2009/12/13

房総臨時特急&貨物 なつかし写真

前回の記事でレギュラー特急5種の写真はおしまい。
今回はその他の特急列車と、総武線を通る貨物列車の写真を。


ビーチインBOSO

夏休みになると外房・内房線はダイヤが変わり、臨時列車が多数運転される。「白い砂」「青い海」に関してはこちらに載せたが、特急でも夏ならではのネーミングの列車があった。



183系特急「ビーチインBOSOわかしお」(東京・1989)

結局なんだったのかよくわからないこの列車。単に「81号」とかにするだけでなかったのは何故なのか? パックツアー客向けだったとかなのか?
面白いのはマークがステッカー式になっていること。幕は白幕で、このマークも光を通すようになっていた。



183系特急「ビーチインBOSOさざなみ」(東京・1989)

こちらはさざなみ。1500番台のクハに0番台サイズのマークを貼っているのでこんなブサイクなことになっている。


ウイング



183系特急「ウイング踊り子」(東京・1989)

「ウイング踊り子」はまだ成田空港までJRの線路が達していない頃の列車。ということで、運転区間は成田—伊豆急下田。調べると、この1989(平成元)年と1990年の2シーズンに運転実績があるようだ。


183系特急「ウイング踊り子」(西船橋・1989)

「踊り子」は前身の「あまぎ」で使われていた183系1000番台も継続して使われていた時代があったが、写真当時JR車に関してはとっくに185系に統一されていたため、半ばリバイバル列車的な感じだった。…それどころか貫通形先頭車となると、より古いわけか。



183系特急「ウイング」(錦糸町・1991)

こちらは純粋な名前の「ウイング」号。成田エクスプレスを補完する臨時列車。写真はブレてしまっているが、ヘッドマークは上にウイング、下の翼の間にEXPRESSと書かれている。のち2001(平成13)年にヘッドマークはそのままに「ウイングエクスプレス」として復活した。



183系特急「ウイングあずさ」(千葉・1992.9.27)

信州色の「あずさ」が成田方から千葉駅へ入る。当時のあずさは一部列車が新宿から千葉まで延長されていて、房総特急とは違って船橋にも停まるという特徴もあった。車両は国鉄色やグレードアップ色なども用いられた。



183系特急「ウイングあずさ」(千葉・1992.9.27)

先にキャプションに書いてあるが、この列車はただのあずさではなく、「ウイングあずさ」。マークの雪の部分に白文字で“ウイング”の文字が入っていて、新たに用意した意味があまり感じられない。


ホームライナー




183系「ホームライナー千葉」(東京・1989.8.7)

これは特急列車でも臨時列車でもないが、183系の列車ということで。ウルトラマンのロゴのような書体のヘッドマークが特徴。
総武線のホームライナーは「ホームライナー津田沼」が1984(昭和59)年から運転を開始、1988(昭和63)年には千葉まで延長して「ホームライナー千葉」に生まれ変わった。現在は255系・E257系500番台で東京・新宿発の列車が運転されている。


貨物列車

総武快速線には快速・特急のほか貨物列車も顔を出す。DD51やEF65などが牽引する貨物列車がどこから来てどこへ向かっているのかは知りもしなかったが。私が小学生くらいの頃までは西船橋に貨物ホームと留置線があったりしたが、今その敷地は専門学校や公園に生まれ変わっている。




DD51 1801+貨車(亀戸・1989.1)

総武線の亀戸—新小岩間は緩行・快速の複々線のほかに非電化の貨物線が1本加わって5線区間になっている。新小岩は操車場へとつながり、さらに新金線が常磐線の金町へ伸びる。
いっぽうの亀戸方はというと、亀戸駅の手前で複々線を高架線でまたいで海側に回り、駅を過ぎたところでさらに海側へカーブして本線から離れていく。先には小名木川貨物駅と越中島貨物駅があったが、小名木川はすでに廃止されている。
越中島貨物駅も貨物駅としての役目はほぼ終え、併設されるレールセンターからのレール運搬列車がわずかに走るのみとなっている。


DD51 1805+貨車(船橋・1988)(d)

電化の総武線をDD51が牽いているのは、非電化の貨物側線の存在などが理由だったようだ。


DD51 1802+貨車(船橋・1989)

車掌車が付いているが、切れちゃってるな。


DD51 1803+貨車(本八幡・1991)


DD51 874+貨物(東船橋・1994)(再掲)

千葉方にタンク車、東京方にコンテナ車、という編成がひとつのパターンのようだ。


EF65 46(船橋・1989)

EF65の0番台が総武線を走る姿はあんまり見なかったような気もするが…。実際はどうだったのかわからない。横に見えるのは東武野田線の8000系未更新車だと思う。


EF65 518+貨車(西船橋・1989)

かつてブルートレインも牽いたこの顔だが、500番台は客車用P形と貨物用F形があり、この518はF形として製造されたそう。F形はP形に貨物牽引のための装備を加えたものだが、ブルートレイン牽引にあたったP形もその任を解かれると貨物牽引に従事した。
画面左にはいまはない数の線路が並び、西船橋の貨物ヤードと上屋付のホームがあったころの跡がまだ残っていた時代だ。


EF65 1050+貨車(西船橋・1990.12.9)

1年後、貨物ヤード跡は整理され、左の線路は減ってフェンスが海側に動いた。架線柱のビームも短くなっているのがわかる。移った快速下り線はフェンスの手前の線路だ。
この列車はタンク車オンリー。機関車もEF65 1000番台になっている。1000番台はPF形と言われた客貨兼用で設計された機関車だ。「ブルートレインを牽く機関車」が総武線を走っているのを初めて見たときはびっくりしたもんだ(この写真のときではない)。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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