下が国道2号線。


(兵庫—和田岬)

和田岬方面。線路が少し左に寄った先は敷地が単線分に狭まったように見える。
かつてこの位置で線路が写真手前に向かって複線に分かれていたような想像がつく。
調べると1984(昭和59)年まで兵庫臨港線という貨物線が左奥へ分岐で延びていたので、その辺も絡んでるのかもしれない。分岐点がここだったかは定かではない。


103系(兵庫—和田岬)

兵庫からの第2便。柵の関係でカメラを高く掲げて撮影していたら、この後モニターが消えてしまった。
手前のスッキリ直線アングルを撮り損ねてしまった。
はじめはカメラが壊れたのかと思いあたふたしたが、私がファインダー覗き用のボタンを誤って触ってしまったのが原因とわかった。

3月の遠征では、SDメモリカードとバッテリーの両方に悩まされた。
カードは整理していないAVCHD動画を入れっぱなしにしていたため2日目の午前中に空き容量がなくなってしまい、天王寺駅前で新しいのを購入した。
そしてバッテリーは2日目の午後に切れてしまい(1日目の夜にホテルで満タン充電)、長居駅前のそば屋さんでコンセント充電させてもらった。

そんなことから、今回はカード2枚持参、純正バッテリーも1つAmazonで増備し「ニコニコ体制」にした。
それなのにカメラがイッたと思ったときは「それはどうにもならん」と焦ったが、上記の通りのオチであった。

最初のカーブと合わせて必ず寄るつもりでいたのが運河を渡るところ。
そこへ向かって線路から離れたところを歩く間に、和田岬発の第2便が兵庫へ帰っていった。


(兵庫—和田岬)

兵庫運河を渡る道路橋「材木橋」から和田岬線を眺める。材木橋は前回車内から撮った風景に入っている橋だ。



(兵庫—和田岬)

和田岬線はこの兵庫運河をレンガ橋台の橋で渡っている。
奥の山の上には雪が積もるように低い雲がかぶさっている。



(兵庫—和田岬)

意外にも橋の目の前まで近づくことができた。
この橋は「和田旋回橋」といい、橋台を中心に橋がぐるっと回るしくみになっている。
これにより橋にかかってしまう高さの船も通れるわけだが、見てのとおり通路幅は狭い。
現在は橋は固定されており、回る姿は見られない。


103系(兵庫—和田岬)

和田旋回橋と103系の組み合わせは撮りたかったアングルだが…水鏡まで考えていなかった…。


(兵庫—和田岬)

材木橋から線路と反対側を見る。
運河は大きく広がっており、材木橋という響きから考えると貯木場だったのかもしれない。
神戸市ではこの兵庫運河を中心に観光資源にしたいと考え、観光船の航行を想定。そのとき、和田岬線が邪魔になる。
材木橋の前後の風景を見ても、和田旋回橋の部分だけがボトルネックとなっているのがわかる。
和田岬を通る地下鉄海岸線が開通したこともあり神戸市は「和田岬線を廃止できないか?」と数年前に言い出したが、実は黒字路線の和田岬線をJR西日本が廃止するメリットはなく、廃止提起に進展はない。



103系(兵庫—和田岬)

和田岬発第3便。画面が暗いんだよなぁ…。

材木橋を後にし、和田岬方面へ進む。神戸百年記念病院前の踏切からは線路沿いの道が続く区間となる。


103系(兵庫—和田岬)

その踏切から。背後の山も絡めた縦アングル。
両脇は民家が並び画が荒れるので横アングルは選ばなかった。



(兵庫—和田岬)

線路際の金網が高く、列車を途中で迎えることは断念。



103系(兵庫—和田岬)

和田岬駅に達する前に、途中の踏切が鳴き始めた。和田岬発第4便。
この編成は正面のガラス3枚にそれぞれワイパーが付いているのが特徴。


(兵庫—和田岬)

列車が出て行ったあともホームに人が…。
列車を降りれば大渋滞となるので、兵庫行が出る寸前まで列車内で待ってる心に余裕がある人もいるのかな?


(和田岬)

和田岬駅に到着。ホーム兵庫方端っこからの眺め。改札口は兵庫駅ホームにしかなく、完全なる無人駅。


(和田岬)

ホームは途中に数カ所道路からの階段が付いている。
3月に訪れたときは、下りてきた客をここから掃き出して流れを分散させるのが目的と思っていた。
今回見ていると、道路を山側から歩いてきた人…つまり和田岬線に乗ってない人が階段で上がってきて、このホームを海側に抜ける通路として使っている風景があった。
向きからして階段の設置理由は私の想像で間違ってないんだろうが、山側から三菱の工場へ向かう場合、道路を通るよりホームを最後まで歩いたほうが短い経路で行けるのだ。


(和田岬)

電柱に道路標識と一緒に駅名標がくくりつけてあって面白いなぁと思っていたら、すぐ手前にちゃんと柱に付けてあるじゃないの。
はて、何のために電柱に付けたんだか?


(和田岬)

レールはホームの終わりから余裕を持って終わっている。
ブレーキが壊れたときなんかは止められなそうだが…。


(和田岬)

当駅発第5便は8:32。第4便が8:07だったので、それまでより間隔が開いている。




103系(和田岬)

ようやく列車が到着。コントのように人が列車からこれでもかこれでもかと出てくる。時間帯的にこの便が一番混むんじゃないだろうか?




103系(和田岬)

静寂が戻ったホーム。ホームを歩いているのは前述の「通行人」たちだ。
出発を見送って、和田岬線から離れた。(つづく)

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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