今回はオリエント急行撮影時に訪れた仙台駅で撮った車両の写真。
仙台駅は東北線のほか、仙山線、常磐線の電車と、非電化線区からの気動車列車も発着する。
455系
交直両用急行形電車である455系。抑速ブレーキを持ち、165系の交流50Hz対応版というところ。
上野発着をはじめとした交流区間へ入る急行で活躍後、東北新幹線開業によりローカル運用へ転用されていった。
457系も混じっていた可能性があるが、勢力は455系が多かったこと・編成番号札がなく見分けがつかないことから、この記事では455系で統一する。
455系(仙台・1988.11.3)(d)
車体更新工事を受けた455系。仙台の455系ローカルといえばこの顔のイメージ。
455系(仙台・1988.11.3)(d)
東海顔が並ぶ。ドア近くはロングシート化され、一応ローカル対応の車内になっている。
455系(仙台・1988.11.3)(d)
ドラ焼型のタイフォンカバーも特徴の一つ。
455系(仙台・1988.11.3)(d)
更新工事を受けた455系は側面行先表示器の準備工事がしてあった。天地が狭く、日本語/ローマ字交互表示のLED(この記事で後出)を想定していたと思われる。
455系(仙台・1988.11.3)(d)
サロ165改造のクハ455-600番台。
編成中間に入っていて顔はすべては見えていないため、こんなアングルで撮ったようだ。
165系時代に一段下降窓から田窓に改造、その後先頭車改造を受け455系に編入された。急行運用が減り短編成化が進んだためのクハ用意だ。
田窓への改造は、一段下降窓からの雨水の浸入で車体の腐食が進んでしまう作用があったため。
453系
国鉄色で残っていたのが451・453系。…と推測される。クハは共通のクハ451で、451系は153系の交流50Hz対応版、453系は主電動機を451系のMT46からMT54に替えたもの。ここでは453系として扱う。
453系(仙台・1988.11.3)(d)
当時ガチでこのカラーリングが残っていることを知らず、見かけたときは感動した。
453系(仙台・1988.11.3)(d)
留置中のデカ目453系ほか。奥のサハシ581は何かの施設に利用されているもので、車籍はない。
417系
当初から両開き2ドア・セミクロスシートで新製されたのが417系。キハ47に似たレイアウトになっている。
1978(昭和53)年の登場で、3連×5本のみの製造で終わった。
この日は同タイプ車体で455系等から改造の717系も見たが、記録はできていないようだ。
417系(仙台・1988.11.3)(d)
こちらもまた国鉄色がガチで残っていて感動。同じ塗り分けだった常磐線401・403・415系鋼製車はこの時点でみんなエキスポカラーに変わっていた。
417系(仙台・1988.11.3)(d)
この頃は珍しかったLED行先表示器。漢字と英字の交互表示となっていた。もちろん新製時からのものではなく、交換によるもの。
715系
417系が15両の製造にとどまったのは、国鉄の財政難のため。ローカル列車の電化推進に新製車ではなく交直両用特急・急行形電車の改造車を充てる方針に転換となった。
その中でも目立ったのがこの有名な715系。583系寝台電車を改造したものだ。
715系(仙台・1988.11.3)(d)
黒磯方はクハネ581の面影を残す先頭車。特急マークはなくなったが、側面のJNRロゴは残っている。
715系(仙台・1988.11.3)(d)
こちらは紺地の「普通」幕を表示した車両。
715系(仙台・1988.11.3)(d)
一ノ関方は「装甲車」とも呼ばれた、中間車に運転台を取り付けた車両。
こんな写りのカットしかないのが悲しい。
阿武隈急行車
朝夕1往復ずつ、槻木(つきのき)から阿武隈急行の車両が片乗り入れしている。
阿武隈急行はJR直通のために交流電化を採用している。槻木—丸森間は非電化の旧国鉄丸森線を引き継いだもので、キハ22を5両を国鉄から借り入れて運行した。
写真の4ヶ月前、丸森以南の新規建設区間の開業と同時に旧丸森線区間も電化された。
阿武隈急行8100系(仙台・1988.11.3)(f)
8100系は国鉄713系をベースにレイアウトや意匠を変更した感じの車両。そのため、713系と同じサイリスタ位相制御を用いている。
現在は417系1本が解体を逃れて阿武隈急行に移籍しA417系となり、3連のため朝の輸送力列車に充てられている。
貨物列車
夜中に遭遇した貨物列車の写真を1枚。
ED78 11+ED78 ??+貨車(仙台・1988.11.3)(d)
ED78は奥羽線板谷峠や仙山線・磐越西線での運用に適した装備を持つ機関車。D級だが中間台車を持ち、大型のボディを持つ。貨車はタンカーだ。
気動車列車
仙台駅へは北の方へ向かう気動車列車も多数乗り入れてくる。
キハ58系(仙台・1988.11.3)(d)
コンコースの下で暗いところに佇むキハ58系。貫通扉の白いものはヘッドマークステーだ。
キハ58系「なるこパノラマ号」(仙台・1988.11.3)(d)
陸羽東線へ入る「なるこパノラマ号」。陸羽東線内でトロッコ客車を増結したとか。
色あせの違いで2両で異なる感じになっている。
キハ58系・キハ40系快速「南三陸」(仙台・1988.11.3)(d)
小牛田まで東北線を走り、石巻線・気仙沼線を走って気仙沼へ至る「南三陸」。仙台始発で、次の停車駅は小牛田となかなかの飛ばしっぷり。
現在の気仙沼線は津波の影響で柳津—気仙沼間がBRT化され、同区間は列車は入れなくなっている。
キハ58系・キハ23系・キハ40系(仙台・1988.11.3)(d)
こちらは快速表示だが今となっては何だかわからない列車。3つの系列かつ3者3色の車両がつながったローカル感あふれる編成。
奥にはキノコクーラーが見えるが、これは仙台発着の特急「ひたち」の485系と思われる。地元の近場で撮ってたからか、仙台での姿は撮ってないんだよなぁ…。
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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