大多喜駅に到着。車庫を備え、いすみ鉄道の中枢となる駅だ。
私が着いた頃、いすみ350形がソロリと動いているのが見えた。
画期的なレトロ車両
前記事の国鉄形に加え、これまた会いたかった車両がいすみ350形。
今年営業運転開始の新製車であるが、そのルックスは鉄道ファンをアッと言わせた。
いすみ350形(大多喜)
国鉄キハ20系を意識した車体デザインのいすみ350形。ちなみに先に撮ってきたキハ52は両運転台車キハ20の2エンジンタイプで、キハ20系の一員である。
足回りは1年早く登場のいすみ300形と変わらないが、車内はイベント対応仕様のロングシートとなっている。
いすみ350形・いすみ200'型(大多喜)
顔だけを見ると年齢が逆転して見えるが、201号は元をたどれば1989(平成元)年運行開始のいすみ100形であり、351号の24歳年上となる。
いすみ200'型(大多喜)
トップナンバーの201号。開業時に登場したいすみ100型が2度の仕様変更を経ていすみ200型、いすみ200'型と形式を変えた。
いすみ200'型(大多喜)
建屋内には206号。
いすみ300形・いすみ350形・いすみ200'型(大多喜)
上総中野方の踏切からの眺め。2年前と比べると新車が加わり華やかになった。
いすみ200'型・キハ52(大多喜・2011.5.27)(再掲)
こちらが2年前の訪問時の写真。私のカメラも前のものだった。
この時点で204号は引退済みで、いすみ200'型6両とキハ52という、い鉄の営業車両全車が写っている。左端にはいすみ200'型が縦列に2両いる。
いすみ300形(大多喜)
木陰に隠れているのがいすみ300形302号。新潟トランシス製NDCで、真岡鉄道や松浦鉄道に似た顔の仲間がいる。こちらの車内はセミクロスシートだ。
いすみ350形(大多喜)
いすみ350形(大多喜)
駅に入りホームから撮影。
路面電車系や地方第三セクター鉄道会社で「レトロ車両」というと、木造車風で「そもそもこんな車両は日本になかっただろ」というものが多いのだが、このいすみ350形は昭和中期のノーシル・ノーヘッダーでHゴムを用いたリアルなレトロ感。この車両の製造中の写真を社長ブログで見たときに「よくぞやってくれました!」と感心した。
いすみ300形(大多喜)
いすみ300形・いすみ350形とも大きなムーミンファミリーのイラストが貼られている。
いすみ200'型(大多喜)
202号。現在いすみ200'型はここで撮った3両のみに減少。
今後いすみ300形・いすみ350形各1両の増備と、元・久留里線のキハ30 62(国吉駅に留置中)が戦列に加わり、いすみ200'型を淘汰する予定だ。
カレー味で
車で訪れ駅にも入ったのに何も落とさないわけにいかず、大多喜駅の売店で買い物。『い鉄揚げ』のノーマルなやつを手に取ると、店員のおばちゃんにカレー味の試食を勧められる。「賞味期限が近いので、カレー味とソース味は値引きしてる」との案内。
ならば買いましょう、と結局い鉄揚げの3つの味すべてを購入。ほか、「千カウ」 の文字の入ったメモ貼りマグネットも買った。おばちゃんは商魂たくましくいろいろ勧めてくるのだが、シャイな人は困るかもな。
351号の走行シーンを捕らえるべく、ひと駅移動して城見ヶ丘駅近くへ。思ったより早く踏切が鳴いたと思ったら、下り列車だった。
いすみ300形(城見ヶ丘—大多喜)
やって来たのは301号。なのはなカラーも鮮やか。このカラーリングは真岡や松浦の車両より勝っていると思う。
訪れてみて気づいたのは、ここは桜シーズンにいろんな意味で話題になる撮影ポイントエリアだ。この日は小湊鐵道も含め、走行シーンは行き当たりばったりでポイントを見つけて撮ってきた。351号は線路の反対側から撮ろうと回り込んでいたら、思った位置に着く前に列車が来てしまった。
いすみ350形(城見ヶ丘—大多喜)
中途半端な位置での撮影。光線も逆光だ。
城見ヶ丘だけに、大多喜城がアングルに入った。大多喜城には昔入ったことがあるが、歴史博物館となっている建物内は思いっきり鉄筋コンクリート構造丸出しになっている。1975(昭和50)年の建物だ。
いすみ350形(城見ヶ丘—大多喜)
日を浴びてキレイな発色をした351号。
(城見ヶ丘)
2008(平成20)年に開業した城見ヶ丘駅はい鉄の他の駅とは一線を画す近代的かつ簡素。
カレー味がいまだ口に残る中、い鉄の撮影は終了。「マリンブルー南房総号」記録のためヤンマーカーブへ移動する。
いすみ200'型の走行シーンや国吉のキハ30も含め、い鉄は再訪問が必要だな。(つづく)
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
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