2009/10/02

なつかし鶴見線1・弁天橋公開とクモハ12

佐久間レールパークにからめた前3つの記事から旧国がらみで今回は鶴見線のちょい古写真。

右サイドバーにあるカナリヤ101系は鶴見線の車両。
これは弁天橋電車区の基地公開の際に撮ったもので、1987(昭和62)年11月8日、中1のときだ。
その日が記念すべき初めての列車撮影。カメラは家にあったコンパクトカメラで、フィルムの入れ方すら知らず、親に入れてもらって出かけた。

前にも書いたが、同じく鉄道好き(父は興味なし)の親戚のおじさんのいらぬ進言により、フィルムはISO400を使用。きっと走行写真を撮ると思っていたんだろう。当日は佐久間同様メッサいい天気で露出オーバー、カメラなんぞ使ったこともない私が撮った写真はほとんどピントがずれていて、おおよそ夢の中の風景のようになってしまった。

そのカメラで撮ったのはその日だけで、あとのなつかし写真は京セラ「SAMURAI」の第一弾(最大70mmズーム)を使っている。


101系(弁天橋電車区・1987.11.8)(d)

当時の鶴見線は101系とクモハ12(052・053の2両)のみで、103系すらなかった。
さようならJNRのヘッドマークは段ボールのような紙で作られたもので、もしかしたらファンの持ち込みかも。





101系・EF5861・クモヤ143or145・クモル145(弁天橋電車区・1987.11.8)(d)

弁天橋にEF5861が来たという珍しいシーン。
フィルムは24枚撮りだったのかかなり遠慮した枚数しか撮っておらず、激しい後悔。どっちにしろマトモに撮れてなかっただろうが。




クモハ12(弁天橋(2枚目は鶴見?)・1987.11.8)(d)

当日はクモハ12が重連?運転をしていたのだが、編成を撮った写真は見あたらない。これまた後悔。重連運転のために基地公開のラインナップに加わらなかったのは皮肉だ。
当時すでに窓内の行先表示を使用していたが、このときは特別に古いサボを使っていた。



101系(弁天橋・1987.11.8)(d)

汚い写真でよくわからないのだが、TSURUMI101と書かれたHMを付けている基地公開当日の列車。


それから3年後の1990(平成2)年。クモハ12に改めて会いに行った。日付は残念ながら記録していない。


101系・クモハ12(鶴見・1990)

クモハ12を気にしていたため101系はほとんど写っておらず、これくらいしかなかった。またまた後悔。




クモハ12(鶴見・1990)

クモハ12は武蔵白石—大川間の「大川支線」用で、たった1駅間をシャトル運用するのが主任務だった。しかし、この頃は老体に鞭打って鶴見までも頻繁に顔を出すようになっていた。昼間の輸送量が17m車単行でも十分なため、効率化を求めた結果の抜擢だった。
写真はクモハ12052(以降すべて同車)で、未だ大井に車籍を残して保管されている。飯田線で乗ったクモハ12041の車内写真と比べると、内壁はニスではなく薄緑の塗装になっているものの、車内中央のスタンションポールや白熱灯など、こっちのほうがより旧国らしい姿をしている。


クモハ12(武蔵白石・1990)

鶴見からやってきた大川行下り列車が武蔵白石に到着。列車はまず扇町方面ホームに入線する(上)。そして鶴見方に折り返して上り線路に転線してから、上り線路の向こうに分かれる大川支線用ホームに入線する。
このもどかしい転線は、下り線と上り線との渡り線が下り扇町方—上り鶴見方の向きしかないためだ。
クモハ12052・053は増設側の片運転台の背後のみ側窓がないのが特徴。


クモハ12(武蔵白石・1990)

転線を終えて大川支線ホームに入ってきたクモハ12。平成になってもクモハ12が残っていたのは、このホームの存在のため。
急カーブ上にあるこのホーム、見ての通り17m車のクモハ12でも車両の角がぶつかりそうな寸法になっている。20m車の72系・101系・103系は当然入ることができず、101系が去った後もクモハ12は重宝された。
1996(平成8)年3月、この大川支線用ホームを撤去することで老朽化の激しいクモハ12を引退させ、以降は103系・205系が入線するようになった。



クモハ12(武蔵白石・1990)

武蔵白石を出発した列車は早くも行き先表示が入れ換えられている。気が早い。



クモハ12(武蔵白石・1990)

大川から戻ってきた列車。上り列車は単純に本線に合流するだけなので、このホームにしか停まらない。狭いが、ホームは島式。


クモハ12(武蔵白石・1990)

本線へ合流する。手前中央は大川支線ホームの本線側の線路だが、上下列車ともこの線路は通らなかった。ホームと車両との間隔が開くからだろう。


現在、大川への列車はひとつ鶴見寄りの安善駅から分岐する扱いになっている。下り列車は安善駅を出てすぐの渡り線で上り線に転線し、上り線を逆行して武蔵白石駅手前で大川支線に入って行く。

(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)

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