2009/09/13
09.9.13 飯山満
北習志野で地下に降り、東葉高速鉄道へ。
わが地元を走るメトロ東西線の乗り入れ先だが、これまで東葉高速線内での撮影は東西線5000系最後の1本をケイタイで撮った1回のみ。
メトロ5000系(船橋日大前・2007.3.5・mb)
東葉が開業した頃から社会人になった私は列車の写真を撮らなくなっていた。
通勤時には非冷房5000系のまんま帯だけ変わった1000形予備車やJR車の通勤快速なんかを当たり前のように見ていた。思い返せばこの当時の様子を撮っていなかったことが悔やまれる。
東葉を正味の移動手段として利用したのは台湾へ行くときに成田空港へ向かったとき程度か。
あとは今回のような気まぐれお出かけの気まぐれ乗車ばかりで、回数もそんなに多くない。
東西線の延伸線として計画された東葉高速線は、簡単に言うと成田空港がらみで建設が遅れた。
こういう重要な交通などの建設に際し事業者と地主による用地取得交渉が捗らない場合の最終手段として土地収用法に則った「強制収用」がある。ところが、成田空港に反発する過激派が千葉県の収用委員会の委員にいろいろな危害を与えたことで委員会が解散状態になってしまい、強制収用の決ができなくなった。これは北総線や東京外環道路などにも影響している。
東葉はのこり数軒というところで用地取得が行き詰まり、100%近く完成している高架が未取得部分だけプッツリ途切れているという光景が見られた。そんなわけで、回収のために北総ともども運賃がバカ高くなっている。
千葉県の土地収用委員会は現在は復活。はじめは委員の名前を公表していなかったが、現在は公表。ただし、成田空港関連の案件にはノータッチということになっているそう。
北習志野からひと駅乗って飯山満で一旦降りる。いいやまみつるではなく「はさま」。地名も同じなのだが、地元では「はざま」が一般的な呼称になっていて、店舗名などにそれが見られる。
近場の武蔵野線でも船橋法典(ふなばしほうてん)駅の地元は「ほうでん」「法田」、新八柱(しんやはしら)は接続する新京成の駅名である「やばしら」と言う方がポピュラーだ。
2000系(飯山満)
北習志野から乗った列車。2101Fなので2000系のトップナンバー編成だ。
2000系はメトロ05系ベースの車両だが、わかりやすいところではカラーリングや前面のデザインが異なる。JR乗り入れに対応していないのも大きな違いか。
飯山満駅中線を跨ぐ鉄骨
飯山満駅は中線が1本あり、とんがり屋根のようにデザインされた鉄骨がずらりと並ぶオサレな駅。
この中線、通過線として使える構造だが、現在は通り抜けができない状態だ。
飯山満駅中線の保線用車両(逆光モードで撮影)
中線の西船橋寄りには保線用車両が停めてあり、写真手前には簡単な車止め的な施しをしてある。
現在平日夕方以降に下りで4本だけ東葉快速という列車が存在する。この列車は東西線東陽町を出ると浦安、西船橋、北習志野、八千代緑が丘と停まって東葉勝田台に達する。東西線内で先行する各駅停車を2本抜く一方、東葉高速線内では追い抜きなし。西船橋—東葉勝田台間は各駅停車より4〜5分の短縮となっている。
東西線内のように列車頻度が高ければこの飯山満の中線も活かされるんだろうが、現在は留置線にしかなっていない。
飯山満駅前は空地が多く、南側は小さな山林。まるで開業当初の雰囲気だ。西船橋寄りのホーム端の柵から顔を出して見ると、山林は削られ始めていて何かの整備の動きが見られる。
駅の北側には芝山団地がある。「近くに駅ができて大手町へ直通できる」と聞いて部屋を買った人は開業までバスで船橋・東船橋駅に出るなどして都心に通勤していた。しかし件の理由で開業が大幅に遅れ「いざ駅ができたときには定年を迎えていた」という悲しい事態になった人も多いそうだ。
2000系(飯山満)
こうした造形美を見ていると、1000形やメトロ5000系が入ってきている姿を撮っておけばよかったと激しく後悔する。
私の撮った1000形の写真はこんなのしかない…
開業前に整備中の1000形と営団5000系(深川検車区・1995.10.30)以下同
1000形は営団(現・東京メトロ)東西線5000系非冷房車を譲り受けて冷改を含めた改装をした車両。
種車に選ばれた5000系はけっこうな期間この深川に留置されていて、職員がちょろっとずつ動かして稼働状態を保っていたそうだ。
手前の車両は「快速 津田沼」を表示しているが、これは営団の幕が残っていただけであろう。1000形は5000系からの改造の際にATS-Pの機器を外しており、JR乗り入れはできないのだ。
奥の冷改車は東西線現役。その手前の2本は順次1000形になる車両だろう。
1000形のとなりは5020号。奥は判別できず。
画像ではわかりづらいが、この1000形の方向幕は「八千代緑丘」にも見える。“が”が小さいだけかな?
1000形はすべて戸袋窓なしに改造。もともと戸袋窓なしの種車もある。ドアは縦長窓のものに交換された。
5826号
1000形は緑色の座席が新鮮で、戸袋窓がないわりに明るい車内が印象的だった。
カバーがかかっている前面はフレーム取付・ブラックフェイス化・ライトを角形に交換などの「悪あがき」を施してある。ブラックフェイスは三面折妻の真ん中の面(貫通扉上部)は塗らないほうがスタイリッシュなのでは? と感じた。
現在に戻る。撮影した2110Fに乗り込んで西船橋で各駅停車にのりかえ。
JRのE231系800番台がいたので撮る。これから乗る05系との並びアングルで撮ったものはなんと手ブレ…
JR E231系800番台(西船橋)
下車駅の原木中山で次のE231系各駅停車を迎える。
JR E231系800番台(原木中山)
これも高速連写1でのものなので画質が悪い。
シルバーウィークにでも東西線をきちんと撮りに行くかな…
(右フレーム上部から入れるアルバムに、掲載した写真をカテゴリ別にまとめています)
2 件のコメント:
当記事にコメントをいただいたポケオ様、操作ミスで、一度表示したコメントを誤って削除してしまいました。申し訳ありません。
通知メールが残っていたので、書き込んでいただいた内容は以下に引用します。
>はじめまして。
>ポケオと申します。
>東葉高速鉄道1000形の深川検車区での整備の様子を興味深く拝見しました。
>と言うのも、当時私は小学生で綾瀬に住んでおり、綾瀬車両基地で非冷房の5000系が6000系たちと並び、長期間放置された後に、日に日に東葉高速鉄道1000形に改造されていたのを眺めてたためです。
>この度、飯山満駅の【もったいなインフラ】と題しましてyoutubeへ動画公開を行ったところ、好評であり、せっかくなので東葉高速鉄道ネタで綾瀬車両基地での改造整備を動画にしようかなと考えております。
>初対面で不躾なのは承知でお願いなのですが、動画を作成するにあたり、深川検車区での画像をお借りすることは出来ませんでしょうか?
ポケオさん、実は私のWebブラウザのブックマークには「趣味の営団地下鉄」が以前から入っていますよ。
綾瀬の基地を気軽に覗ける地域に住まれてるのはうらやましい限りです。
当ブログウェブバージョンの右フレームにある通り、画像の転載はお断りしています。
転載先からの再転載の発生、広告収入が発生した場合等を考慮し、私の守備範囲外に置くことは良しとしていません。
ご理解のほど、よろしくお願い致します。
ひみつ様
素早いご返信、ありがとうございました。
転載不可の件、承知致しました。
私の諸注意の読み込みが浅く、大変ご不快な思いをさせてしまいました。申し訳ありませんでした。
拙ない「趣味の営団地下鉄」を以前からブックマークして頂いたとは、お恥ずかしい限りです。ありがとうございます。
原付バイクで綾瀬から豊洲の大学に通っており、当時は毎日のように深川検車区の脇を通っていました。
懐かしい深川のアングルで、改造中の東葉高速鉄道1000形を見させて頂いただけでも、とても満足しております。
古い記事を管理されるのは大変かも知れませんが、資料性の高い写真や記事ばかりですので、是非とも後世に残して頂きたく、陰ながら応援させて頂きます。
ありがとうございました。
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